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87.日本人の仲間
「リョータ殿、ちょっと、宜しいか?」
遺跡の村の住民のうち、60代の男性と30代の女性が何やら俺の部屋を尋ねて来た。二人とも黒髪で、黒い瞳だった。
「どうぞ、お座り下さい。」
「ありがとうございま・・って、何ですかこれは!」
女性のほうが俺のコンニャクベッドに気付いて叫んだ。
「コンニャクで出来たベッドです。」
「まるでウォーターベッド並みの弾力性じゃないですか!」
(あれ、この人も日本人?)
と思っていたところ、
「私はもう木の上で寝るのだけは慣れなくて・・・」
と言って、涙目になってしまった。ずいぶんと苦労しているらしい。
「コホン」
話が脱線していると思ったのか、男性のほうが咳払いし、
「単刀直入にお尋ねしますが、リョータ殿は日本人ではありませんか?」
「そうですが、お二人も?」
「はい。」
どうやら、生まれた時代もこちらに来た時期も違うようだが、二人とも日本人ということが判明した。
・・・・・・
俺はメガネで二人の守護スキルを鑑定した。すると何と、男性のほうは『農業スキルLV12』だった。
すなわち、父母を除いては、祖父母も曾祖父母もすべて 農家だったということだ。
(これはとんでもない能力なのではないか?)
神さまがこの世界ひ招いたぐらいなので、当たりと当たり前だが、村の富国に役立て貰えることは明らかだった。




