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86.農業計画

川の近くに古代から農場があるということは何かしら意味があるに違いないので、俺はそれを見極めたかった。


農場の近くの高台で川の様子を伺っていると、みるみる水位が上昇し、ついには氾濫が起きた。


その氾濫の範囲はだいたい農場の3分の1の範囲に及んだ。


「冬作農業か・・・」


「そうじゃ、ここら辺は昔から冬作農業じゃ。」


いつの間にか村長が隣にいた。


毎年夏の終わりから秋にかけて起こる川の氾濫で肥沃な土壌が運ばれる。


それを利用し、小麦などを秋に種まきし、春に収穫していたそうだ。


「残りは自然の雨にたよるしかないのぉ」


「いや、大丈夫だ。村長さん。残りの3分の2は、ワイバーンの頭数を増やして、毎日水撒きすればよい。」


ただの水撒きなら、ドラム缶に何カ所か穴をあけたやつでも問題ない。


(こっちは春先から野菜などを作ろう。)


「これからは一年中忙しくなるぞ。」


「ボス、わかった。ゴブ達頑張る。」


こちらもいつの間にか隣にいたゴブが答えた。


・・・・・・


他にも俺は馬を飼うことを決めた。


馬を放牧して、川も渡るようにしてやれば、馬が走った後の川底の古い藻類がはがされ、新鮮な藻類に生え変わる。


なにが大事なのかと言えば、アユが新鮮な藻類をこのむからである。


「アユがいることは分かっている。早く串焼きにして食べたいけど、塩がなぁ・・・」


塩はこの世界では高価であり、アユの塩焼きなど贅沢極まりない感じなのだった。


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