5. 出陣と出港
第二章 『海賊編』
時刻は午後四時過ぎ。
シェリが図書館に来てからすでにニ時間ほどが経過している。
そして、彼の秘薬効果が切れる時間も、あと二時間ほどに迫っている。
「シェリ、もう戻って。
薬のことが心配だし、ギルだって、もうそろそろ戻って来るかもしれない」
「……リリィとの時間を奪うあの男を半殺しにしてやりたい」
そう言って目を据わらせた後、シェリは私のことをさらに強く抱き込んだ。
シェリはどうやら、正午前にこのグッセンスタシューン王国に忍び込み、街中で密かに情報収集を行っていたらしい。
が、ギルは良くも悪くも目立つため、街を歩けば誰かしらが彼のことを噂していたと。
お陰でギルと共にいるであろう私の居場所も特定出来たのだと言う。
あと、図書館扉の解錠などは、シェリにとっては朝飯前とのことだった。
「このままリリィを連れ帰れるならどんなにいいか」
「……本当は私もシェリと帰りたい。
でも、シェリが危険な目に遭う方がもっと嫌。私の足じゃ、ここから海に戻るあなたの足手まどいになる。
だから、今は一緒に行けない」
「……三日後だ。必ず、其方を取り戻す」
私たちは額を合わせ、目を閉じる。
まるで、誓いを交わすかのように。
「うん。その時は頑張って船から飛び降りるからね」
「……どんどん下に沈んでいく其方が安易に想像出来るな」
「うっ……泳げないんだから仕方ないでしょ。その時は誰かが私のことを拾ってくれたら有難いんだけど」
「……リリィ、もう少し自分の立場を自覚しろ。其方は船上で座って待っていればいい。
俺が迎えに行く」
シェリは額を離すと、今度はそこにそっと唇を寄せる。
「三日後に必ず取り戻す。
其方は絶対に、あの男には渡さん」
------
「リリアナ、今帰ったぞ」
「……ここは図書館だよ」
私は呆れるようにため息をつき、読んでいた書物を閉じた。
「お前、いい加減に慣れろ。
夫には、お帰りなさい ♡ だろうが」
「はいはい」
シェリと別れてから二日が過ぎた。
今日は海へと旅立つ日だ。
ギルといえば、その二日前に図書館へと戻って来た時からずっとこの調子である。
「あいつらにも食料をたんまり置いてきたからな。当分は持つといいんだが」
「子供たちは今日も元気にしてた?」
「お! なんか今の夫婦っぽいな」
「……はいはい」
私はこの茶番にうんざりだが、ギルはとても楽しそうにしている。
「で、図書館生活は満喫できたのかよ?」
ドキリ。
まさか、この三日間はマーレデアム王国に役立つような情報収集をしていた、とはさすがに言えない。
ちなみに私が手に入れた情報はというと、この王国には、マーレデアム王国にある古書たちと同様の内容が書かれた書物が多く存在すること。
しかもそれは、人間と海人族の文字が同列に書かれており、まるで両者の辞書的な役割をも果たしているということも。
字体自体はこの王国の書物の方が新しい気がした。
もしかすればマーレデアム王国をよく知る人物がこの王国の誰かに、あの海底王国の内情を知らせるために書かせたのかもしれない。
しかし、それにも疑問が残る。
無論、"何のために?" だ。
それに、文章を読んでいく限りでは、書かせ "られた" というよりはむしろ、記録 "した" という方がしっくりくるような書体が多かった。
それは何を意味しているのだろう。
……しかしいくら疑問に思ったところで、そんなことはこの目前にいるギルには聞けないのだ。
なので。
「ぼ、母国にはない恋愛小説とか、よ、読んでたかな……?」
我ながら苦しすぎる嘘。
「おうおう、勉強熱心じゃねえか。
俺との今後の夫婦生活に向けて、予行演習をしてたってわけだな」
だが、ギルには有効だったようだ。
この際、もうどう思われても良い。
「でも、その調子じゃあ今回はまだ、歴代の愛し子やら海魔の古書にまではたどり着けなかったみてえだな」
「?! れ、歴代の愛し子と海魔?!この王国にはそんな古書まであるの……?!」
思わず、身を乗り出してしまった。
「まあ、ここへはいつでも立ち寄れる。次の機会にまた読めばいい」
ニヤリ、と嫌な笑みを浮かべているギル。
まさか、情報収集に耽っていたことなど、実は最初からお見通しだったとか……?
それに彼は今、確かに "海魔" と言った。
この王国には、海魔のことまで書かれた書物が存在するというのか。
王国自体も謎だらけだが、それより。
「……どうして、ギルは私に古書を読ませてくれるの?」
と、疑問を投げかけてみたが、
「お前が女神の愛し子で、俺の妻になる女だからだ」
という、やはりおふざけの返答しか彼は寄越さない。
陸地では女神の愛し子としての力を発揮できない私。
なのに、どうして彼はそんな私を妻になんてしたがるのだろう。
テティスの血筋の者が必要だというのは、一体どういうことなのだろう。
私は思わず眉を寄せた。
この疑問だけはやはり解決出来なかった。
「おいおい、せっかく良い顔してんだから、んなしかめっ面はやめとけ」
ギルはそう言って、私の眉間へと指を当てた。
その行動に驚きつつギルを見上げると、彼は私の髪に何かを挿してくる。
「悪くねえな。取っとけ」
「?」
私は片方の耳上に違和感を覚え、そこに手を触れた。
「……髪留め?」
「ほら、見てみろ。似合ってんぞ」
図書館の窓際へと誘導された私は、そこに映る自身の姿を見た。
髪に付けられていたのは、ヒトデを象り、パールや白珊瑚のような宝石が散りばめられた、とても美しい装飾品だった。
「他国の海賊から取り戻した物だ」
「か、海賊から奪った財宝……?!」
「……おい、耳は大丈夫か? 取り戻した物だと言っただろうが」
「どちらにしてももらえないよ!」
「それはお前が持つべき物だ」
「ギル……あなた、女の子に不自由してないでしょ?
私にまでこんなことしなくていいよ」
「今はお前にしかしてねえな」
そう言葉を放つと同時に、ギルは突然に私の腕を掴み、自身の方へと引き寄せてきた。
まさかの抱擁の前触れに、私は咄嗟に、ギルとの間に両腕を挟む。
「ちょっと! 何するの?!」
「惚れてる女を抱きしめて何が悪い?」
「はい……?」
「ハンドレで俺のものになると取引きしただろう? 忘れたとは言わせねえ」
「私は趣味じゃない小娘なんでしょう?
というか、港町にいる彼女さんたちは?!」
「彼女?
店の女たちはただの店員と客の関係だ。
それに、街にいるやつらはただのダチだぞ」
「えっ……」
いや、街の女性たちはどう見てもギルの特別になりたいと思ってるはずだよ、と声を大にして言いたい。
そして、何故私にこんな行動を取るのかも、全くもって意味が分からない。
ギルと出会って、まだたったの四日目。
しかもこの人と共にいたのは朝と夜のみ。
つまりそれは、図書館までの送迎のみということである。
彼が私を好きになる一時なんてあっただろうか?
……いや、どう考えても全然ない。
「あのね。思ってもいないのにそんなこと言うのはやめて。
揶揄って面白がりたいなら、他の話題にして下さい。
例えば、思ったより男装が板についてて、誰も私が女だって気付かなかった、とかね」
「それはリリアナの変装が上手いからだろ?
褒めることであって揶揄うことじゃあない。
それに、女神の愛し子って理由だけなら、妻の肩書きだけで十分だ。
今はお前の全部を手に入れてえから口説いてんだよ」
……二度言うが、全くもって意味が分からない。私は青ざめるばかり。
固まる私に、ゆっくりとギルの顔が近付いてくる。
「?! ちょ、ちょっと今度は何!?」
「キスするに決まってんだろうが」
「絶っっ対にやめて!!」
私は涙目になりながら必死に抵抗する。
「……ふーん。やっぱお前、あの男が好きなんだろ」
「あ、あの男?」
「シェリとかいう血の気の多そうな海人族」
「?!」
「じゃなきゃ、俺みてえなイイ男を袖にしようなんざ思わねえだろ?」
なんという自信家……
確かにこの三日間で、ギルが恐ろしくモテるのを何度も目の当たりにはしたが。
「……か、彼はそんなんじゃないよ。
あと、私がギルから逃げるのはあなたに恋してないからだよ」
「へえ。じゃあすぐに俺に惚れさせてやるよ」
そう言って、突然ギルは腕を緩め、私を解放した。
と、思ったのも束の間。
私の強ばった手を引き、その甲にちゅ、とわざと音を立てるように口付けを落としてきたのだ。
「は……?!」
「リリアナ、絶対にお前を俺の女にする」
ギルが意味深な笑みを浮かべている。
私はもはや、顔をさらにさらに青ざめさせ、
彼を仰ぎ見ることしか出来なかった。
------
その頃、マーレデアム王国では……
「向かうは海上。ギルと名乗る男が牛耳る海賊船だ。リリアナ様はそこに捕らえられている」
「みんな、出陣の準備は整っているね?」
指揮を取るシェリとナプティムウトの前に、ユーリ他四名の隊長らが進み出る。
海人騎兵団は全五部隊で構成される。
第一、第三部隊が長剣部隊、
第二、第四部隊が長槍部隊、
そして第五部隊は長剣と長槍の混合部隊である。
「ユーリ。2部隊の統率は大変だけど、君なら出来ると信じているよ。
ヒューマとエルゴはしっかり、それぞれの長槍部隊の指揮を取るように。
第五部隊。此度君たちは副団長と共に動いてもらう。我々とは別行動だ。
後で副団長が単独行動に入るから、そこからの指揮はオルフェスに任せるよ」
「御意!」
五隊長らの歯切れの良い返事に、ナプティムウトが頷く。
シェリも今一度、騎兵団の者たちを見渡し言葉を紡ぐ。
「リリアナ様を捕らえている愚か者は海を荒らす海賊どもだ。
抗争は船上になるだろう。
我々海人騎兵にとっては不利な状況だが、作戦通りに動けば必ずこちらに勝機がある」
「副団長の言う通り、皆必ず持ち場を守り、列を乱してはいけないよ。
こちらが攻め込む立場にあるとはいえ、船上にはリリアナ様もおられる。
第一優先は愛し子様の安全と守護だ。
それだけは忘れないように」
シェリとナプティムウトの言葉に、騎兵団の者たちは皆、今一度気持ちを引き締めるかのように佇まいを正した。
それぞれの戦闘鮫魚に跨り、出陣の合図を今か今かと待ち構えている海人騎兵たち。
そんな彼らに向け、ついにシェリが出陣の号令をかける。
「いざ、海賊どものもとへ。
リリアナ様は我々の女神の愛し子。必ずお救いする!」
------
「リリアナ、ちゃんと俺の首に手を回せ」
「……」
その日の夕方。
私たち陸組は海へと旅立つ準備をしていた。
そして海賊船へと乗り込もうとしているギルに、私は今、小さい子供のように抱っこをされている。
ちなみにその私はというと、ついに男装からは解き放たれたのだが、再びとても重いドレスを着用させられていた。
「掴まらねえと海に落っこちるぞ」
「……気にしないで」
「本当に強情な女だ。ま、そこもいいんだがなあ」
「……」
数時間前にギルから、俺の女にすると言われてしまった。
あれからもずっとこの調子なため、さすがの私もそろそろ疲労が頂点に上り、限界である。
「……ギル。何度も言わせてもらうけど、あなたと私じゃちょっと感覚にズレが……」
「感覚?」
「目の前で大勢の女の子たちと平気でイチャイチャするような人を、私はそういう風には見れませんってこと」
「何だよ。ただのヤキモチじゃねえか」
「…………」
もう何も言うまい。いちいち反応していては、こちらが疲れるだけだ。
シェリとの交際を引き合いに出そうとも考えたが、それをすると今日、私を海に連れて行ってもらえない可能性が出てくるので敢えて黙っておいた。
「リリアナが手に入れば他の女どもで気を紛らわせることもなくなるしな。
お前の気にしてる部分はなくなるぞ?」
「……その発言は女性たちに失礼だよ。
あと、それを気にしてギルとの交際を渋ってるわけじゃない。
あなたには恋していないこと、私はちゃんと伝えたよね?」
ついでに、ギル自身の真の望みは、"テティスの血を引く愛し子" だ。
彼とて決して、本気で私を好きなわけではない。
「言っとけ言っとけ。そのうち嫌でも、お前は俺を選ぶ」
そう言って、ギルはまたニヤリと笑った。
もうイタチごっこである。
とても疲れた私は、取り敢えず船へと乗ることにした。
シェリが必ず迎えに来ると言ってくれた。
私はそれを信じて待つしかない。
「出航だ!」
ギルのよく通る声が船上に響き、やがて海賊船が動き出す。
私とギルは客間へと入った。
「さて、リリアナ。今から俺たちはまた航海を始める。
他国の海賊、あるいは "その他" と鉢合わせる可能性もあるが、俺とお前は運命共同体だ。
だからどんな危険な旅にも連れて行く。
近い将来、俺の妻になるお前には、"女神の愛し子" として手伝ってもらいてえことが山ほどあるからな」
ギルの深紫の瞳が私を鋭く捉えている。
「……ギル。ハンドレのことは一旦置いて考えても、私の愛し子としての力はマーレデアム王国でしか発揮されないよ。陸では、」
「このグッセンスタシューン王国でも、お前は紛れもない女神の愛し子だ」
私が言おうとしてる意図を先に汲んだように、ギルが言葉を被せてくる。
「何故、テティス女神や愛し子の古書が残されているのか。
海人族の言語を記す書物があるのか。
グッセンスタシューンの人間が何故国王に反発できないのか」
ギルはそう言いながら、私の方へと腕を伸ばしてきた。
私は慌てて距離を取ろうとしたが、彼の反対側の手の方が、先に私の腰を捉えたため、身体をグッと引き寄せられる形になってしまう。
「ちょっと、離して!」
私は両手でギルの胸を押し戻そうとするがびくともしない。
彼は私の首にかかる髪をかき上げ、頸をツツ、と指で撫でる。
「ひゃ……! な、何してるの!!」
「……これが本物だ」
「ほ、本物?」
ギルの声が、何かを馬鹿にしたような、そして、どこか悔しそうなものへと変化する。
「あの愚王一族は、自分たちこそが女神一族の末裔だと名乗ってやがる。
民らはそれが 、"マリンクロード" という名を継ぐ一族だとも、女しか生まれない女系とも知らない。
ただ、純粋に愚王の持つ "痣" が、女神一族の証だと信じてやがる」
「……痣って、まさか」
「お前のこれと同じ、"女神の紋章" だ」
ギルは私の頸をもう一度撫でる。
シェリ以外の男性に触れられたくないのに、身体が動かない。
「当然偽物だ。あの一族の痣は後付けのもの」
「後付け……?」
「焼印だ」
「!?」
や、焼印……?
焼印とは、火で炙った鉄を肌に押し当てて付ける印のこと。
国によっては罪人が受ける罰の一つにもされている。
私がまだ女神の愛し子について何も知らなかった頃は、この紋章が嫌で嫌で仕方がなかった。
女である自分の身体に、くっきりと象る、獣の爪痕のような痛々しい痣。
国王の一族は、その痣をわざわざ焼印で代々付け続けているのだろうか。
「今の愚王一族が王国を統治し始めたのは、ほんの100年前からだ。
突然この国に現れ、自分たちこそが女神一族の末裔だと名乗り、当時の国王を排除した。
民らは最初こそ抵抗したようだが、伝承として伝えられてきた "女神の紋章" を目の当たりにして、信じざるを得なかったみてえだ」
「国を奪ったということ? どうしてわざわざ……」
「だから愚族なんだよ。
穏やかに続いていたものを "偽造"で壊し、自分たちの思い通りに国を動かす。
"女神一族に逆らうとテティスの怒りを買うことになる"
"自分たちには愛し子としての、海を支配する力がある"
そんなくだらねえ嘘八百をつらつら並べてな」
今度は、空いた口が塞がらない。
私だってそんな大それたことが出来るわけではない。
「ギルは、どうして100年前のこと……
確か、学校には行ってなかったって」
「図書館の館長に字を習った話をしただろ。
あいつが歴史やら何やらを色々と俺に教えてくれた。
お前が、この国を立て直せと言って」
「ギルが、立て直す……?」
「そうだ」
ギルが私を、自身の腕の中へと収めた。
私は力が抜けていて、もう何も抵抗することが出来なかった。
「その男が言うには、
"死に損ないの地" に、最初に追いやられたのは前王族の者たち、そしてその側近者たち。
今は街で暮らせなくなった者らもあの場所へと移動して来るが、もともとは現国王一族に反発した者たちが追いやられた場所なんだそうだ」
私の耳は今、ギルの胸元にある。
鼓動が早いのは、彼が緊張しているからだ。
でもそれは、私を抱きしめているせいではない。
次に言わんとしていることが、そうさせているのだ。
私はもう、ギルが何を話そうとしているのかが分かってしまった。
「で、俺はその追いやられた王の末裔なんだと」
ギルこそが、この王国の、元王族たちの血を受け継ぐ者なのだということ。
……しかし。この後彼は、私が予想だにしなかった言葉を付け加えてきた。
「俺はグッセンスタシューン王国を変える。
俺がこの国の正当な後継者というなら、それを受け入れる覚悟はある。
しかし、その "権利" はお前にもある」
と、私がさらに目を見張るようなことを言い出したのだ。
「け、権利があるって、どういうこと……?
私はこの国の出身じゃない。
女神の愛し子なだけで、前の王族たちの子孫でも何でもないよ」
「俺の一族が治めていたのは100年前まで。
だが、2000年前までこの国を治めていたのは、
リリアナ。お前の一族だ」
「……え?」
「女神の一族は2000年前に隣国に滅ぼされたが、その隣国を制したのが俺の一族だ。
つまり、俺とお前の婚姻にはちゃんと意味がある。
この王国を、正統な軌道へと戻すためにな」
訳が、分からない。息がしづらい。
苦しくて、頭痛がしてくる。
「リリアナ。 "グッセンスタシューン" って名前の意味は分かるか?
ハンドレのことを教えた、お前の曾祖母さんなら知ってたかもしれねえな」
私は真っ青になりながらも、絞り出すような声で答える。
「……い、意味も何も、それは王国の名前でしょう?」
「今はな。だが、この名前が付いたのにも、れっきとした理由がある」
ギルが少し、身体を離した。
しかし、その代わりとでも言うように、今度は私の顎下を強く掴み、顔を仰がせる。
まるで、現実を見ろ、そして受け入れろ、とでも言うように。
ずっと、不思議だった。
この王国に女神や海人族の古書が残っていることが。
ここは、私の "母国" でもないというのに。
「この国の古い言葉で訳せば、
"グッセンスタシューン" の本来の意味は
"神の終着地"。
リリアナ。
ここはお前の祖先であるテティス女神が、
夫である国王と共に、生涯を過ごした陸の王国だ」




