11の間:増えていく文字、減っていく謎
世界はいつだって理不尽だ。そう思いながら生きてきたエアリエル。エアリエルには力がなかった。欲する事しかできなかった。故に今守れない人がいた。
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「んで、天使ってのは...てかあれホントに天使なの?」
エアリエルが知っている限り天使はもっと和やかで殺意や憎悪とはかけ離れた場所にいると思っていた。
「天使...間違いではないのだが...悪魔とも違う、堕天使の方が近いと思うよ」
「なるほどな。堕天使って言やぁ説得力あるな。あの性格と明らかに私あなた達の行動意味わかりマセーん的なあの言動」
「ひどい偏見だね。間違えてはいないのだけれど」
ゲームというゲームを制したエアリエルには言動から立場的な何かが分かる謎の勘が強かった。
「偏見ってなぁ失礼だな。本音だ。まぁこの世界でも設定が似てんのが俺の救いだな。美少女女神とか出てこねーし」
「女神様なら本当に時々カリストに来るよ。ヨイチには来ないがね」
「俺の予想じゃあゲーム的に考えるとその女神は間違いなく最強キャラだ。けど、アニメ的に考えるとポンコツ。さぁどっちがあってる?」
「女神様に流石に失礼だよ。___まぁどっちもいるがね」
エアリエルのクソ勘が直撃しかけそうになったが、エアリエルが最後に言ったどっちがあってるで、完全に合うことはなかった。
「おしぃな俺。流石や俺、ナイス俺、リスペクトに値するぞ俺」
「リスペクトは意味が分からないが、おそらくそこまで過剰評価する必要はないと思うよ」
「くっそ、何しても評価されねぇ。まぁオベロンがリスペクト私なんて言ってもさっきのお前と同じ反応する自信あるしな。___あとリスペクトってのは尊敬するって意味な」
「なるほど、尊敬か。ではなおさらそのような評価は正しくないね」
「そりゃどーゆー意味だよ」
などと雑談をしている間に天使と全く関係のない話に流れていった。これはエアリエルと話すとおこる謎の現象である。
「そんなこたどーだっていーんだよ。良くないけど!___んで、堕天使と天使の違いってのは大きく何なんだ?___訂正、やっぱ細かく」
「私もそこまで博識ではない。ただ常人より少し頭のできがいいだけだよ」
「常人って言葉使う常人なんか見たこたねぇしな。...それよりじゃあ大雑把にでいいから違い教えてくれよ」
「そうだね...堕天使は基本最初の契約者に魔力形式の似た人と次の契約を結ぶ。天使は指定はない。だが、闇属性の魔法使いは無理だな」
「全っ然大雑把じゃねーよーな気がするが...まあいい。ってか魔力形式ってのは属性ってことか?」
「属性...ではないね。なんといえばいいのだろう___」
エアリエルは魔力形式がなんだか分からないがなんとなく個性のようなものかと思っている。もちろん謎の勘からだ。
「まぁそりゃ分かった。んで、それだけ聞いてると堕天使ってべつに普通に普通だと思うんだが」
「あぁ確かにね。___私たちにも系統魔法属性があるが天使にも属性は存在するんだ」
「ん?そりゃあ俺達と同じ属性の?プラスアルファ的なやつとかあんのか?」
「そうだね。私達は9属性に分かれるが、天使はそれとはべつに2つ違う属性がある。負属性と聖属性...その負属性を所持している天使を堕天使と世間一般では呼ぶ」
「なるほどな...てか属性そんなあったっけな?火と土と風と水と氷と闇と光と無と...」
「?光と闇など属性にはないよ?黒属性と白属性の間違えではないのかい?」
エアリエルは今の今まで、極夜が闇属性で白夜が光属性と思っていた。だが、そんな属性など無かった。ここでは都合の良い勘は全く働かなかった。
「え、まじ?俺はずっかし!ゲームマスターの俺にこのミスは許されねぇな!学生なら落第ものだぞ!」
「そこまで恥じる事はないだろう。私には後半はただの照れ隠しにしか聞こえなかったよ」
「うっせぇ。なんとかネタらしいネタに繋げた俺をたたえる事はできねーの?賞賛の雨を俺に降らせてもいいんだよ?むしろウェルカムだよ!かかってこいやクソ!」
少し怒った地面を蹴る。それをあおるようにオベロンが笑い出す。エアリエル自信も、少しふざけていたと思った。
「まあいいんだよ!こんな話!...てかこのくだり何回目だよ。んで、えーとあと一つの属性はなんだ?」
「全く、君と話していると疲れるよ。話の内容が全く違う方向に向くからね。えっと、それであと一つ...あぁ」
「ん?なんだよ?」
「あと一つは虹だ」
虹。つまり7色。
エアリエルは虹属性というものが全属性使えるチートなのかと考えた。だが自分がチート属性だという事を今思い出した。
「これに関しては勘違いしている人が多いが、虹属性は全属性のことは示していない。虹属性はあくまで虹だ」
「わかんねぇ。お前のその理屈がまったく理解できねぇ。説明下手すぎかよ」
頭のできがいいとか言いながら...とエアリエルは心中にメガホンで叫んだ。だが、これは叫びではない。ツッコミである。
「...そうだね。こういうと分かりやすいかな?虹を一つの色として見るといいよ」
「やっぱ俺の頭ではお前の言葉を理解することができねぇ。てか、虹は7色だろ」
「私も説明の下手さには自覚はあるが、...確かに虹は7色だ。だがこの場合は違う。あの色とりどりの虹を一色としてみるんだ」
「まぁ少しはわかったような気がする。あのグラデーションを一色として...できねぇことはねーけど、ムズイな。あ、そんで虹属性特有の魔法とかってやっぱあんだろ?」
「あるね。代表的なものでいうと...特種治癒魔法の『シルク』かな」
虹って全く関係なさそうな名前じゃん!どちらかというと白っぽいじゃん!と心中で怒鳴った。ただ怒鳴っただけではなく、ちゃんとツッコミとしても言い放った。現実で言えよとこちらも言いたくなった。
「シルク...か。なんか新鮮だわ。魔法名に片仮名がつかわれてんの。全部漢字だったからなぁ」
「やはり、エアリエルもカタカナ?を知っているのか...」
「___アリエルか?」
オベロンが首を縦にふる。もうこれで、アリエルが本当に日本に住んでいたと確信を持った。
「ああ、そうだよ。そしてこのカタカナの魔法...カナ魔法を作ったのは誰だと思う?」
「?いや、片仮名の発明者なんて俺ぁ知らねえよ」
「そうか...カナ魔法はリエルという人物によって作られたそうだよ」
お気づきだろうがエアリエルとアリエルがでてきて次がリエルだった。そう、頭が一文字ずつ消えていって...いや、時代が過ぎるにつれて増えていっているのだ。
「___こりゃあまぐれなんだか、神様のイタズラなんだか...くそ、この流れでいくと最後のやつ ル だけかもしれねーな。なんかオレが恥ずいわ」
「そのリエルという人物は17歳で魔導の天才とも言われたそうだ。それに魔法属性は無属性で天使契約者...。黒髪の少し長めでたくしあげている...」
「うん。おれじゃん。」
特徴が全てエアリエルに一致した。これはアリエルの時も同じだった。アリエルはどちらかというと魔法より剣技の方が優れていた。
「ここまでくるとホラーだな...いや、アリエルが出てきた時点でもうホラーってか都市伝説級だな」
「私は都市伝説の前にいるのか...。ゾッとしないね。えっと...何の話をしていたかな?ちょっと忘れてしまった」
「んあ?えーと、虹属性がどうとか...いや違うな。あ、天使の属性についてか」
ここでエアリエル現象が起きた。そういう力でもあるのだろうか。
「そうだったね。えっと一般属性の説明はもういいかな?」
「ん?あぁいいよ。大体分かったしな。それより天使達の属性が知りたい」
「そうか。まず負属性...これは堕天使の属性だね。主に思考操作や魔封じなどを得意としている」
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※あとがき
ハロウィン英語でHalloweenって書くじゃん。
こんにちはって英語でhelloって書くじゃん。
紛らわしいんだよおらァ!(`Δ´)
ん?あとがき?
えっとね、あれがこうなってこうなります
てか、多分次はHalloween編だと思うけどな




