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66.歓迎会
占い師アベリアが仲間になったので、その日は歓迎会をやった。こちらの世界の酒はとても強く、俺は何回も酔いつぶれている。
「あのなぁ、箱根を舞台にした、その巨大な『汎用人型決戦兵器』の話はだなぁ、最初のテレビ放送の最後はわけがわからなかったんだよ。」
「リョータ、また始まった。酔っ払うと、いつも、この話する。リョータはアホ。」
「だから、その時はいろんな奴が、偉そうに批評文を書いたわけよ。」
「わかった。うるさい。」
「だけどな、10年、20年後を見てみろ。そのアニメは伝説になって、偉そうなことを書いていた批評家の名前なんぞは、誰一人覚えちゃいない。」
「リョータ、お酒禁止!」
「だからなぁ、アベリア、お前は批評家にはなるな。批評されるほうになるんだ。わかったか。」
アベリアは、ずっと黙って、リョータとユーコのやり取りを聞いているだけだったが、何か感ずるものはあったらしい。
「はいはい。わかりましたよ。お弟子さん。私をこれから、導いて下さいね。」
「zzz..」
リョータは酒場で寝るという失態を犯し、次の日の朝は、ユーコに厳しく叱られていた。




