表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/133

安心して

「大丈夫なの空」

「心配すんなよ。ちょっと敵の情報を探るだけだろ」


 シミュレーション室に持ち込まれた、見た目はいたって普通の車椅子。

 健太郎とパイロット三名が心配そうに見つめてくる状況で、空は思わず苦笑いを浮かべていた。


「何があるか分からへんねんで? 止めといた方がええと思うんやけど」

「大丈夫だって。もしかしたらシュテルンの情報を知れてもっと強くなれるかもしれないし」


 弱点を知るいい機会かもしれないしな。

 楽観的かもしれないが、空が健太郎の頼みを聞いた大きな理由だ。

 現在シュテルンにかんする情報はほとんどない。分かっているのはいきなり現れて人を攫っていくということだけ。目的も拠点の位置も解明されていない。

 神秘のベールを引きはがせるかもしれない大きなチャンスだ。


「空、これからの人類はお前にかかってる」

「あんまりプレッシャーかけんなよ。収穫がない可能性だってゼロじゃないんだからさ」


 ネオン教授が交信と思われる何かをしたとき、空は確かに近くにいた。しかし、イリーナの服を着せるのに忙しかったので、何をしていたのかまでは見ていない。

 あの禍々しいヘルメットは結局発見できなかったとのことだから、もしかしたら何もできない可能性だってある。


「それでも、前進する可能性が高いのは事実だ。空の勇気が俺たちを救う」

「そんな大層なことじゃないって。ま、安心して待ってろよ」


 空は手をヒラヒラと振って車椅子の前まで移動し、一つ深い深呼吸をして腰を下ろした。

 禍々しいヘルメットが虚空より出現しその場にいる全員が驚くが、空だけは安堵した。稼働しなくて失敗ということはとりあえずなさそうだ。


「――グガッ!?」


 禍々しいヘルメットが頭に装着された瞬間、耐えがたい頭痛に襲われた空は車椅子から崩れ落ちた。


「空!?」


 シトラがさすがの反射神経で駆け寄るが、空の返事はなかった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


次回は明日午前8時更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ