其の壱百七「残された公衆電話」
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない
いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。
全部で壱百八話。どれも短い物語です。
しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、
時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、
時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。
そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。
これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。
この話、本当なんです。
先日、取材のため久しぶりに地元の駅付近をじっくりと歩きました。
そのときふと、駅前の地下道出口で私は足を止め、
そういえばここで帰りのバスをよく待っていたなぁと思い出し、
何か懐かしい気持ちになりました。
そこでふと道沿いを見ると、そこに三つあった電話ボックスが
撤去されていることに気付きました。
そうか、携帯電話の普及で公衆電話はどんどん撤去されているのだった……。
そんな懐かしさと、時代の変化を同時に目にした時間でした。
◇◆◇
それはそれとして。
時代の変化で数を減らしていく公衆電話。
その中に、なぜか今も残されたものが一部、各所に存在しています。
きっとそれは「撤去できない理由」があってのことだと思うのですが、
その理由とは何なのでしょう。
調べてみると、日本では法律で公衆電話の設置が義務づけられており、
その一定の範囲は 1km 四方に一台。
利用者が激減しても「社会生活上の最低限の通信手段」として
維持されているとのことでした。
確かに、完全になくなってしまったら、
災害などでスマホが使えない状況のとき困ってしまいます。
◇◆◇
ですが、これを調べている中で私は、
“不可解な公衆電話”が存在することも知ることになりました。
それは、日本の法律に沿った設置とは関係なく、その場所に不自然に佇む
いくつかの電話ボックス。
それがなぜ、撤去されないのか。
どうやら、それら不可解な公衆電話には何らかのいわれが存在しており、
撤去しようにも撤去できないのだとか。
◇◆◇
どんないわれがあるのかは、これを読んだ皆さんそれぞれが
調べていただくと、いろいろ出てきます。
私もいくつか見ましたが、これはなかなか背筋がゾゾゾとするお話でした。
なので、調べるのであれば「深夜はおすすめしません」。
調べた私が言うのも何ですが――この話、本当なのでご注意を。




