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創作怪談:これから広まるかもしれない怖い作り話【復路】  作者: 井越歩夢


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其の壱十九「怪獣の夢:読者様からの質問」

これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない

いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。


全部で壱百八話。どれも短い物語です。


しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、

時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、

時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。


そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。

これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。


この話、本当なんです。



これは読者様から頂いたお便り、質問なのですが、

質問に至るまでの前置き(長文)は、怪談とは全く関係ないものでした。


ですが、何だかこれが「かわいいなぁ」と思ったのと、

この質問は毎日創作怪談を書いている私にとっても興味深く感じたことで、今回ここに紹介させていただくことにしました。


(お便りをくださった読者様には、そのまま掲載することの許可をいただいています)


いただいたお便りはこちらです。


◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇


風間先生こんにちは。

いつも背筋をゾゾゾとさせて読ませていただいています。


先生の創作怪談は、創作と言いつつも、どこまでが創作でどこからが本当の話なのかという曖昧さが、怖さを引き立てているように思っています。


先生と同じく、僕も元々は怖いものが大の苦手で、ホラー映画はもちろんのこと、以前は特撮ヒーロー番組に登場する怪獣、怪人や宇宙人ですら怖く、そういった番組を「怖いから」と言って全く見られない少年でした。


それには少年時代に見た夢が関わっています。


この夢を見たのは、たぶん小学生に上がる前だったと思います。

友人の家で夕方まで遊んだあとの帰路。一人で家路をトコトコ歩く夏の夕暮れでした。


ふと、どこか背後からゾッタリと見られている視線のようなものを感じ、振り返ると背後には何もいません。

ですが、妙なのです。そこには影になるものがないはずなのに、自分の背後まで長い影が伸びていたのです。


僕はおそるおそるゆっくりと、その影の向こうにあるだろう何かに目を向けました。

視線はゆっくり遠くなり、だんだん上に向いていきます――と、そこには


山の向こうから「ぬ」と顔を出す“巨大怪獣”(牛っぽい顔をしていた記憶です)が、夕日を遮った日陰を作るように顔を出していたのです。


僕は一瞬その場で呆然と固まっていましたが、我に返り「かいじゅうだぁ!!」と声を上げ、一目散に家へと向かって走っていった――というところで目が覚めました。


山の向こうから顔をのぞかせた怪獣に見下ろされる夢。

これを見て以降、テレビに出てくる怪獣、怪人、宇宙人が実在するように感じてしまい、当時流行っていた特撮ヒーロー番組の話題についていけない、超絶怪獣怖い少年になってしまいました。


これをあるきっかけで20歳の時に克服し、今は特撮番組の怪獣、怪人、宇宙人は怖くなくなりました。

ですが、それまではずっと、怖い話や怪奇番組と同じように特撮ヒーロー番組が怖かった時代を、15年くらいだと思いますが過ごしていました。


そこで、先生に質問です。

「風間先生の幽霊以外の怖いものって何ですか?」

そのきっかけや、それが今でも怖いか、今はもう克服しているかを聞いてみたいです。


怪談や怖い話とは全然違う質問ですみません。

ですが、それを聞きたいなと思いお便りしました。


毎日新しい怖い話を創作するのは大変かと思いますが、次はどんな話が公開されるのかと、毎日楽しみにしています。


これからも、背筋をゾゾゾとさせながら元気に頑張ってください。


◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇


何というか……確かに怪談とは全然違う前置きですが、質問自体は「怖いもの」なので全然違うというのでもないような気がします(笑)


そして、「子供の頃、特撮番組の怪獣・怪人・宇宙人が怖かった」というお話、そしてその原因になった夢。何だかかわいいお話だなぁと思いました。


それはそれとして、「幽霊以外の怖いもの」ですか……


多分この質問、私が苦手にしている「怖い映像、怖い場所」とはまた別の怖いものを聞かれているのだと思います。


そういう意味では私も「宇宙人」は怖いなぁと思っているところはありますが、質問してくださった読者様の言う宇宙人は、バ〇タ〇星人やケ〇ール人などのことを言っていると思うので、オカルト番組に出てくる「グレイ型宇宙人」や「タコ型火星人」とは別だと思います。


そうすると……そうですね。幽霊以外の怖いもの。私にとってそれは「虫」だと思います。


その理由は見た目。

以前映画の中でたくさんの虫の出てくるシーンを見て、背筋がゾゾゾどころか全身ゾワワワとなったのは今も忘れられませんし、今でも虫は苦手を通り越して怖いです。


原因は、何かきっかけがあったと思うのですが、全く思い出せません。

まるで小さなころにした「とても怖いものを見たのに、どんな姿だったか全く思い出せない体験」のように。


もしかすると本当に怖いものは、なぜそれが怖いのかすら思い出せないほど怖いものなのかもしれませんね。


読者の皆さんには、そんな「怖い理由が思い出せないほど怖いものや怖い体験」はありますか?


*余談*

私は特撮ヒーロー番組が大好きで、宇〇〇竜ゼ〇〇ンを一番最初に倒すのは私だ!なんて思っていたことがありました(笑)

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