41.火山地帯で、謎かけの答えを
遅くなってしまい、申し訳ありません。
金の道と銀の道。
うーん、この2つの色に限るなら、個人的には銀色の方が好きだけど。
だからって、個人の趣味で選んでいいものなのか……?
泉の女神様的には、たしか金か銀かのどちらかを選ぶといけなかったのでは?
欲望が強いだとかの理由で。
金色、もしくは銀色を選んでしまうと。
「嘘つきはいけませんね」と。
言われてしまうのは私の記憶違いだったか?
だがもしその記憶に頼るならば。
この問いかけの正解は「泉に投げ入れてしまった自分のものを選ぶ」になる。
……ふむ。
自分のもの、ね。
うん。
…………どういうことだ……?
現在目の前に金と銀との2つの選択肢しかない中で、どうやって自分の……この場合だと、道?、を選べばいいんだろ。
泉の中に女神様がいたように、「どちらも違う」と告げる問題の管理人さんみたいな人は見当たらないよね。
だからといって、安直に金銀どちらかの道に進むわけにもいかない。
いやだって、……なんか怖いし?
できれば物語にそった答えを出したい。
泉に投げ入れてしまった、自分のもの。
泉に投げ入れてしまった、自分の道?
……転移した時に、神様のサンプルになったこと?
ニュアンス的には泉の中に入れてしまったものと似ている気はする。
いや、それはないか。
それを答えにしてしまったら、転移者以外は答えることができなくなる。
もし転移者だけがこの場に来れたとしても、誰もが誰も神のサンプルになるわけではないだろうし。
けど、この考え方は良いのではないか?
神様のサンプルになったのは、私が過去に歩んできた道のこと。
そう考えれば、自分の道は過去に歩んだ道になる。
で、この場にて私が歩んで来た道といえば。
たったの、1つだけ。
この看板の前に来るまでに、歩いてきた道。
その道、一筋のみ。
ゆえに、元来た道を帰れば良いのかな。
金色の道と銀色の道、どちらかを選ばない以上間違えても罰をくらう可能性は2つの道を選ぶよりかは低いと思うし。
それに、リオンさんが来そうにもないしね。
まあ、動いてみよう。
えっと、元いた場所からここまでにはまっすぐ19.3メートルくらい歩いて来て。
そん時は目測138度くらいの角度だったけな。
とすると……、この角度でまっすぐ進めば良いのか。
目測だし多少の誤差はあるかもしれないけど、一の位までは合ってるから、大丈夫。
そこまで長い道じゃないから、ほんの少しの違いはほとんど目立たない。
そういうことで、私は歩き始めた。
……んー、やっぱり、暑いなぁ。
一体全体、こんなところに何があるっていうんだろ。
歩いている状態で元の場所を見ても、なんら変化があったようには思えないし。
まさか、――また転移させられる、なんてことはないよね。
ない……といいなぁ。
なんて感じで。
つらつらと考え事をしながら歩いていき。
目的の場所に辿り着いた。
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