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52.夢

王都に近づくにつれて、だんだんと人の数も多くなってきた。


中には、若者たちのグループもある。王都に向かう若者たちはみな、希望に満ちた顔をしているが、王都から歩いてくる若者たちの顔はなんとなく疲れているように見えるのは気のせいであろうか。


若者にとって、夢は夢ではなく、必ず成功するという確信のようなものがある。


それは決して悪いことではないが、多くは夢を見ているだけのことのほうが多い。


しかし、本人には夢ではないため、親などに注意されると、「親は何もわかっていない」と反抗されるのだ。


だから、周囲の大人は黙って、夢が醒めるのを待つしかないと、諦める。


親子のすれ違いは、こんなところから生まれるのだろうと考えながら、俺は歩いていた。


「リョータの顔怖い。何か陰謀を企てているか?」


よほど険しい顔をしていたのか、ユーコにそう言われてしまった。


「ははは、そうだな。大人はいつも陰謀を企てているよ」


若者の夢については、若者ばかりを責める訳にはいくまい。若者の夢が夢で終わってしまうのは、必ずしも実力がないとばかりとは言えず、世の中の仕組みが奇々怪々、大人達の欲望と陰謀に彩られているからであろう。


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