2.48.61 ヒロインは※※※?
異世界の森に、真一の絶叫が響き渡る。
そっくりどころか、2人ともまるっきり真一と同じ顔であった。
違いといえば、、、エピーは髪と目が赤くて、2本の赤い角が生えている。
そしてドリーは青髪、青目、青角だ。
どちらもショートヘアで、角もドラゴンのときより遥かに小さいミニサイズだ。
まさかのヒロインは、、、俺?
もちろんドラゴンの時よりはずっとヒロインっぽい見た目になってはいる。
だけど自分の顔というのはかなり落ち着かない。
素っ裸の大人の女性の身体の上に、真一の頭が3つ付いている状態なのだ。
エピーとドリーがヒロインだとしても、この顔の2人とキスや交尾ってのはかなり複雑な心境だ。
真一の顔立ちは中性的で、ゴリゴリしたタイプではないものの、それでもやはり抵抗感がスゴい。
ようやく登場したヒロインがコレだなんて、あんまりだろっ!(泣)
「シン、何かダメだった?」
「ちゃんとシンと同じ顔だよっ♪」
真一のツッコミを聞いて、不思議そうにするエピー。
ドリーは真一と同じ顔になったことで、無邪気に嬉しがっていた。
「えーとね、エピーとドリーは女の子でしょ。俺のは男の顔だからちょっとおかしいかな?」
「ミュイっ?そうなの?ムレビトの顔は良く分かんないから」
「ドリー、ムレビトの顔なんて、シンくらいしか知らないニャミュぅ」
確かにずっと森の中で2人だけで暮らしてきたエピーとドリーである。
人間の身体に変身はできても、思い浮かぶ顔は真一のものくらいだろう。
誰か他に参考にできる女性がいれば良かったのだが、、、
って、、、そうだっ!!
そのとき真一に天啓が舞い降りた。
全身に鳥肌が立つほどの、悪魔的なアイデアである。
もしこれが上手くいったら、真一の夢、男の野望が叶うかもしれない。
「だったらミコミちゃんはっ!?ミコミちゃんの顔なら覚えてるだろっ!?さっき会ったばかりだもん!大丈夫だよなっ!?頼むっ!覚えてるって言ってくれっ!!」
テンションが上がり、鼻息荒く、興奮気味に尋ねる真一。
唾を飛ばさんばかりの勢いで、やたら早口になっていた。
まさに『必死だな!』という言葉がピッタリの様子である。
だがそんな真一の欲望丸出しすぎる願いは、、、
「ミコミなら友だちだから大丈夫っ!」
「ドリー、友だちの顔ならちゃんと覚えてるニャミュぅ♪」
あっさりと叶うこととなった。
「ミョルニャンミャミュ《変態》っ!!」
エピーが再び呪文を唱えると、2人の髪がスルスルと伸びていき、顔も形を変えていく。
期待に胸を膨らませ、真一がゴクりと唾を飲む。
実際には変形しているのは、顔だけではなかった。
体格もどんどん小柄になっていく。
見るからに大人な大学生くらいから、小柄な高校生くらいへ。
たわわなバストも、少し控え目に。
ちょうどミコミちゃんと全く同じサイズである。
もちろん同じになったのは体格だけではない。
『変態』が終わると、真一の目の前には、、、
ミコミちゃんそっくりの、、、
そして憧れの由華先輩にそっくりの2人の美少女がいた。
俺のヒロインっ!きたーーーっ!!!
喜びのあまり発狂しそうになる真一。
生まれて初めて経験する、まさに狂喜乱舞という言葉がピッタリの状況であった。
改めて良く見てみると、エピーとドリーでは少し顔の印象に差がある。
髪色、瞳の色、ツノの色だけでなく、表情や落ち着き具合が異なっているのだ。
そのせいで年齢まで違って見えていた。
エピーは知的で大人っぽい感じであり、その分余計に美少女っぷりが増している。
下手したら大学生くらいにも見えるほどで、赤髪に染めた由華先輩のように見えた。
一方のドリーは無邪気で元気な少女っぽい印象で、ミコミちゃんの青髪バージョンといった感じである。
こんな可愛くて素直な2人が自分のことを好きで、、、
しかも交尾したくてたまらないだなんて!!!
それは男の願望と妄想を全て詰め込んだ、まさに夢の世界である。
地球にいた頃は彼女なんて出来たことのない真一だった。
大学に進学して、由華先輩と出会って、付き合いたいとずっと思っていた。
あの惨死事故により、その願いは一度は奪われたかと思われた。
けれども真一の夢は、思わぬ形で、より過激になって叶おうとしていた。
例えるならそう、まさにこんなシチュエーションだ。
〜〜妄想タイム〜〜
「ありがとう真一くん。キミは命の恩人だよっ」
真一がトラックに轢かれそうになっていたところを助けた女性は、なんと憧れの由華先輩だった。
「はいっ、由華先輩のことを救えて良かったです」
しかも由華先輩と同時に助けたのは、由華先輩にそっくりだが少しだけ幼く見える女の子だった。
「あの、助けてくれてありがとうございました、シンイチ?さん。お姉ちゃんの知り合いなんですか?」
「うん、大学の後輩だけど、、、お姉ちゃん?」
「真一くん、紹介するわね。私の妹の緑里」
「コンニチハ、シンイチさん。わたしミドリーって言います。それで、いきなりなんですけど、、、」
出会ったばかりの少女は、命の恩人である真一を上目遣いで色っぽく見つめながら、、、
「好きですっ!一目惚れしました。ミドリーと付き合ってくださいっ!」
予想だにしない告白をしてきた。
「えっ!?」
「いきなり何言ってるのよっ!私だってずっと真一くんのこと好きだったんだから!」
さらには憧れの由華先輩までである。
「ええっ!!?」
「だったらシンイチさん、ミドリーとお姉ちゃんの2人とも恋人にしてくださいっ!ミドリー、お姉ちゃんもシンイチさんも、2人とも大好きだから♡」
「えええっ!!!?」
「真一くんがそれでいいなら、、、私もそうして欲しいな♡」
「ええええっ!!!!?」
「ただね、ミドリーもお姉ちゃんも、まだ、ね、そういう経験がないの、、、」
「だからね、良かったら私たちの『初めて』、一緒にもらってくれないかな♡」
「えええええっ!!!!!?」
そうして真一は初体験で3人ピーをっ!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、DT妄想を全開にさせる真一。
だが今の状況は、まさにそんな夢が現実になったに等しいものである。
おかげで真一の妄想は止まらない。
むしろ暴走して爆発していた。
次に頭をよぎったのは、エピーとドリーとの交尾の瞬間である。
全身のパーツを集めきったあと、いったいどのようにして2人と愛し合うか?
事細かに思い浮かべて夢想する。
〜〜妄想シミュレーション〜〜
エピーとドリーとの交尾っ!
3人でのピーだけど、身体は2つ。
そう考えると割りとノーマルな交尾なのか?
いやいや、違う!
まずそのとき、俺の生首はどっちの身体に付いているのか?
今さら三つ首龍状態から離れられるのか?
あまり出来そうな気がしない。
となると、その状況での交尾は、、、
三つ首美少女と、首のない俺の身体との交尾ってことか!
俺の頭自体は、美少女側の身体の方に付いてる。
だけどそれでも首を伸ばせば、2人とキスくらいはできるよな?
そして『本番』をするには男の身体が要る。
それには首なしの自分の身体を遠隔で操ればいいのだ。
切断されている他のパーツを自由に動かせるのは実践済みである。
つまり、、、
『頭側』は同じ身体の2人と代わる代わるチューをしつつも、
『体側』はリモートで手足を動かして、
自分の頭のある、美少女となったエピーとドリーの艶めかしい裸体を、
撫でたり、、
揉んだり、、、
入れたりっ、、、!!!
これはなかなかに難易度の高い、テクニカル交尾かもしれない。
いや、もはやエクストリーム交尾と言っても過言ではないっ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「むふふっ、エクストリーム交尾、、、」
「シン、なんだか嬉しそうだね?」
「ドリーもなんだか嬉しいニャミュぅ♪」
楽しそうにする真一を見て自分たちまで嬉しくなる、純粋すぎるドラゴンっ娘たち。
その声で変な妄想から我に返った真一は、赤面しながら慌てて言い訳する。
「あっごめん。エピーとドリーがあんまりにも素敵だから見惚れてた」
「エピーは素敵っ!むみゅっ♡」
「ドリーが素敵っ!?シン、だ〜い好き♡」
「う、うんっ!俺もエピーとドリーが大好きだよ」
いまや3人とも幸せの絶頂にいた。
世界は平和である。
この異世界にやって来て、、、
真一に初めて本当の目標ができた。
『バラバラになった自分のパーツを見つけること』
その目標は変わらない。
だけどその目的は変わっていた。
これまでは、、、
自分の身体を取り戻すため。
スリップダメージを解消して生き残るため。
いつか魔王と戦うことになったときのため。
と、どこか後ろ向きで、やむを得ないからやらされていたものだった。
だけど今の真一は違う。
初めて自分からやりたくて、心から前向きになれる目的が出来たのだ。
「いつか絶対、俺はこの2人と交尾するんだ!」
この可愛すぎる2人のヒロイン、エピーとドリーと交尾をするため。
そのために真一はこの異世界に散らばる自分のパーツを、全て見つけ出すのだ。
この夢を成し遂げるためなら、何だってやってやる。
真一の心はいま、夢と希望とやる気に満ち溢れていた。
2章の本編はここまでになります。
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