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76.巨大じょうろ
漸く、巨大じょうろのお目見えになった。
物は奥に置いてあるというので、皆で奥の作業場へと向かった。
「作ったはいいが、持ち運びまでは知らんぞ。」
「ああ、それは大丈夫。これがあるから。」
そう言って、俺はリュックを叩いた。
「何? それはマジック収納バッグなのか!」
「ああ、そうだ。試しに入れてみせるよ。収納!」
俺が巨大じょうろに触って、そう唱えると、巨大じょうろは消えてなくなった。
「お、お主! 頼みがある!」
急にノルドの目の色が変わった。
「最近、王都では鉄の材料が不足しているのじゃ。そのマジック収納バッグで仕入れてきてくれ。頼む。」
どうやら、ノルド個人だけでなく、生産ギルド全体の問題らしい。
「と、言われても、どこにあるか知らないしなぁ。」
俺が困惑していると、
「リョータのアホ。ダンジョンの2階に行けば済む。全く怠け者じゃ。」
と、ユーコに怒られた。
俺は面倒くさいので、未だに1階のゴールド集めしかしていなかったので、2階では、鉄が取れることを忘れていた。




