033
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暴君:もう少しだ!みんな頑張れ!
御隠居:おー!!
〼田:(まず俺の蘇生を!)
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鉄入7号の記憶を初期化せず修復する方法。
7号を阿頼耶識と接続し、その記憶をニーベルングの新しいフィールドとする。
そして、そのフィールドの何処かで眠っている7号の自我を見つけ出し、彼を起こす。
これが、梓と徳川社長が出した答え。
このセブンスウォールと名付けられたフィールドには、深い霧に覆われた巨大な渓谷があり、そこには巨大な七つの壁が存在する。
一般のユーザーには公開されていないこのフィールドは、所どころが欠落しており、記憶が消えている場所には大きな穴が開いている。
穴に落ちれば一発で死亡…
それは何度も落ちているので間違いない!
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暴君:ふぅい〜お疲れ!
下僕:これで残る壁はあと一つ!
千葉県:うわっ!こっち側、足を掛けるところがないじゃん!どうやって降りるの?
民号:あれ?〼田さんの蘇生は?
御隠居:失敗して灰になっちゃいました。
〼田:(一度街に戻らんか?)
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まあ死んだところで、これはゲームの世界。
魔法で蘇生も出来るし、壁と壁の間には神殿や宿屋まである街がある。
それは7号の記憶から生まれた街。
街並みや住人として登場するNPCも全て過去のもの。
最初の街には、まだ少年だった頃の徳川社長までいたくらいだ。
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暴君:ちっ!〼田の分際で、高価な課金アイテムを使わせおって!
〼田:でも俺がいないと、ここをクリア出来ないでしょ?
御隠居:すいません…私が蘇生に失敗したばっかりに…
暴君:御隠居さんのせいじゃないよ!〼田が紙装甲すぎるから悪いの!
〼田:自分だって似たようなもんでしょうが!
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俺たち〈貧乳はステータス〉のメンバーは、ただいま第六の壁を登りきった所だ。
ここまで7号の自我はおろか、異人に繋がるようなNPCとの遭遇はない。
しかし、先行している〈猛獣戦隊〉のリーダー暴牛ことミルフィーユの話では、この第六の壁を越えた先の街に、異人の仲間のサポートキャラクターと思われる者たちとの記憶が生み出したNPCがいるそうだ。
つまりこの先こそ、異人に繋がる記憶領域という事だろう。
だが、この第六の壁の先は、選ばれし者以外立ち入ることを許されない。
この第六の壁の向こう側、そこには降りる為の足場がない。
だから先に進むには飛び降りるしか方法がないのだ。
しかし、この高さ…
ゲームとはいえ、ここから飛び降りれば、間違いなく死亡する。
そしてパーティが全滅すれば、最後に立ち寄った街に強制転送されてしまい、最初からやり直し…
そこで必要になるのが、飛行生物を召喚できる〈サモナー〉や、風の精霊を使役できる〈シャーマン〉。
そして、浮遊魔法を行使できる〈ウィザード〉なのです!
ウィザードの使う浮遊魔法〈レビテイト〉は、水上や空中を移動するための魔法だが、ただ浮いているだけなので、他とは違い自力で移動しなければならない。
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〼田:浮いて下さい。軽やかに!レビテイト!
暴君:良し行け!ヽ( ・∀・)ノ┌┛
下僕:Σ(ノ´Д`)ノあーーー!⤵︎↓↓↓↓…
千葉県:ええっ!あんなスピードで落ちるの!?
〼田:いやっ…下僕さんには…まだかけてないよ…1人ずつだし…
暴君:( ͐◡ુ⁰ )テヘペロ
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壁の登り降りには、途中に設けられた移動装置を使用しても片道8時間は掛かる。
だけど飛行生物や魔法を使えば1時間と掛からない。
それなら最初から使えば良いし、なんなら第七の壁の向こうまで飛んでいけば良い。
それはみんなが考えた。
だけどそこはゲームでして…
セブンスウォールの上空には、レッサードラゴンの群れを引き連れたエルダードラゴンが飛んでおり、第六の壁を降りる時以外に魔法を使うと襲いかかってくる。
エルダードラゴンといったら、4つのパーティ24人で攻略するレイドボスだ。
それを飛びながら相手をするなんて考えただけでも恐ろしい。
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暴君:ちっ!ガン飛ばしやがって!
下僕:(なんで蹴り飛ばしたの?)
御隠居:ドラゴンを倒すと強い武器とか手に入るんですかね?
民号:武器もそうだけど、ドラゴンスレイヤーの称号が貰えますよ!
御隠居:ドラゴンスレイヤー御隠居!強そうですね!
千葉県:もっとレベルが上がったら挑戦してみましょうね!
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壁を床のように歩いて真っ直ぐ降りていくと、下には高レベルのモンスターが待ち構えている…はずなんだけど…いないね?
不思議に思って辺りを見渡すと、少し離れた茂みから6本のしっぽが…
頭隠して尻隠さず。
出てこないから、お礼は後で言うとしよう。
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御隠居:諦めるな。戻ってこい!リザレクション!
暴君:生きかえれて良かったな。
下僕:お兄ちゃんなんだよ!!
御隠居:痛いの痛いの飛んでいけ!ヒール!
下僕:ありがとう!…。゜(/□\*)゜。
暴君:…ふんっ!
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壁を越えた先には森があり、その先に崩れた城壁に囲まれた街が現れた。
街の名前は…ここも同じか…
街の名前やNPCのセリフは、どれも文字化けというか、壊れてしまっている。
文字には記号や顔文字、NPCの話すセリフにいたっては、もう言葉ではなく音に近い。
それでもミルフィーユは、この街に異人の仲間…その記憶から生まれたNPCがいるかもしれないと言っていた。
これまでの街にも亜人のような姿のNPCはいた。
デミヒューマンはエルフ、アンドロイドは重鎧の兵士として。
では何をもってそう判断したのか…それは街の中央、石材で作られた彫刻の船…
それは第4回最強ギルド決定戦の優勝報酬、LG級4番艦〈ロキ〉
大きさは縮小されているが、一度だけギルドバトルで対戦した事があるから間違いない。
鉄入7号の記憶にここまではっきりと刻まれたギルド艦…これが異人のギルド艦…
でも、これはあいつの…
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御隠居:どうします?!次行きますか?!
千葉県:でも今からだと夜中になっちゃいますよ?
下僕:今日は装備を整えて明日にしましょう。
御隠居:う〜分かりました。
〼田:じゃあ明日の朝9時に集合で良いですかね?
暴君:良し!じゃあまた明日ね!
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解散した俺たちは、それぞれアイテムの補充や、傷んだ装備の補修に向かった。
明日…あの壁を越えれば何かが分かる。
今日は遅刻しないように、早く寝なきゃ!
◆
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〈AM 10:30〉
暴君:遅えよっ!
〼田:すいません…
千葉県:御隠居さん、すいませんでした。
御隠居:もう…ずっとむにゃむにゃ言ってるんだもん。
〼田:…本当にすいません…
民号:こんな大人になっちゃダメですよ!
御隠居:了解です!
〼田:…。
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第七の壁。
それはこれまでのどの壁とも違っていた。
これまでの壁には外側に階段や、登るための仕掛けがあり、それらを駆使することでクリアしてきた。
だがこの第七の壁には、第六の壁のこちら側のように何もない。
それどころか鏡のようにツルツルだ。
先に到着していた他のパーティも、ただ空を見つめるばかり。
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お父さん:遅かったですね。
〼田:…寝坊しまして。それよりどうです?
お父さん:…いまみんなで手分けして壁周辺を調べていますが、何の手がかりもありません。
女帝:おはよう!〼田!やっぱりうちでバラした方が良いんじゃない?うちはユグドラシルと違って、その手のことは得意だよ?
〼田:無理をして、これ以上記憶を消す訳にはいかないよ。
暴牛:…やっぱり…拒まれているんですかね…誰にだって人に知られたくない過去がありますから…
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知られたくない過去か…確かにその可能性もある。
でも、忘れたくない、消えて欲しくない大切な思い出かも知れない。
どちらにしろ無断で踏み込むのは気が引ける。
だけど、もうこれしかないんだ!
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壱万円:やっぱり何もありませんね。
下僕:…さてどうしたものか…
姫:手がない訳ではありませんよ。
下僕:それはどのような方法ですか?
姫:簡単ですよ。誰かが囮となってエルダードラゴンを惹きつけるんです。そのうちに残ったパーティが壁を越える。
下僕:…間違いないなく死にますよ。
姫:死んだところでレベルが下がる訳でもないし、〼田さんもゲームでまで死ぬなとは言わないでしょう?
〼田:…でも誰がやる?
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モンスターに噛み砕かれても、斧で頭をかち割られても、実際に痛みを感じる訳じゃない。
でもこれはVRMMO。
爪で身体を引き裂かれたり、胸に剣を突き立てられたりすれば、当然恐怖は感じるものだ。
それを理解した上で誰がやる?
あるものは目を伏せ、あるものは空を見上げる。
死を間近で見てきた者なら、例え疑似体験だとしても、その感覚が麻痺することはないだろう。
沈黙が続く中、それを分かった上で24人が前に出た。
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姫:良いの?言い出しっぺの私はともかく、みんなが付き合う必要はないんだよ?
壱万円:〈ナイト〉の姫さんじゃ魔法は使えないでしょう?
〼田:…もう少し、他の方法を考えないか?
林檎:〼田さん。貴方はただ命じるだけで良いんです。
生姜:そうです。貴方の望みは、私たちの望みでもあるんですから!
〼田:…すまん。
お父さん:では始めましょう。
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24人のレイドチームが街の上空で展開すると、澄みきっていた青空は厚い雲に覆われ、その隙間からレッサードラゴンを従えたエルダードラゴンが姿を現わす。
そしてエルダードラゴンの雄叫びを合図に作戦が開始された。
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〼田・白兎:浮いて下さい。軽やかに!レビテイト!
猛虎:良しぽち!てっぺんまで競争ニャ!
闘犬:うぬには負けん!それと我は闘犬なり!
猛虎:…だから、音声変換しニャいと、顔と声が合わニャいって…
暴牛:それでは、一気に駆け上がります。貧乳はステータスのみなさんは私たちの後ろに!
〼田:御隠居さん。おんぶしようか?
御隠居:赤ちゃんじゃないもん!ぷー!
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街の上空では、〈サモナー〉が召喚した隕石や〈ウィザード〉の爆裂魔法、そして〈アーチャー〉の放つ矢が、次々とレッサードラゴンを撃ち落としていく。
エルダードラゴンの背中に飛び乗った〈モンク〉が鱗を剥ぎ取ると、〈バーサーカー〉が斧を振り下ろし、〈シーフ〉が手にしたダガーで連撃を打ち込む。
みんな囮のはずなのに倒す気まんまんじゃん。
壁を駆け上がる猛獣戦隊と俺たち貧乳はステータスのメンバーの前には、討ち漏らしたレッサードラゴンが襲いかかる。
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白兎:怖くて体重計に乗れないぜ!グラビティ!
〼田:一度言ってみたかった。爆ぜろ!エクスプロージョン!
暴君:危ねぇだろうが!周りを気にしろ!
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向かってきたレッサードラゴンをウィザードの重力魔法で壁に叩きつけ、爆裂魔法でトドメをさす。
だが討ち漏らしたレッサードラゴンはこれだけではなく、次から次に向かってくる。
先に行け。
先行する暴牛から指示が出る。
壁役の暴牛を先頭とした猛獣戦隊に、レッサードラゴンの群れが襲いかかる。
やばい…暴牛の目が赤く輝く。
暴牛は前衛職の〈バーサーカー〉
そしてあれは暴走を始める合図だ!
暴走したバーサーカーは近づくものを敵味方関係なく、自分が死ぬまで殺しまくる。
なんだか可哀想…
暴牛は両手斧を右腕だけで振り回し、左手に掴んだレッサードラゴンを壁に叩きつける。
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暴牛:ハァー…
闘犬:ニャモ…前に行って…
猛虎:こんな時だけキャラを変えるニャ!
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〈プリースト〉の妖狐と〈パラディン〉の白狐が暴牛を回復し、〈ウィザード〉の白兎が防御力を強化する。
そんな中、全職業中最高の攻撃力を誇るモンクの二人は、ただ震えているばかり…
見つからないように…
暴牛の笑い声が響く戦場を避けるように、コソコソと移動した俺たちは、なんとか頂上までたどり着いた。
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民号:…皆さん私の後ろに。
暴君:…何だこりゃ?まだ壁を降りてないぞ?
下僕:皆さん注意して下さい。
御隠居:あれっ?壁がない!
〼田:…とにかく、前に進もう。
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壁を越えた先には、また街がある。
そう思っていた…
でも、第七の壁の頂上には、深い霧に覆われた空間が広がっていた。
◆
緩やかな坂道を登ったり降ったり…
もうかれこれ1時間は歩いただろうか…
どんなに移動したって実際に疲れる訳ではないけれど、やっぱり変化のない景色は精神的に来るもんだ。
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暴君:これループしてないか?
下僕:少し休憩しましょう。
千葉県:それじゃあ減ったアイテムの補充をしておきますね。
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回復職である〈アルケミスト〉の千葉県は、取り出した材料から次々と回復薬を作り出していく。
他のみんなも、それぞれアイテムの整理をしたり、減ったMPの回復を行っている。
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千葉県:気になりますか?
御隠居:すいません。
千葉県:良いですよ!良かったら隣にどうぞ!
御隠居:これとこれなら何が出来るんですか?
千葉県:…何だろう?試してみましょう!
《ボンッ》
御隠居:紫色ですね…
千葉県:毒…かな?
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…来てはいけない…
それはいまにも消えてしまいそうな微かな声。
だけど確かに聞こえた。
立ち上がった俺たちは、声がした方へ向かった。
でもそこには、カタカタ動く壊れかけたブリキのおもちゃが一つあるだけ。
気がつけば霧は晴れ、俺たちは真っ白な空間に立っていた。
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〼田:貴方なんでしょう?お願いですから私たちと来てください。私たちには貴方が必要なんです!
??:…このまま殺して下さい。私が私でいるうちに…
〼田:どういう事です?
??:…早く…
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ブリキのおもちゃはガタガタと動き出し、その身体はボロボロと崩れ始める。
すると白い空間は、まるで割れたガラスのように砕け、そこから黒い塊が現れた。
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暴君:仕方ないね…やるよみんな!
〼田:でもこれを倒したら…
暴君:7号は起きないかもか?これが答えかも知れんだろう!
〼田:…そうだけど…
暴君:私たちに手段を選ぶ余裕はない。何がなんでもこいつから情報を引き出さなきゃ前に進めないんだ。…情報を聞き出した上で、それでもまだこいつが死にたいって言うんなら、その時は私がこの手で殺してやるよ!…さあ来るぞ!覚悟を決めな!
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黒い塊は歪な人型の姿に変わり迫ってくる。
暴君と民号は俺たちを守るように前に出ると、暴君は手にしていた小さな鉄の塊を前に投げた。
暴君は、うちのメインの壁役〈ドールマスター〉
鉄の塊は巨大なアイアンゴーレムに変わり、向かってくる黒い人型を食い止める。
黒い人型はその姿を自在に変えゴーレムに絡みつくと、ゴーレムの右肩に噛み付いた。
すると暴君の右肩もダメージを受ける。
ゴーレムがダメージを受ければ、それを操るドールマスターのHPが減っていく。
だから、前衛職の中では最高の攻撃力と防御力を持つゴーレムもHPは魔法職以下。
このまま攻撃を受け続ければ、あっと言う間にやられてしまう。
黒い人型の背中から現れた触手の攻撃を、サブの壁役〈ナイト〉の民号が盾で押し返し〈シーフ〉の下僕が気を惹きつける中、御隠居と千葉県による暴君の回復が始まった。
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御隠居:痛いの痛いの飛んでいけ!ヒール!
千葉県:暴君さんこれ飲んで!
暴君:ありがてぇ!
御隠居:あっ!それは…
千葉県:あっ…
暴君:ギャアアアッ!!!
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紫色のあやしい薬を飲み干した暴君は、目を光らせながのたうち回ると、彼女の操るゴーレムは黒い人型を道づれに自爆した。
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千葉県:( ͐◡ુ⁰ )テヘペロ
御隠居:諦めるな。戻ってこい!リザレクション!
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ありがとう…
木っ端微塵に砕かれた黒い塊から声がする。
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《間もなく強制ログアウトが開始されます。ご注意ください。》
下僕:フィールドが崩壊します!ここを離れますよ!
暴君:お兄ちゃんおんぶ!
下僕:も〜!
〼田:待ってくれ!あの船の艦長は…異人の名前は…
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あいつは《植村》なのか?!
◆
ヘッドマウントディスプレイを外すと、ヘッドから床の上に落ちていた。
俺のヘッドの上には、わざわざ俺を起こしに来てくれた希望ちゃんが横になっている。
希望ちゃんは横になったまま大きな伸びをすると起き上がり、大きなあくびを一つする。
「今日手に入れた経験値とかは、ちゃんと反映されるんですかね?」
そう言って笑う希望ちゃん…
この子は…
もう連絡を取ることも無くなった大学時代の古い友人…
あのギルドを引き継いだせいで、いつも一人でいた友人…
この子は、あいつの娘…
一週間で書ければ早い方かな?(=ω=;)
次もこうありたいものだ…
スマホがそろそろヤバイ十でした!
熱いったらないぜ!




