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65.平安貴族と占い

占い師アベリアの戸惑いは、予測出来なかったためではなく、予測が当たりすぎてビックリしていただけだった。


占いでは生活が出来なくて、もう辞めようかと思っていたところ、去年なくなったおばあちゃんが枕元に立って、今日ここで辻占いをすれば、運命が変わるって言われたということだった。


「こちらこそ、よろしくお願いします。お弟子さんにどこまでも着いて行きます。」


「いやいや、逆でしょ。」


「お願いです。見捨てないで下さい。」


なんとなく、師匠と弟子の立場が逆転してしまったが、アベリアが俺達についてくることになった。


俺にとっては、もちろん大歓迎だったので反対するはずもなかった。


平安時代の貴族達が、占いに振り回されていたと言うひともいるが、彼らがそんな馬鹿なはずはないと俺は思っている。


彼らはこんにちで言えば、日々の生活に対しての危険予知活動を行い、落とし穴がないかとシミュレーションをしていたのだろうと思う。


俺も、この厳しい世界で生きて行くために、優秀な占い師が必要だと考えていたのだ。



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