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74.ランケの近況

王都に到着した日は、久しぶりにランケに会った。


「リョータ殿、よくぞ、訪ねて下さいました。」


簡単な挨拶をした後、ランケの近況等を聞いた。


「ヨッシー公は、知れば知るほど名君の素質があるとわかりました。私のほうは、役人と色々と打ち合わせをしています。」


通常は、次の王に指名されたものは、役人からの天下りを受け入れ、色々と便宜は計って貰うらしいが、ヨッシー公はそれを善しとはしなかったらしい。


「相手はなかなか手強いのですが、非常にやりがいを感じています。


ランケは、人の中で揉まれるて強くなるタイプだった。俺とは違い、こういうタイプの人間は、間違いなく成功するだろう。


マラソンなどで、始めから1人で独走状態に持ち込んでも、なかなか勝てないのは、1人の力で走っているからだ。


集団で走る場合は、周りのランナーの鼓動や息づかいを感じることにより、エネルギーが湧いてくる。


ただし、そこに到達するには、やはり、揉まれて強くなるタイプの人間でなければならないと言うことだ。


別れ際に、次の俺は言葉を送った。


「ヨッシー公をただの善良な王にはするな。その治世の間は一見幸せに見えるが、後世に残るものがない。王の死後は衰退するだけだ。逆に住民から搾取して作り上げた巨大建造物のようなものが、将来的に子孫に繁栄をもたらすこともある。」


「分かっております。それはすでに歴史が証明していますので、私が悪者になってでも何かを残したいと考えています。」


すでに主従ではなくなった俺達は、初めて固く握手をして別れた。


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