10の間:疑問と真実
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「エアリエル」
「そろそろ休憩しよう。君も疲れただろうし頭の整理もしないとだろう?」
「ん、あぁ?あぁ。そっか..そだな」
「___どうしたんだい?私をジッとみて。何かついてるかい?」
気づけばエアリエルはオベロンをジッと見ていた。
「んにゃべつに。...ただ、なんか...お前...おっきくなったな」
「そうかい?数分で身長が伸びる生物なんていないと思うよ」
エアリエルはオベロンの過去を見ていたのでそう感じるのだ。
「いや、んなことじゃないよ。てよりいくつか聞きたいことあんだけど」
「?何をだい?」
「まず、アリエル...なんだあれ?俺と似すぎだろ。てか、出身同じとか...あいつもこっちに来たヤツなのか?転送かぁ...。」
「改めて随分似ていると私も感じたよ。」
「んあ?お前も見てたの?」
「あぁ。暇だからね」
「そうかよ。てよりお前初対面の時俺のことアリエルって言わなかったか?」
「言ったよ。実際あれは間違えてもおかしくはないだろう」
「まあな。...でもその後ティタニアがアリエルはもういないとかそんな事いわなかったっけ?」
「...そうだ。アリエルは......あの後死んでしまう」
深刻そうな顔をしてそう言う。エアリエルにもアリエルがこの後どうなるか察しはついていた。
「見る前にネタバレとかいい趣味してんなぁ」
「ありがとう」
「いや、全く褒めちゃあいねえよ?お前誰かがアニメ見る前とか絶対言うなよ?」
「___アニメ。アニメが何なのかは分からないが、アリエルもアニメが好きだと言ってたな。どういうものなんだい?」
「なんだ、やっぱ俺とそっくりじゃねえか。...喋り方も。___あぁアニメってのは...んん?なんて説明すりゃあいいんだろ」
「まあ、あれだ。面白い」
「...そうか是非体験してみたいものだ」
「いや、体験って。アニメは見るものだぜ?時々見てたら目から汗が出てくる」
「___見て目から汗が出る?痛くはないのか?...いや、痛くないはずはない。___1種の試練なのかもしれないな」
本気で言ってるところがすごいと思い、呆れたようにため息をつく。でも自分の立場がオベロンだとそう考えてもおかしくないなと少し反省した。
「試練...か。全く外れてるが___そこは責めないでやるか。てかこんな無駄話するつもりなんかさらさらねーから!俺、お前の過去の話したいんよ」
「すまないすまない。私も少し調子に乗りすぎた」
「そんで、もう一つ聞きたいことあるんやが」
「ああ。かまわないよ」
エアリエルは過去を知るため、オベロンは謎を追うため再び自分を見る。過程は違っても、目的は同じ。その目的にエアリエルの質問内容が関係があるかもしれないとオベロンは思えた。
「まずだ。___使徒の力ってのは魔法とは関係ないんだよな?」
「___関係ないとまではいえないな。使徒の力は結局は誰もが誰も使えないという事はけない。だが、使徒となれば魔力を使わずに使える というだけだ。使徒になってないと使徒の力は魔力を消費しないとできない」
「バッチリ関係あんじゃん。___まぁ大体は分かった。そんで、当時は使徒だったのか?」
「どちらも使徒ではなかった。まぁ使徒見習いといったところかな?」
「弟子って言い方より響きがいいな。___それなら一つの疑問は無くなった」
「どういう疑問があったんだい?」
オベロンが不思議そうに尋ねてきた。
「いや、お前ら合体魔法使ってたよな?」
「ああ。そういえば使っていたね」
「そん時お前ら力って言わずに魔法って言ってたからな。そこが少し疑問だったんだ。あ、そだ 因みにお前らの...前の使徒ってのは誰なんだ?そいつから教えてもらったんだろ?」
「そうだね。前の変形の使徒はフェロウ・テイラス...私の父親だ」
「フェロウ・テイラス...じゃあお前はオベロン・テイラスなのか?」
「ああ。___そういえば本名を言っていなかったね 。因みに前の氷の使徒はティタニアの父親で、カリストの王だ」
「カリストの王か。使徒は生前退位ってのはできんの?」
「もちろんだとも。そうしなければ、私の父も国王も生きてはいない」
「やっぱそぉなんだな」
一つの疑問が完全に晴れてスッキリするエアリエル。だが、どうしても譲れない3つの疑問が頭から離れない。それは___
「死の王 アンタレス。今そいつは?生きてんのか?」
「いや、生死不明なんだ。詳しくは続きを見れば分かるが、あいつの王の力はなんだか覚えているかな?」
「あぁ...確か上書き」
「そう、上書き。上書きは身体能力や魔力数値さえも上書きできる。私の変形とは次元が違う」
「まぁ測定器は誤魔化せても、周りの目は誤魔化せねーからな。そんで上書きは周りの目さえも上書きできるってことか。最悪だな」
「___そうだ。だが、使徒の力もえげつないものだ」
「その力ってのは?」
「不死だ」
「創造軍の次にそんなの聞くと創造がしょぼく感じるな。てか不死とかチートすぎんだろ」
「あぁ。不死程やっかいな力はない。まだ攻撃無効化の方がいい」
「いや、どっちもダメだろ」
もし、アンタレスが生きているのならばエアリエルはまず狙われる。アリエルと瓜二つだからだ。それに無属性というところもアリエルと同じなのでなおさらである。
「そんで、もう一つの質問。アリエルの剣の弟子...何の使徒だ?」
「破壊の使徒だが」
「んじゃあそれをふまえて、ティザスタは何の使徒だ?」
「やはりそこは気付いたか...。使徒についても少し詳しく話そうか」
病院の屋上、端のイスに座りながらそう言った。
「使徒には罪の使徒というのも含まれる。罪の使徒は全部で5つ。絶命の使徒、破壊の使徒、崩壊の使徒、運命の使徒、そして時の使徒」
5つの使徒の名前がでてくる。エアリエルが知っているのは絶命と破壊のみ。崩壊、運命、時はどのような能力かも分からない。
「最初2つは分かんだが...後3つがわかんねーな。聞いたこたねえ。てか、なんで罪の使徒とか呼ばれてんだ?」
「使徒は本来、王国を護るための人なんだ。だが、その力を悪用して一つの国を完全に壊したんだ。そのたった5人で」
「...つまり、ティザスタは...罪の使徒ってか犯罪者なのか?」
「まぁそうとも言える。___罪の使徒は別の使徒とは違う力を持っている...というより全く違うんだ。使徒の力は力でしかない。だが罪の使徒だけは自我をもっている。...いわば魂なんだ。器を見つけては死ぬ直前に別の体へ移動する」
「うぉ!なんだよそれ。タチ悪すぎだろ」
「___罪の使徒は破壊の使徒も含んでいる。それはもちろんティザスタの事だ。だがティザスタは記憶が何者かから書き換えられている。なので、国を壊そうなど今は考えもしない」
「ティザスタがティタニアの裏面的な感じで生きてんのは見つかったらどうにかされるからか?」
「そうだよ。罪の使徒を持った肉体は理不尽極まりないが見つかり次第即殺される」
国も犯罪者を野放しにしておく程馬鹿ではない。つまり、ティタニアが生きているかぎりティタニアは一生指名手配犯なのだ。
「王女が犯罪者かぁ...。国が成り立つはずないし、国民からの批判とかヤベェだろうな」
「まぁこの話はこれぐらいにするか。後から見た時ネタバレ状態は嫌だしな」
「そうか..もう聞きたい事はないか?」
エアリエルの疑問は3つ。アリエルについても破壊の使徒についても聞いた。残る一つは
「___あの声は...あの女の声、あの声には聞き覚えしかねーぞ。天使だったか?増悪に溺れていた...あれが。___俺が創造を倒した時聞こえた声と同じだ」
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※あとがきです。
暇ったらありゃしない。にーとではない。無職でもない。だが暇だ。
この物語は5章まで書こうと思ってます。一章は20話くらいかな?多分
まぁ地道にこつこつと書いていきます




