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68.ゴブリン屯田兵
遺跡の村に戻って、早速、ゴブ達とその仲間達を連れて、ヨッシー公の公領に向かった。
本来であれば、50万石を超える収穫量があるはずだったが、ロージア国に荒らされ、今は
20分の1程度しか、生産されていない。
「とりあえず、最初の1年は税金を納めなくてよい。その後の5年間は2割を納めて欲しい。その後は規則通り、4割を納めることになるが、やればやるだけ、皆の収入になる。頑張ってくれ。」
俺の言葉をゴブ達が野生のゴブリン達に『ゴブリン語』に通訳して聞かせた。
「ウホ、ウホ、ウホ、ウホ。」
「ボス、皆、ありがとうと言っている」
野生のゴブリンは一夫多妻制で、繁盛能力が高いのだが、逆にそれがアダとなり、いつも食糧に悩まされていたのだ。
遺跡の村の近くで、農耕をやらせていたのだが、そこも手狭になって来たため、新しい土地を探していたところだった。
したがって、今回の開拓の話は、ヨッシー公にもゴブリン達にも、win-winの話だったのだ。
「ただし、この農場を守るのも、皆の仕事だ。日々、戦闘訓練も受けてもらうので、頑張ってくれ。」
こうして、この農場は『屯田兵』の役目を果たし、その規模はどんどん大きくなって、俺にとっても、win-winの関係になっていった。




