其の弐十九「読者様から頂いた質問:怪談の舞台になりやすい場所は?」
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない
いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。
全部で壱百八話。どれも短い物語です。
しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、
時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、
時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。
そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。
これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。
この話、本当なんです。
最近読者様から頂いた怖い体験談に頼りがちな風間が、
今回も読者様から頂いたお便りを頼ってこんなお話を一つ。
それは私としても、とても興味を引く質問だったので、
これについて私の見解と共に、調べた内容をお話しようと思います。
◇◆◇
その質問は「怪談の舞台になりやすい場所といえば、どこだと思いますか?」というものでした。
怪談の舞台は、本当に様々だと思います。
私もここまで創作する中で、いろいろな場所を舞台に書いてきましたが、あらためてこう聞かれたとき、真っ先に思い浮かんだのが「学校」でした。
学校の怪談、学校の七不思議など、学校を舞台に語られる怖い話は多いと思います。
次に、アパートやマンション。事故物件でなくても、土地に憑いたものが表に出てくるといったお話もありますね。
そして、私の見解で意外に怪談を聞かないと思っている場所は「お墓」だったりします。
お墓は亡くなられた方が眠る場所で、どちらかといえば静かな場所のような印象を持っています。
さて、ここまでは私の見解。
ここからは、個人的に調べてみることで知った怪談の舞台になりやすい場所について書いていこうと思います。
◇◆◇
調べてみると、怪談の舞台になりやすい場所には共通点があり、それは人間の心理・その場所の歴史と環境という点が深くかかわっているようです。
特に怪談史・民俗学・オカルト研究でよく語られる5つの典型的な舞台は、
「トンネル」「ダムなどの水辺」「廃墟」「山」「橋」
その理由はどこにも共通して、次のことが言えるとされています。
・異界との接点 を連想させる境界性
・人の気配の希薄さ
・事故・歴史・供養などの物語性
・視覚・聴覚の錯覚が起きやすい環境
・原始的恐怖を刺激する場所
これらの理由がいくつか重なる場所が、怪談の舞台になりやすいようです。
◇◆◇
これを調べる中で「たしかに!」ととても強く感じた一文が私にはありました。
それは「人間の原始的恐怖を刺激する場所」です。
一時期、心理学・行動経済学について記事を書いていたことから、人間の持つ心理が、とても原始的な側面を持っていることを知りました。
その一つが恐怖です。
私たちが恐怖を感じる状況は、原始人のころから変わっていないという話。
それを思うと、確かにと思うところがあります。
その典型例を言うと「暗い場所」とかですね。
それはそれとして
今回は怪談の舞台になりやすい場所を、私の見解と、調べてみた内容を心理的なお話も含めながら短くお話しました。
私の見解は「学校」「アパート・マンション」でしたが、
あなたの思う怪談の舞台になりやすい場所は、どこですか。
そして、あなたが心理的恐怖を感じる場所は、どこですか。
お便りをいただけると嬉しく思います。
この話、本当なんです――(本当にうれしいです)




