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55.王都のギルド
王都に入ってからは、まっすぐ冒険者ギルドに向かった。
モンスのギルドとは比べものにならないほど大きな建物で、中にはいると、魚市場のような賑わいだった。
見知らぬメンバーが入ってきたので、一瞬静かになってこちらを見る者があったが、話しかけてくるものはいなかった。
「ちょっと、すいませーん。」
俺達は人混みをかき分けて受付カウンターへと向かった。
「モンスの町から来たリョータです。」
名前を告げると、
「モンスだってよ。なんだ田舎者か。装備だけは立派だな。」
などと話す声が、回りから聞こえた。
すると、1人の男性がユーコのほうに近づいてきた。受付しているのに、向かってくるとは、空気の読めない奴らしい。
(さっそく、ダイアモンドに気付かれたか?)
俺が身構えると、男はお辞儀をしたあと、
「かなりの腕前とお見受けいたす。一度、手合わせを願いたい。」
と、ユーコに行って来た。ユーコは相手にしないであろうと思っていたら、
「構わん。今すぐやろう」
ユーコもやる気満々だった。
(ユーコはタロウのときもずっとこんな感じだったに違いない)
と俺は思った。
タロウだったころも、見る人が見れば、そのオーラと実力をすぐに見破って興味を湧いたのだろう。
そして、暫くの間、その達人たちがタロウと気の置けないのんびりした時間を共有したに違いない。




