其の八十惨「閲覧注意:この話、出来れば読まないでください。呪われます。」
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない
いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。
全部で壱百八話。どれも短い物語です。
しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、
時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、
時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。
そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。
これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。
この話、本当なんです。
これは少し前のこと。
私は呪いについて、さまざまな動画やブログ、本を読み漁っていた時期があります。
こう言うと、私が「誰かを呪いたい!」と
ニシシシシシと誰かさんのように闇笑を浮かべながら企んでいたように思われそうですが、
何故それを調べていたのか、単刀直入に言えば――小説の創作のための調べ物 です。
この話、本当なんです!
……それはそれとして。
私はその時に、とても興味深い話を目にしました。
今日は、そのお話をしようと思います。
ただし、ここから先は「閲覧注意」。
読んだことで何かが起きても、私は責任を取れません。
覚悟のある方だけ、続きをどうぞ。
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とても簡単な呪いの掛け方。
その方法とは――「あなたはのろわれました」と言葉をかけるだけ。
たったそれだけ。
その一文を見た瞬間、私は「ああ、確かに」と秒で納得していました。
なぜか?想像してみてください。
もしあなたが「あなたはのろわれました」と言われた直後に、
ほんの小さな“悪いこと”が起きたとしたら――
例えば、つまずいた。スマホを落とした。予定が狂った。
どんな些細なことでも、「あなたはのろわれました」の言葉が頭をよぎりませんか?
そして「……呪い、かも?」と、一度そう思ってしまったら最後。
その出来事と言葉が結びつき、背筋がゾゾゾとした瞬間に、呪いは“成立”してしまうのです。
そこから先は、負の連鎖。
あらゆる悪いことが「あなたはのろわれました」に紐づけられ、
不安という形で「心」を、「思考」を、じわじわ侵食していく。
人の心理には、危険を避けるための“マイナス思考”が強く働くようになっています。
これは原始の時代から現代まで積み重なった本能的な反応で、
自覚していても回避できる確率は10%程度。知らなければ、1%程度しかないと言われています。
つまり――言葉は、それだけ強い。
そして、人の負の想像力がそれを“呪い”へと変えてしまう。
不用意な言葉は、呪いになりうる。
“言霊”という言葉があるように、霊という文字が付くほど、言葉には力が宿るとされてきました。
だからこそ、言葉の取り扱いには十分注意が必要なのです。
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元々私は、言葉に敏感に反応してしまうタイプでした。
だからこの一文を読んだ瞬間、「その通りだな」と納得すると同時に――
呪いをかけられた気分 になりました。
「あなたはのろわれました」
……もしかして、昨日レンジでたまごを温めたらボパァァァン!と大爆発して
レンジ内が大変なことになったのも、呪い?
いやいや、そんな小さなことまで気にしていたら、
この世は呪いで満ち満ちに満ちた大魔境になってしまいます。
そう思って“たまご大爆発事件”を一蹴したものの、
やはり私の頭のすみには、この言葉が残っているのです。
「あなたはのろわれました」
この話、本当なので――本当に使ってはいけませんよ。




