デザイン
もう一話追加してました。
19時
に予約入れてます
「ようやく本題に入れるな。
ほれ、どれにする?」
雷様は、スケッチブックを出して、見せてきた。
「うーん、どれも水着みたいだね。
これが雷人の格好なの?」
「まぁそうじゃな」
ほんとかなぁって言ったら、雷様から汗が吹き出した気がするけど、
気のせいかな?
そんな事を思っていたら、雷様は、説明を始めた。
「基本、必要なパーツは、2本の角と、羽衣、太鼓じゃな。
あと、へそは出しておかなきゃならん。通信してるんでな」
ふーん。
へそ出しってなると、露出が多くなるのも仕方ないのかな……
「はい! 質問!」
あたしは、手を上げて質問した。
「ずっとこの格好なの? 上から服を着てもいい?」
「この格好が一番力が出るんじゃが、力が必要じゃない時、
普段の生活の場合は、上から服を着てればいい」
ほっとした。
制服とかでへそ出ししてたら、先生に怒られるし、恥ずかしくて
学校に行けないからね。
でも、ちょっと聞き捨てならない事を聞いた気がする。
一番力が出るって、どういう事?
「もう一つ質問です。」
「一番力が出るって、どういう事ですか?
何かと戦ったりするんですか?」
「ふむ。
なかなかいい質問じゃ。
一番力が出るっていうのは、そのままの意味じゃな。
この格好の時が一番強い」
「何かと戦うってのは、そうじゃな……
雷人は雷を落とすのが仕事じゃから、
どうじゃろな?
お前にはまだ先の話しじゃ」
はぐらかされた気がするけど、まぁいいか。
雲の上から下界を見下ろして、ベンチに座って、雷を落とす。
楽勝! 楽勝!
いい仕事だなー! 雷人最高!
って、この時は思ってました。
「で、どうするんじゃ?
早く決めて欲しいんじゃが」
雷様に急かされてしまった。
んー悩ましいな。
あれ、そういえば、さっきボディペインティングとか言ってたっけ。
裸の身体に直接、塗料で絵を描くとかなんとか。
スケッチブックに描いてある絵は、服を着てるんだよね。
ミニスカとか、ブラジャーしてるんだけど、これ、雷人の
お肌って事なのかな?
わかんないから聞いてみた。
「このブラジャーとかミニスカって、脱げるの?」
「ん? 当たり前じゃろ。服じゃからな」
「そうなんだ。さっき、ボディペインティングとか言ってたから
お肌なのかなって思っちゃったよ」
「はははは、そんな訳ないじゃろー」
雷様は、笑ってらっしゃる。
そろそろ決めないとだね。
そういえば、途中でデザインとか変えられないのかな?
とりあえず、これにして、大きくなったら違うデザインにしてもらうとか。
出来ないかな?
聞いてみた。
「出来んことも無いが、普通はせんな。
それに8年は無理じゃし。
雷人になるまでは、同じデザインを当て続けないとダメなんじゃ」
「ふーん」
「雷人になった後は、もう一度、雷に打たれ続ける感じじゃな」
「えー! 結構大変なんだね」
とりあえずとかで、選んじゃダメな奴だこれ!
んー、人間といる時に違和感が出ない感じにしないと。
やばいのは角か。
人間にはないもんなー
「はい! また質問いいですか?」
「うむ。なんじゃ?」
「角って、伸びたり縮んだり出来ます?」
「ふむ。伸縮自在な角か、なるほどのぉ。
して、どのくらい伸ばす? 50センチくらい伸ばすのか?」
「違うよ! 縮める感じにしたいの。
普段人間といる時に角が見えない様にしたい。」
「ふむ」
普段、人間といると思っておるのか……
まぁいい。
「角が短いと力もそんなに出んがいいのか?」
「うん、いい。
人間といる時だもん。力とか出なくても大丈夫でしょ。
それより、目立たない方がいいから」
「なるほどの。
額の角が、前髪で隠れる感じでどうかの?」
「んーそれだと、おでこを出す様な髪型は出来ない感じよね?
それとも、完全におでこの中に角が入るの?」
「完全に入る様なのは無理じゃな。
角の位置を額より上にして、髪の毛で隠れる様にするか、
耳を伸ばして、角にするか」
「耳を伸ばすのは無理。人間と違う形にしちゃったら目立っちゃうから。
となると、角の位置を額より上にして、髪の毛で隠れるってのしか
ないかな。ヘアバンドで更に隠せば、上から見られても平気だし」
「そんなに気になるものなのか……」
「そりゃそうでしょ! 角が生えてるとか、イジメの対象になっちゃうよ!」
「そうか……」
「あー、プールとかどうしよう。
髪が濡れたら、角が生えてるの分かっちゃうよね。
学校で泳ぐのは無理か……
授業だけどお休みするしかないよね……」
「修学旅行のお風呂とかも入れないか。
残念だけど、学校に行けるだけいいと思うしかないね……」
しゅんとしてたら、雷様が、話しかけてきた。
「そんなに気になる様なら、透明な角にしたらどうじゃ?
触られなければ、気づかれんぞ」
「!? それ、いい!
伸縮自在で透明な角!
あ! でも、ちょっと待って!
もし、髪の毛の中に、角があったとして、そこはどうなるの?
10円ハゲとかになってたりしない?」
「中々、細かいのぉ。
角の上に髪の毛は生えんから、見た目的に、ハゲになってるじゃろうな。」
「じゃろうなじゃないよ!
10円ハゲが2つもあったら、笑いものになっちゃうじゃん!
やっぱり、おでこ。髪の毛の生え際に角を生やすしかないわね。
透明とはいえ、普段は前髪で隠しておけば、気づかれにくいかも」
「雷様、伸縮自在で透明な角を、おでこ、
髪の毛の生え際に、出来るだけ小さくお願い出来ますか?」
「うむ」
雷様は返事をすると、スケッチブックに
おでこのあたりを、さらさらと描き始めた。
正面と横顔だ。
上手!?
あの落書きはなんだったんだ? と思うくらい上手だった。
「どうじゃ?」
「うん、すごくいい!」
とそう思った時に、また気付いた。
髪の毛切る時、どうしよう……
お母さんと同じ美容院に行ってるけど、触るよね……
また、しゅんとしてたら、雷様が、心配して声をかけてくれた。
「どうしたんじゃ? 気に入らんかったか?」
「ううん、違う」
首を振りながら答え、新たな問題を伝えた。
「ふむ。髪を切る時か……
確かに、触られてしまうじゃろうな」
「見られるのも触られるのもダメか。さてどうしたものか……」
そう言われて、気付いた。
あれ、そういえば、あたしのおへそ。
あたし以外、無いのを知らないよね。
触っても、おへそがあるって思ってる。
これの逆が出来ればいいんじゃ……
「雷様!
おへそ! おへそと同じに! じゃなかった、おへそと逆に出来ませんか?」
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