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第2話 陰湿ないじめと、震える王の指先

──そして案の定、陰湿極まりない嫌がらせが始まった。


 お気に入りの靴を隠されたり、洋服ダンスを開けたら本物のネズミが仕込まれていたり。

 最初はそんな、底意地の悪い、子供じみたいじめからだった。


 どう考えても、犯人はあの王女フランチェスカしかいない。

 なぜって、私が嫌がらせを発見して悲鳴を上げる現場に、あの女は『物見遊山』とばかりに必ず居合わせているからだ。


 そして決まって、口元を扇で隠しながら、ほくそ笑むような顔でわざとらしく言ってくる。

「あらぁ、お気の毒に。我が城のネズミは、下品な毛並みの人間がよく分かるようですわね?」


(なによその顔……! 自分で仕込んだくせに、白々しい!!)


 さらに胸糞悪いのは、城の人間が誰一人として、王女である彼女を諫めようとはしなかったことだ。

 それどころか、藁にもすがる思いで相談した衛兵には、冷ややかに鼻で笑われた。


「あなたのその傲慢な態度が、フランチェスカ様の逆鱗に触れたのではないですか? 恨まれるような真似をしたご自分を呪うべきですな」


 まるで、いじめられている私が100%悪いかのようなあしらわれ方。

 この城の人間は、王から衛兵に至るまで、全員が狂っている。


 アルフレット陛下も最悪だった。


 食事の席では私から最も離れた席に座り、私と目も合わせようとしない。


(ナイフを持つ彼の指先が、なぜか微かに震えていた気もするけれど……それほど私を嫌悪しているからに違いないわ)


 私はこの冷え切った城の中で、まるで透明人間のように扱われていたのだ。

お読みいただきありがとうございました。

フランチェスカ様の陰湿ないじめ、胸クソ案件ですね……!ですがご安心ください、次回、彼女に強烈な「お返し(ざまぁ)」を喰らわせる『クロサギ』と出会います。


明日の18:00に更新しますので、スカッとしたい方はぜひまた見に来てください!

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