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77.かわいい盗賊団
午後からはアベリアの買い物をしたり、市場を覗いたりしていた。
ある中古品のお店では、ユーコがメガネを買い、それからはそのメガネをずっと着けていた。
「ずいぶんとお気に入りのようだな。」
「ふふふ、内緒じゃ。」
「???」
よく分からないが、何か理由があるらしい。
次の日は朝早くに王都を出発した。
実は、アベリアの占いで、帰りに何か不吉なことが起きると言われていたので、人の少ない時間を敢えて選んだのだ。
しかし、森の入り口で俺達は、かわいい盗賊団に足止めされた。
「止まれ! 食糧を渡せば、命は助けてやる!」
と、周りを5人の子供に囲まれた。
「どうする、ユーコ。」
「コンニャクプリンで懐柔し、こいつらのボスに会う。」
「わかった。コンニャクプリン!」
俺はコンニャクプリンを作り出して、子供達に食べさせ、落ち着かせた。
「いくらでも、食べていいぞ。」
「うめー。もう1個もらっていいのか?」
「ああ、構わん。ただし、食べ終わったら、他の仲間にも食べさせるから、俺達をアジトに連れて行け。」
子供達は3~4個食べたら満足し、早く早くと急かしながら、俺達をアジトへと案内した。




