第1話 追放された前任者と、生贄として送り込まれた私
初めまして、すくらいぶ光と申します。
ざまぁとエレガントな逆転劇をお楽しみいただければ幸いです!
「お前との婚約を破棄する!今すぐこの国から出て行け!」
きらびやかな舞踏会に、アルフレット王の怒号が響き渡る。
──というのは、私の一代前のフィアンセ、ミリアン様がこの国を追放されたときの話だ。
隣国のギルベルド王子に劇的に救われ、幸せそうに去っていった彼女の噂は、私の元にも届いている。
正直に言って、ざまぁみろ、と思った。
あんな冷酷で横暴な悪役王、捨てられて当然だ。
丁寧に仕事をしていても遅いと責め立てるような、時代遅れのぼんくらなのだから。
──そして、ミリアン様が去った翌日。
次の「生贄」としてこの国に送り込まれたのが、私、エレオノーラである。
◇ ◇ ◇
馬車から降り立つ私を迎えに来たのは、将来の夫となるアルフレット・シャルツヴァルト様の妹君、フランチェスカ様だった。
もうすぐ義理の妹になるはずの彼女は私に対して、あからさまに悪意たっぷりのオーラを放っている。
一目見た時から確信していた。私はこの女にいじめられるのだろう、と。
私はフランチェスカに案内されるまま、婚約者のアルフレット王の元へ向かった。
謁見の間に佇む王は、私をさげすむような冷たい目つきで睨み飛ばしてきた。
「フン、次に来たのがお前か。丁寧にやれば遅いと責められ、迅速にやれば雑だと叩かれる──お前の前任者はそうやって泣き言を言って去ったが、お前はどうだ?」
お前はどうだ? ですって?
なによ、偉そうに。
私だってきたくてこんな国に来たわけじゃない。
かと言って、他に行く当てがあるはずもなかった。
私はただ、日々耐えるしかないのだろう。
この非道な悪漢が仕掛けてくる、理不尽な仕打ちの数々に。
お読みいただきありがとうございました!
ドレスを隠されて下着姿で突撃したエレオノーラの、13年越しの壮大なざまぁ劇がここから始まります。
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