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私と戦え鎌足いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

 1つ目は、〔意志には裏力というエネルギーを作り、肉体を動かす機能がある〕。

 2つ目は、〔精シン世界は基盤と回路のようなもので、そこに裏力を通すと、肉体を動かすために必要な現象に変換される〕。

 3つ目は、〔精シン世界が作り出した現象を、コントロールする意識である意志が制御し、肉体を操る〕。

 と表される。

 まとめの文章を横に置いて、柳児は言った。



「魂が持つこれら機能を使って、〔人間〕は活動する。〔裏力〕を生成し、それを〔肉体〕を動かすのに必要な現象に変換し、〔本能〕の導きに従おうとするわけだ。そして・・・」

「あ、そうか!」



 柳児が言葉を切った瞬間、閃いた一虎が叫んだ。



「〔裏力〕を変換して現象にするっていう構図は、〔裏論〕だ!そうか!だから〔ジン核〕には〔意志〕がある!〔裏力〕を現象に変換するためには、〔意志〕っていう基盤が必要だからだ!」

「そうだ。俺達人類の〔意志〕には〔肉体〕を動かすために必要な現象を起こす回路しかなく、回路を書き換えることが出来なかった。だから回路を作り変えられる基盤が作り出された。それが〔ジン核〕という擬似的な魂だ。そこに〔裏力〕を流せば、インプットされた回路、〔変換式〕の仕様によって様々な現象に変換出来る。電気を光や熱、音に変換するのと一緒だ」

「そっか!だから、〔ジン核〕には、赫夜には〔意志〕があるんだ!〔裏力〕というエネルギーを現象に変換する基盤、人工的に作られた魂がある!わ、わかった気がするよ!」



 興奮から頬を赤くして叫んだ一虎に、



「わかってもらえて嬉しいよ。まあ、〔裏力〕には〔論派〕っていう質の違いがあるとか、どうやって〔ジン核〕が〔裏力〕を抽出するのかとか、そういう細かいとこは全部端折ったから、これ以上知りたきゃ自分で勉強しろよ。そういやさっき天出雲に投げまくったモノの中に、薄っぺらい参考書あったろ?」



 嬉しさの欠片も見せずに柳児が両手をサッサと振る。空中を飛翔していた諸々が床の上に置かれ、代わりに桧王が淹れたお茶の入った紙コップが3つ、一虎の私物である参考書が宙を飛ぶ。一虎と深夜の前にそれぞれコップと参考書が届いた時には、柳児はお茶を飲み干している。

 そして一虎が解説とお茶の礼を言う前に、長身の少年は「うしっ!」と気合を入れて、



「超大雑把だったが、わかったところで話は終わりだ。おい桧王!ゴミ面倒だし、寝起きで頭動いてねぇが、解析すんぞ!」

「承知致シマシタ」



 切り替えの早い柳児の呼びかけに応え、どうやってか顔中にお茶を零した赫夜をタオルで丁寧に拭いていた桧王が、安楽椅子へと近づく。

 瞬間、ベランダの方から、全員の耳に、



「私と戦え鎌足いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」



 という、裏野を揺るがす怒号が響いた。


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