14. 私たちの終着地
第二章 『海賊編』
マーレデアム王国に足を踏み入れるのは約一月ぶりだ。
誰にも何も告げず一人王国を出て行ってしまったので、皆に会うのはやはり、少し緊張する。
「……モネ、ルル。ただいま……」
最後に唯一会話を交わし、シェリたちへの言伝を頼んだのが、私の侍女であるモネとルル。
私は恐る恐る、女神の間の扉を開ける。
すると……
「リリアナ様!」
「お戻りになられたのですね……!」
二人は私を見るなり駆け寄り、苦しいほどに抱きしめてくれた。
シェリによると、私はこの一月間を王宮で過ごしていたことになっているらしい。
だがモネとルルが言うには、王宮へ面会に行っても「リリアナ様はお忙しい」と毎度面会拒否を食らっていたため、もしや私が何かの病にかかっているのでは、と思い始めていたとか。
……グッセンスタシューン王国に赴く前も、赴いている最中も、二人にはとても気苦労をかけてしまった。
「モネ、ルル。心配かけてごめんなさい。今日からまた、色々とお世話になります」
そう伝えると、二人は涙を拭いながらしっかりと頷いてくれた。
後ろを振り返ると、扉外に立っているシェリが、どこかホッとしたような、それでいて微笑ましそうな、そんな優しい表情をしていた。
「国王陛下、ラドシェリムです。リリアナ様をお連れいたしました。」
女神の間で男装を解きドレスへと着替えた後、私たちは王宮にある国王の執務室を訪れた。
「リリアナ様…… よく、お戻り下さいました」
国王が私たちを出迎えてくれる。
彼のその穏やかな表情を見て、私は少しばかり安堵の息をついた。
「国王様、ただ今戻りました。何も言わずにこの国を離れてしまって、本当に申し訳ありませんでした……」
「いいえ、リリアナ様。謝罪しなければならないのは我々の方なのです。本当に、よくお戻り下さいました。
そしてラドシェリムよ。此度の働きも実に見事であった。ナプティムウトとユリウスから、其方の英姿は聞いておる」
「恐れ入ります、国王陛下」
グッセンスタシューン国王の廃位が決まった後、ナプティムウトとユーリは私たちより一足先にマーレデアム王国へと帰って行った。
私はというと、まだ秘薬が効いているシェリと共に少しばかりグッセンスタシューン王国に残っていた。
もちろんそれは、王国の今後の在り方をギルや民の人たちと話し合うため。
彼らは経済や教育の再生に興味を示していたので、ギルもきっと心強いだろう。
グッセンスタシューン王国のため、私がこのマーレデアム王国で出来ることと言えば……
「国王様。私のお祈りはこの王国にもちゃんと届いていましたか? 毎日、船の上で行っていたのですが……」
「……やはりそうでしたか。
実はリリアナ様が陸地へお発ちになった当初、我が国に与えられていた祝福は秘宝に溜められた貴方様のご神力によって成されているものだと思っていたのです。
少しずつ、少しずつ放出されているものだとばかり……
しかし後日、光粒の量がリリアナ様が我が国に滞在されていた時と変わっておらぬことに気付きました」
私が海上から行っていたお祈りは、どうやら無事マーレデアム王国に届けられていたようだ。
それならば、逆にこの海底からグッセンスタシューン王国のために祈りを捧げたとしても、きっと問題ないはず。
王国に祝福を飛ばし、人々の心身にエネルギーを送り続けること。
浄化を促して、王国全体を少しずつ洗浄していくこと。
これが、私が "祖国" に出来る唯一のことだ。
……しかし一方で。
「……国王様。海の浄化が進むと海魔はどうなりますか?」
「リリアナ様。度々の説明不足も相まって、貴方様には厳しい選択を迫るばかりとなってしまったこと、本当に申し訳なく思っております。
ですが、これは我々にも想定出来ぬ未知のことなのです。確かに、怪魚たちは浄化が進むと本来の姿へと徐々に戻ってゆきます。
しかし、海魔は元の愛し子の姿に戻るのか、それとも消滅するのか……
それは誰にも分からないのです」
「……そ、うですか」
俯き気味にそう答えると、今度はシェリが口を開く。
「リリアナ様。海魔によって命を奪われた海人族も大勢います。
俺は王族として、また騎兵団に属する者として、この先も奴の暴動を止める義務があります。
それだけはどうか、ご理解いただきたい」
「……はい、ラドシェリム様」
「……しかし。海魔のことは我が一族にも責任がございます。
グッセンスタシューンの地が復興することで少しでも前愛し子の慰みになるのなら、我々も助力いたします」
「! ほ、本当ですか?!」
シェリがグッセンスタシューン王国再建のため、今後も協力してくれると言う。
それはなんと、頼もしいことか。
思わず耳上に手を伸ばし、ヒトデ型の髪飾りを撫でた。
これはグッセンスタシューン王国と私を結ぶ、大切な懸け橋。
前愛し子と私を繋ぐ、唯一のものだ。
私は少しばかり、先祖への思いを馳せる。
……が。
「……リリアナ様。あの海賊や海魔のことを抜きしても、今回のことはまず守人である俺にご相談いただきたかった所存です」
「?! は、はい! ん……?」
意図せず、何故だか突然シェリからのお説教?が始まってしまった。
「貴方様は他者に頼らず、何でもご自身のみで解決しようとなさるので、俺は心の臓がいくつあっても足りないのですよ」
「す、すみません」
「リリィがあの海賊のもとにいると思うだけで、腑が煮え繰り返りそうだった……!」
「あの、ラドシェリム様、言葉が……」
……落ち着いて欲しい。国王が口を開き、少々呆気に取られているから。
「……その装飾品はあの男から贈られたものか?」
「え?」
思わず目を瞬いた。
装飾品とはこの髪飾りのことだろうか?
……今のはもしや、ヤキモチから派生したお小言?
「……あはは!」
「何故笑う」
「ごめん。これね、確かにギルから渡された物だけど、プレゼントとかじゃないよ。
もともとは私のご先祖様たちのものだったからって、彼が譲ってくれたの。
しかもこの髪飾り、グッセンスタシューン王国に祝福を届けるお手伝いまでしてくれるみたい」
「……なるほど。リリィが祈りを唱えるだけでも少しばかりの祝福なら行えるだろうが、あれほどに大規模なものとなったのはその装飾品が一役買ったせいか」
髪飾りを確かめようとしているのか、シェリがこちらへと手を伸ばしてきたが、
「……だが面白くないものは面白くない」
と言って、触れたのは私の髪だった。
彼はとても不満そうに、それを弄っている。
「ふふ。じゃあこれはお祈りの時だけ付けるようにする」
「……すまん。子供じみた嫉妬で呆れたか?」
「ううん。シェリがそう思ってくれて嬉しい」
シェリは少々バツが悪そうにしていたが、私はそんな彼を見つめニコニコと笑む。
「うふふ。仲がよろしくて結構ですこと」
……しかし。
トリンティアによく似た美しい声色が耳をかすめ、私はハッと意識を引き戻した。
声のした方へと顔を向けると、にっこりと微笑みながらこちらへ向かってくる美女の姿が。
「王妃陛下」
「お、王妃様!」
……しまった。ここは国王の執務室。
私たちは国王夫妻の目の前であのようなやり取りを……
何とも気恥ずかしい気持ちでシェリを見やると、彼は全く動じずに淡々と彼女に拝礼していた。
王妃はそんなシェリを見つめ穏やかに微笑む。
「ラドシェリム、お顔を上げなさいな。
母は嬉しく思います。あなたがやっと、心から愛する女性に出会えたこと。そしてその方にあなた自身も愛を返していただけることが」
王妃は、今度は私に向き直りそっと腰を折る。
「不束な息子ではありますが、どうぞこの先もお導き下さいませ。
……リリアナ様が母国を離れられ、随分と月日が経ってしまいました。
わたくしたちではまだまだご家族の足元にも及びませんが、少しでも貴方様のお心に寄り添えればと思っております」
「王妃様……」
王妃は私とシェリの手を片方ずつ取り、それを彼女の手の内で重ね合わせた。
「どうかあなたたち二人に、幸多き未来があらんことを」
そう言って微笑む王妃。
彼女は私たちに会釈をし、国王のもとへと戻って行く。
「さあ国王陛下、お薬の時間ですわ」
「もうそんな時間か、イルトゥーキア」
「ええ」
国王はふぅ、と小さく息をつくと、手を取り合って直立している私たちに向かい合った。
……ちなみに、彼が少し眉を下げて苦笑していたので、私は慌てて手を解こうとしたが、その手はガッチリとシェリに掴まれており叶わなかった。
「ラドシェリム、次に地上を訪れるのは?」
「一月後に」
「そうか。ではその時に、"新国王" への言伝を頼めるか?」
「言伝、ですか?」
シェリと私は、思わず顔を見合わせた。
国王の執務室を出た後は、王宮にあるトリンティアの自室へと足を進める。
彼女の部屋近くまでたどり着くと、そこである人と出会った。
「……あれ? ナプティムウト様?」
トリンティアの部屋前にいたのはナプティムウトだった。
彼は騎兵団の制服に身を包み、いくつもの書類を抱えている。
「リリアナ様、お戻りになられたのですね。国王陛下との謁見は?」
「国王様にはたった今お会いしてきました。王妃様にも。
ナプティムウト様はトリンティア様にご用ですか?」
「いいえ、私は義兄の方に。これから会議なのです」
「セシルド様?」
「リリィ、彼は国王陛下の娘婿だが陛下の筆頭秘書官でもある」
後ろからシェリがそう教えてくれた。
「そうなんだ……全然知らなかった。でも国王様との謁見の時に、セシルド様が一緒にいらっしゃったことってあった?」
「国王陛下と愛し子であるリリィの談論に関しては基本、王妃や守人の俺以外は付き従うことが出来ない」
「そ、そうなの?」
何だか身が引き締まる思いがして姿勢を正した所で、ナプティムウトがドアの向こうに声をかけた。
「義兄上、姉上。ナプティムウトです。入らせていただいてもよろしいでしょうか。
リリアナ様とシェリも一緒です」
するとすぐに中から呼応の返事があり、ドアが開いた。
「リリアナ様……よく、お戻り下さいました。皆様もどうぞ中へお入り下さい」
出迎えてくれたのはセシルドだったが、彼の表情は何やら憂いを帯びていた。
「実は今、トリンティア殿下の体調があまり思わしくなく。
入床のままご対応させていただくご無礼、どうぞお許し下さいませ」
セシルドに案内され入室するや否や、ベッドに横たわるトリンティアの姿が目に入った。
「トリンティア様!」
「リリアナ様、お帰りなさいませ……!
そこでお待ち下さい、今すぐに……」
「ト、トリンティア様! そのまま、そのままでいて下さい!!」
私は青ざめながらトリンティアのもとへと急ぐ。
「大丈夫ですか? 体調があまり良くないって……」
「実はここ一週間ほど、体調が優れなくて。
それより、このような体勢のままで申し訳ございません。リリアナ様、よくこの王国にお戻り下さいました……」
「ご心配をおかけして本当にごめんなさい、トリンティア様。
……そうだ、祝福を飛ばします!少しは体調が良くなるかもしれません」
私が祈りを唱えると、祝福の光がトリンティアへと降り注がれる。
「……リリアナ様、ありがとうございます。気分が落ち着いて参りましたわ」
トリンティアの蒼白だった顔色が、少し元の色味を戻している。
祝福の光はまだまだ彼女を包み込んでいた。
……だが、今日の祝福はいつもと違った。
トリンティアを覆う光の粒が、何故だか彼女の腹部の方へと次々と入り込んでいく。
「トリンティア、これは……」
「……まさか……」
「い、いや、まだ決まったわけではありません」
「……姉上、義兄上。確かにまだ定かではありませんが、リリアナ様の祝福がそれを違えるはずもないのでは?」
「ティム…… ではやはり、わたくしたちの子がここに……?」
「!」
トリンティアは体調が少し落ち着いたおかげか、自ら身体を起こした。
「トリンティア様、お腹に赤ちゃんがいらっしゃるんですか……?」
「……どうやらそのようですわ、リリアナ様」
「わ、あ……!おめでとうございます……!」
私は慌てて後ろへと下がり、代わりにセシルドを彼女のもとへと押し戻す。
トリンティアは両手の平で自身の顔を覆い隠している。
肩を震わせ、嗚咽を漏らす彼女のことを、ベッドに腰掛けたセシルドが優しく抱きしめていた。
(……温かい。家族って、やっぱりいいな)
私の傍でも、シェリとナプティムウトが手の平同士を軽く合わせている。
「シェリもおめでとう。ついに叔父さんになるんだね」
彼にそう声をかけると、何故だか目を見開き、私を見やってくる。
「? どうかした?」
「……子にはシェリさんと呼ばせる」
「……もしかして、叔父さんって呼ばれるの嫌?」
「俺はまだそんな歳じゃない」
「そ、そう……?」
言っておくが、シェリは私の曾祖母よりも遥かに年上である。
と、ここで私は、以前疑問に思ったまま、まだ解決していなかった事柄を思い出した。
「なんだリリィ。急に険しい顔をしだして」
「……うん。海人族の人たちって本当に若々しいなと思って。
私もみなさんみたいに歳を重ねたいなあ、なんて」
と、シェリをチラチラと見やったが、彼は眉をひそめるだけだった。
すると、このデリケートな内容に助け舟を出してくれたのは、
「大丈夫ですわ、リリアナ様」
やはり、頼れるトリンティア。
彼女は赤くなった目元を抑えながら、くすくすと笑っている。
「初代愛し子様に習っても、貴方様はわたくしたちと同じような年月の過ごし方になるはずです。
海人族は20歳からだいたい1000歳程までは、外見も肉体もあまり変化はありませんので」
「せ、1000歳まで…… すごいですね」
なるほど。
シェリと私の歳の差は300以上あるが、見た目だけは同年代だ。
実際、トリンティアだって20代に見えるし、1700歳前後の国王夫妻だって、40代50代前半くらいの、まだまだ若々しい夫婦に見える。王都に住む民の人たちも、60代くらいまでの人しかいないように思えたくらいだ。
私もマーレデアム王国に住み続ければ、そのような歳の取り方になるのだろうか。
陸上人として17年間生きてきたので、何とも不思議な感じがする。
「ねえシェリ。ちなみにここでの成人年齢っていくつなの?」
「150歳だ」
「150……。 一応私、去年16歳で成人したんだけど、ここでもちゃんと成人女性の部類に入れてもらえるのかな?」
「もちろんだ。だから初めから、リリィを子供扱いしていないだろう?」
ニヤリと笑いながら私の腰を引き寄せ、耳元で囁くようにそう答えるシェリ。
「シェ、シェリ! 」
ぎょっとしつつ周りを見やると、当然他のお三方と目が合ってしまう。
ナプティムウトとセシルドは、苦笑と微笑ましさが入り混じったような顔を向けてくるし、トリンティアに至っては目を吊り上げてシェリを見やっていた。
「何だ?」
「何だじゃない……! み、みなさんがいらっしゃる前で、その、」
「其方には常に思ったことを伝えておかねば、また逃げられてしまうかもしれんからな」
そう言って、また私の髪を弄び始めたシェリ。
「に、逃げないよ……」
「その言葉、忘れてくれるな。ここにいる者全てが承認者となったぞ。
早々に女神の加護を受けた甥か姪も、しかと聞き及んでくれたはずだ」
シェリがそう言葉を紡ぐと、まるで肯定の返事をするかのように、トリンティアの腹部が再び光りを帯び始めたのだった。
後日トリンティアは正式に、医師から懐妊確定の告知を受けたようだ。
翌日、シェリと私はホメロスと共に、久々に海森へと足を運んだ。
ここへ来るのも、あの陸へと上がった日以来だ。
「ホメロス、今日も乗せてくれてありがとう」
今回、グッセンスタシューン前国王を排斥出来たのはホメロスたちのおかげでもあるとシェリが言っていた。
「ホメロスやあなたの仲間たちが、たくさん海の情報を集めてくれたんだよね。
みんなのおかげで、私はマーレデアム王国に戻ることが出来たの。本当にありがとう」
改めてそう伝えると、彼はその大きな身体を私へと擦り寄せてくる。
「ふふっ。ホメロスは相変わらず、甘えんぼさんだね」
彼をくすぐるようにしばらく撫でると、彼は満足気に上方へと泳いで行った。
「……あやつ。戦場では本当に優秀な戦闘鮫魚だというのに、リリィの前だと完全に家庭魚だな」
そう言い放ち、シェリは少々遠い目になっている。
「シェリはホメロスとパートナーになってどれくらい経つの?」
「そうだな…… あの者が赤子の頃から共にいるから、ざっと20年強ほどか」
「……ホメロスの方が私よりも年上だった」
あんなに可愛く甘えてくれるから、なんとも複雑である。
「でも、やっぱり二人からはお互いのことをすごく信頼し合ってるのが伝わってくるよ。
この先もずっと、ホメロスにとってはシェリが拠り所なんだろうな」
私は再び上方を見上げ、そう言葉にした。
「……リリィは?」
すると、後方に立つシェリが静かにそのように問うてきた。
私はシェリに向き直り、首を傾げる。
「私がどうしたの?」
「……いや。リリィがホメロスの拠り所は俺だと言うから。 他人事のように」
(……あれ。もしかして、拗ねてる?)
ぎゅっと心臓を掴まれたように、急に胸が苦しくなった。
私はシェリの両手を自身のもので掬う。何だかいつもとは逆パターンで可笑しい。
「シェリ。私ね、グッセンスタシューン王国にいた時も、ずっとシェリのこと考えてたよ。
本当はあなたの所に帰りたいとか、他の子を好きになっちゃったらやだとか、私のことずっと忘れて欲しくないとか。
自分から離れたのに、そんな勝手なことばっかり」
私は彼の手背に唇をそっと押し当てた。
「ずっとシェリと一緒にいたい。私の拠り所だってシェリだけだよ」
そう言うと、今度こそシェリが私のことを抱き寄せた。
「……俺とて同じだ。あと、全く勝手ではないから安心してくれ。そう思ってくれていたことが何より嬉しい」
シェリがさらに力を込め、ぎゅっと抱きしめてくれるので、私も彼の背にそっと手を回した。
「私、シェリのことをちゃんと支えられるようになりたい。あなたは背負ってるものが多すぎるから」
「それは俺の台詞だと前にも言っただろう」
「ふふ。じゃあお互い支え合って、協力して生きていかなきゃね」
「……そうだな、それがいい」
私たちは額を寄せ、くすくすと笑い合う。
愛おしいと思う気持ちは、ずっと変わらなかった。
幸せな感情や、一度は違えたと思っていた目指すべき目標も、何周も回り道を繰り返しながら、やはりまた同じ場所へと戻って来る。
「お帰り、リリィ」
「ただいま、シェリ」
私たちの終着地は、この腕の中にある。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
次話で第二章終了です(その後短いエピローグがありますが……)
是非ご一読いただけると嬉しいです^^
今後もどうぞよろしくお願いいたします!




