表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/180

6.自信と運命

俺は悦に入って、眠った。


・・・


って、眠れるはずがなかった。


「いやいや、無理があるだろう」


今更かいって感じて、これまで(人生のうち、記憶のあるところから)を振り返った。


「こりゃあ、ずっと自分に自信がなかったのも、理解できるわ」


俺は子供のころから、自分に自信がなかった。

常に将来が不安でしかたがなかった。


「こんな運命ってことを、俺は本能的にわかっていたんだな・・・」


そう思うと、なんかすっきりとした。


田舎のコンニャク屋の息子の俺が、東京の大学に入学し、曲がりなりにも国家公務員になって毎日苦労したあげく、異世界へ転送されるだなんて、そりゃぁ、自信を持てというほうがおかしい。


大学を卒業するころには、小中学校の友達にも会わなくなってしまっていたし、今ではひとりぼっちと言ってもおかしくはない状況だ。


そんなこんなことを、俺は小さいころから、本能的に何かを察知していたとしか考えようがなかった。


それにしても、自分の代で瀬戸川家が終わってしまうのはご先祖様にも申し訳なかった。


何代も続く名家ではないが、逆に考えれば、名家でもなんでもない家系が今まで続いたほうが奇跡的だと俺には思えた。


ご先祖様の中には、ある時は貧農だった人もいるであろうし、夜盗に襲われ死にそうになった人もいよう。


そんな風に、か細く紡がれた運命が俺で途絶えてしまったのだ。


そんなことを考えているうちに、いつの間にか、俺は眠っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ