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53.首輪

いよいよ王都の巨大な壁と門が見えてきた。


「あ、ちょっと寄り道する」


ユーコが突然、何かを思い出したらしい。

一端道を離れて、この辺りで一番大きな木の下へ歩いていった。


「確か、このあたりだったはず。」


そう言ってユーコは地面を掘り始めた。


「あった。」


50cm程掘ったところから、何やら宝石箱みたいなものが出てきた。


「カールにもらった首輪。カールが亡くなったあと、ワシがここに埋めて王都を離れた。」


「なんと、初代皇帝カール様ゆかりの品ですと!」


ランケはまた興奮し出したが、ユーコが蓋を開けた瞬間、悪い冗談にあったかのような真顔になった。


「ダ、ダイアモンド。100カラットはありますよ!」


それは太い金のチェーンに100カラットのダイアモンドが付けられた首輪だった。


「あ、ぴったり。」


ユーコは何事もなかったように、首にそれをぶら下げた。


「ま、まぁ、ユーコが身につける分には、皆、おもちゃに思うだろう。うん。問題ない。」


俺は何故か、その場を取り繕うような口調で感想を述べた。


ただし、宝石箱の中には、初代皇帝カールの署名入りの鑑定書が、しっかりと収納されていた。


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