薫る風の声に
吹奏楽の強豪校でクラリネットの演奏に熱中する高二の響子。部活に明け暮れる毎日だったが、複雑な家庭の事情で、かつて母親が暮らした信州伊那谷に母娘で移り住むことになる。転入した宮北高校で、再び吹奏楽部に入部するが、そこは部活カースト最下層の弱小集団。顧問の三沢は、吹奏楽指揮者として一目置かれる存在だったが、指導はゆるゆるで、なぜか吹奏楽コンクールに対して嫌悪すら抱く始末。それでも、響子は慣れない土地で日常を徐々に取り戻しながら、謎の多い天才パーカッショニストの凛、地元大企業の社長令嬢でアルトサキソフォンの香音、響子に淡い恋心を抱くトロンボーンの祐樹らと心を通わせ、失いかけていた吹奏楽への情熱を取り戻す。
高二の三月、春コンサートで凛、香音、祐樹らと演奏したアンサンブルをきっかけに、吹奏楽部全体にコンクール出場への機運が高まる。三沢はどう決断を下すか、コンクールへの出場はなるか、祐樹との関係はいかに、天才パーカッショニスト凛の秘密とは何か。自分自身の出自への疑念を抱きつつ、仲間との絆を深めていく。信州伊那谷の自然の中、高校生らしい瑞々しい感性で様々な困難を懸命に乗り越えようとする吹奏楽女子の青春ストーリー。
高二の三月、春コンサートで凛、香音、祐樹らと演奏したアンサンブルをきっかけに、吹奏楽部全体にコンクール出場への機運が高まる。三沢はどう決断を下すか、コンクールへの出場はなるか、祐樹との関係はいかに、天才パーカッショニスト凛の秘密とは何か。自分自身の出自への疑念を抱きつつ、仲間との絆を深めていく。信州伊那谷の自然の中、高校生らしい瑞々しい感性で様々な困難を懸命に乗り越えようとする吹奏楽女子の青春ストーリー。