表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/180

57.家宝

その日はギルマスが手配してくれた宿屋に泊まり、翌日、次の王となるアレキサンダー家へと向かった。


「ようこそ、いらっしゃいました。ご案内いたします。」


執事にしたがって玄関を入ると、正面には大きな肖像画が飾ってあった。


「カール?」


ユーコがその絵を見て、呟いた。


執事は一瞬、怪訝けげんな顔をしたが、その絵の説明を始めた。


「こちらが、アレキサンダー家の初代当主であり、この国の初代皇帝である『アレキサンダー・カール』様でございます。現在の当主であるヨッシー様はアレキサンダー家の15代目に当たられます。」


(こんな偶然もあるものだ・・・)


俺はそう思いながらユーコのほうを見てみると、ユーコは何も言わずに、ダイアモンド付きの首輪を触っていた。


・・・


ヨッシー公との対面は、いたってくだけた感じだった。

禅譲の知らせがあったものの、没落してしまっているため、頼りになりそうなものに声をかけているということだ。


それというのも、国の役人には国の予算から給料が出るが、王家には公領を与えられるものの、基本的に私財で生計を立てなければならない。


「ヨッシー、これ、返す。」


突然、ユーコが首輪を外して、ヨッシー公に渡した。ヨッシー公も最初は子供のオモチャかと思って、笑いながら受け取ったが、


「おっと・・」


その重さにビックリした。


「こ、これは・・・」


「ああ、ユーコの家の先祖はカール皇帝と関係があったそうだ。何かの予感がしたのか、カール皇帝から頂いたという家宝を身に付けてきたらしい。」


俺は話が面倒くさくならないように、咄嗟に作り話をした。


「な、そうだな。ユーコ。」


「そう。元々この家のもの。返す。」


ユーコも話を合わせて答えると、ヨッシーは涙を浮かべてユーコに感謝した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ