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剛腕JK  作者: ロキ
23/92

1回表 西国分寺 昴(すばる)視点


 審判のプレイボール! の声を聞いた。

最初のバッターは、左打者だ。

試合前に相手チームの分析とかまるでやってない。

ノーデータだ。

どのコースが好きとか、弱いとか、まるで知らない。

男子だし、普通なら対戦しないはずだからね。


小金井さんには、とりあえず、低めにボールを集めるからとだけ

言ってある。

ホームランさえ打たれなければ、上出来とさえと思ってる。


様子見の初球、小金井さんのサインは、外角低めのストレート。

初球はボールでいい。

こういう場面、初球打ちしてくる人っているからね。


わたしは、外角低めボール2つ分外れた所へストレートを投げ込んだ。

さすがに、ボール2つ外れていると、見逃してくる。


でも、このバッター打ちにきていた。

ストレート狙いかな?

そう思い、小金井さんのサインに首を振る。

わたしの要求は内角低めのスライダー。これもボール球でいい。

サインが決まり、わたしはスライダーを投げ込んだ。


これも打ちに来ていたけど、途中で止めた。

この選手、選球眼がいいみたい。

ノーストライク、2ボールだ。

バッティングチャンス。

ピッチャーとしては、ストライクが欲しいからね。

先頭バッターは出したくない。たぶん、足が速いから。


ショートから声がかかる。

「打たせていいぞー」と。

「にしこくさーん、打たせて大丈夫ー」


トレノさんからも、声がかかった。


わたしは、息を一つ吐き、こくりと頷いた。


外角低めのボールからストライクに入ってくるスライダー。

この球で勝負!


カキーン!


打たれた。

打球はわたしの足元を抜け、センター前ヒット!


くそ! 守備の真ん前とかだったら良かったのに!


「大丈夫、大丈夫!」

「次、ゲッツー取ろうぜ!」


みんなが声をかけてくれる。

よし、次だ! わたしは気を取り直し、次のバッターに集中する。


ランナーはたぶん走ってくる。

2塁でさすのは、練習してないから、無理だと思うし、バッター集中でいこう。


2番バッターは、右打者だ。

送りバントの構えを見せているけど、たぶんやらない。

サードは前進守備で備えてはいる。


初球、外角低めにストレートを投げ込んだ。

ランナースタート!

バッターはバントしない!

キャッチャーとってセカンドに投げようとするけど、ベースカバーが入ってない!

投げられず、盗塁成功!


ノーアウト2塁。カウントは1ストライク、ノーボール。


「ドンマイ、ドンマイ、打たせて大丈夫!」

「バッター集中で!」


みんなが声をかけてくれる。

バッターはまだ、送りバントの構えだ。

監督の方を見ると、頷いてる。

3塁はしょうがないから、バッターでアウトひとつ取ろうって事みたいだ。

バントさせるって事ね。


わたしも頷き返し、あらためて状況を確認する。

2塁ランナーのリードが大きいけど、牽制しようにも、練習してないからなー

ちゃんとカバーに入ってくれればいいけど、無理っぽいからやめておく。

やっぱり、バッター勝負だ。


内角低めにストレート。

どう? バントしてくる?


してきたー!

わたしは1塁線に転がる球を捕り、3塁ベースを見る。

無理だ、間に合わない。わたしは慌てずに、1塁へと送球した。


1アウト、3塁。


3番バッターは右打者。

胸元をえぐる様な速球があればなぁ、その後に外角低めの変化球で

ゴロを打たせて仕留められるのに。

わたしのストレートは、この人達にとっては、打ち頃の球なんでしょうね。

少しでも高めに入ったら、長打コースになっちゃうな。


1点は仕方ない。アウト3つ取るのが目標だ。


「打たせていいぞー」

「バッター集中!」


みんなから声がかかる。


3割バッターで強打者。7割はピッチャーが勝ってるんだ。

ホームランだけ打たれない様に、低め低めに投げよう。

そう思って投げたんだけど、さすが、甲子園優勝校の3番。2軍とはいえ

甘くない。

高低差のない球だと、打たれますね。

1塁の頭を越えるヒットで、3塁からランナーが返り1点先制された。


1回表 田早稲実業 1ー0 田無第一


なおも、1アウト、1塁で、バッターは4番。

左打者だ。


「打たせていこう! ゲッツーゲッツー!」

「そうそう、打たせていいよー」

「まっかせてー!」


内野のみんなが声をかけてくれるから助かる。


バントはない。と思う。4番だし。

ランナーは走るかもしれないけど、バッターに集中しよう。


セットポジションから、外角低めのスライダー

ランナー走って、バッター打った!

エンドランだ!


1、2塁間の深い所にゴロが!

抜けるか!? と思ったが、レビンさんが頑張った!

ゴロは捕ったものの、2塁は間に合わない! 1塁も無理だ、投げられない。

フィルダースチョイス!

エンドランかかってたから、2塁でアウトに出来なかった。

くそー!


「ナイス、セカン!」


みんなで声をかけあって、士気を高める。

まだ、いける!

抜けてたら、1点取られてたかもしれない!

レビンさんのファインプレーで救われた。


お読み頂き有難うございます!

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