表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/180

64. 占い師アベリア

占い師の名前はアベリアと言った。彼女の前に座ると、まずは手相を見始めた。


(こっちの世界も手相見があるのか。)


占い師はウンウン言いながら、一通り見たのち、


「あなたは今、人を信じられなくなっていますね。」


「ま、まあ」


(信じられないのは人じゃなくて神様だけどね。)


「仕事を辞めようかどうか悩んでおられる。」


「いや、悩んでないけど?」


「いやいや、私には分かります。あなたは今、仕事を辞めようかどうか悩んでいます。」


「はあ。」


「それではこうしなさい。あなたの大切な子供が、今のあなたと同じ状況にいたら、あなたはどう助言しますか?」


「自分の子供が?」


「そうです。あなたは息子さんに対して、『そんな仕事は辞めろ』といいますか? それとも、『もう少し頑張ってみろ』といいますか?」


「なるほど。」


確かに自分のこととなると、他の人の迷惑とかわ考えて、辞めようと思ってもなかなか決心がなつかないが。


しかし、実際にいるかどうかはともかく、息子がブラック企業に働いているとなれば、将来を考えずに辞めさせるだろう。


「分かりましたか? 今、あなたが息子さんに対して言おうと選んだほうが、あなたが今後進むべき道です。」


「わ、分かりました。師匠!ぜひ、私の師匠になって下さい。」


占い師も自分の未来は預言できないのか、俺の急な申し出に戸惑っているようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ