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異世界にとんだ俺はまずヒロインを求めた  作者: 虹枕
第1章 創造軍襲撃編
12/15

9の間:アリエルとアンタレス



────────────────────────




「狂人め...」


殺人集団 死季の団長 アンタレスの登場によりオベロンはパニックになっていた。だができるだけそれを表に出さないように必死だった。


「私の人形は既に半分程殺られたのですよォ。これ以上殺られると我が団員を使わなければいけないのでェ...ここはひとまず退散しようと思っているのですよォ...。それにそちらのお嬢さんがずっとこちらを憎悪の瞳で見ていますからねェ」


オベロンが振り返ると確かにティタニアは憎悪の目で狂人を見ていた。


「どうしたんだ?ニア。」


オベロンが話しかけるとティタニアは開放されたように素に戻る。


「いや...なにもない。少し混乱してたの」


「まあそれも無理はないね。」


「死の王...会話が成り立っているかは別として、言葉が通じないわけじゃないんだね」


「そうみたいだ。だが絶命の使徒...使徒の力と王の力の両方を持った最悪の災厄...。___それでアンタレス、退散するんだよな?」


「ハイ。瘴気魔法であやつらを作ったので、私の負担もなかなかのものなのですよォ。死域には入れない事はないのですがァ___まぁ瘴気と魔力を使えばあと2日はいけないことはないですがねェ」


「それは...というかお前達の目的は何だ?」


アンタレスが突然に狂ったように叫びだす。


「それなのですよォ...あなた達王族のせいで傲慢なあなた達のせいでェ 美しい死を迎えられず無慈悲に無残に無意味に殺された使徒達への同情...故に私は今ここで哀れな使徒達に哀れな復讐をさせているのですよォ!...それに自害を禁じていたとかァ?死は誰にも禁ぜられないのですよォ!?おかしいでしょォ!?」


「それは...なにもおかしな事ではない。使徒は国にとって必要な存在だ」


「なんとォ!?___やはりあなたは今ここで死ぬがいいのですよォ。死神への暴挙、暴言...許されないのですよォ!!」


アンタレスが結界を解くと急に襲撃者達がこちらを向き攻撃体制に入る。


「くそっ...ここまでか」


そう諦めた瞬間だった。


────「そこまでにしてもらおうかな!」────



────────────────────────






そこには、1人の少年が立っていた。


「俺は騎士にはなってねーしならないが、この国には王には感謝しきってもしきれない量の恩があるからな。さて、俺は俺なりの戦い方でいかせてもらうぞ!」


そういい少年は2つの剣を取り出す。


「極夜!」


無属性最強技をくりだし、使徒達の光と音と動きを支配する


「いくぞ!」


男は高速で走りだし、使徒達の首を切り落としてはまた切り落とす。


「___あと、8人!」


100近くいたはずの使徒は数秒で90人程の首を切り落とされる。


「うらぁっ!___これで終わりだ!」


「...貴様ァ。半数をここまでの速さで殺せたのは素直に褒めるとするのですがァ...ここまで強いと私が出ないといけませんねェ!」


「___なにっ!?」


アンタレスが使徒の前に一瞬で移動し、最後の一太刀を素手で止める。


「私の力を侮るなど、馬鹿ですねェ!」


「あれを素手で止めただと!?___それに極夜も全く効いていない!」


「あの程度の魔法...私の王の力を使えば防ぐことなど容易いことなのですよォ!」


「私の王の力は、『上書き』。あなたの剣技も0になるのですよォ!」


男は一旦引き剣をしまう。


「まさかここまでとは...ここまでやるとは...思ってもみなかった...」


「計算が外れたようですねェ?どうですゥ?まだやりますかァ?もうすぐ団員達が来ると思いますがねェ!?」


「団員...死季を呼ぶのか!?やめろ!撤退するのではなかったのか!?」


狂人がニヤリと笑う


「心変わりしたのですよォ...ここまでの人材...団員に入れたいところなのですよォ。そのためには少し改造しなくてはなりませんがねェ?」


「はっ!改造...俺をか?俺を改造するってか?そんな俺はゲーム感覚で改造できるほど甘くねえぞ!...アイツを呼び出すのは確か強い殺意...憎め憎め憎めぇあいつをぉ」


そして1人の女の声が男の中に入ってくる


────『随分雑に見られたものだな。私も』


────あんまおまえと話したくはないんだけどなぁ


___『つれないことを言ってくれるな。...契約するか?___アリエル』


────あぁ...人の力かりてなんかするとかアイツに怒られんだろぉなぁ まあいい お前と契約する


『了解した。___存分に私を...俺を楽しませてくれ』



────────────────────────





「なんですゥ?何が起きたというのですかァ?なにも変わらないではないですかァ?失望しましたねェ」


残念そうな表情で男を...アリエルをみる。


「...これがなにも起きてない?これのどこがぁコロスコロスコロスぅっるせえなぁ!こちとらキモイ程力湧くけどキモイやつが俺のなかにぃっコロスコロスコロスぅぅるってせぇなあ!?」


「あなた...まさか契約...天使と契約したのですかァ?」


「契約?天使?バカいえ。契約はしたけどコイツのどこが天使だあ?コロっるせえなあ!ぜってぇコイツ悪魔だろ。殺意満点の天使とか誰得だよ」



天使との人格の入れ替わりが激しいがなんとかこれでも制御できている方で、普通の人間なら一瞬で殺意に呑まれ力尽きるまで殺し合う。



「やるかぁ?死の美術家さんよぉ?いいぜぇ?いまなら上書きの効かない次元に立っるからなぁ」


「これはまずいですねェ...天使契約者ですかァ...。天使の力は王の力の上をいくのですかァ。参考になったのですよォ。今回は引き上げますよォ。あなたに勝てる自信がないですからねェ」


「ああそうしろ。次出て来た時にはぶっ殺してやるからなぁ?あと、お前の語尾の使い方が俺と似てっから直してこいよ?」


「必ず次はあなたを殺してみせるのですよォ!我が『死季』によってェ!...私の理想の死に方であなたをの殺すとしますよォ! それまでせいぜい生き延びることですねェ?______」


と言うとアンタレスがワープをする。オベロンとティタニアには会話のレベルが高すぎて口をポッカリと開けたまま聞いていた。



「とりあえず終わったんですよね...」



オベロンは安心しそっと腰を下ろす。ティタニアは何事もなかったかのように眠りこけていた。不安でいっぱいだったさっきまでが終わったのだから無理もないだろう。



「それで...あなたは?」


オベロンはそう質問する。オベロンにはこの少年の事について何も分からなかった。



「そうだなぁなんていやぁいいかなぁ...まぁ通りすがりの天使使いかな?契約しちゃったからそうしか言えないんだよなぁ」



天使。それは精霊のはるか上の存在。神の手前であり、その力は王すらも敵わない。因みに王は使徒のランクであり段位性である。もちろんの事だが数字が上にいくほど良い。王は6段階目~最終段階目(12)を指す。



「まぁ良かったよ。あんたらも無事で。あっちも逃げてくれてたしさぁ...アイツの力借りたら後からスゲーボケーッてなるからいやなんだよ」


「はぁ...で、えっと...アリエルさんでしたっけ?」


「ん?あぁ そだけど。あとさん付けとかやめてよ。年2歳くらいしかかわんないんでしょ?なんかここでも部活してる気分になるからいやなんだよなぁ...それに俺、剣道部だったし」


「どおりで剣技が独特なんですね」


「お?ここでも剣道って伝わんのか?」


「ここでも?...まぁ剣道はもう数千年前からあったといいますしね。...それに異国から入って来たらしいですね。...確か」


「日本か?」


「あぁ!それです。...日本なんて国この世界にあったんですね...。噂では魔力という概念がないそうです。不便すぎますよね」


「!?まじで日本なのかそれ?俺の故郷ってその日本なんだが...」


驚いたオベロンは貴重である。あまりそのような顔をしないからである。



「え!本当なんですか!?」


「あぁ...日本の中の...なんだったかな?カステラっていう菓子があんだけどすっげぇ美味いんだよ」


「行ってみたいです!どこにあるのでしょう?」


目を輝かせてオベロンはアリエルに詰め寄る。


「...それが...帰り方がわかんねーんだ。もう、5年くらい家族に会えてねぇからなぁ」


「あ、すみません!そのような事情も知らず自分勝手に...」


「あぁ別にそこまで謝んなくていいよ!?...てかその敬語なんとかなんねーの?」


「?これが素なんですが」


「まじか...」



オベロンとアリエルの会話が終を迎えようとすると、ティタニアが起きた。ティタニアは眠そうに目を触ると


「んん...いつのまに私...」


「よく寝てたな嬢ちゃん。あれだけの事ありながらよく寝れたな。まぁ安心したんだろ?それなら無理もねぇな」


「わ!...えーとあなたは...」


「アリエルだ。お前らを救ったヒーローだよ。以後お見知りおきを。」


「ヒーロー?」


「おれの地元じゃあ英雄っても言うな」


「英雄...え、あなたが私達を助けてくれたの?」


「言ったよ?それ何秒か前に言ったよ?俺。鶏?鶏なの?」


「むぅ...鶏じゃないもん。ティタニアだもん」


「わぁってるよ んなこと。」


「え、私の名前知ってるの?え?なんで?」


「嬢ちゃん王族だろ?次代の王女だろ?知ってて当然だろ」



今思いだしたかのようにティタニアはポンとてを叩く。そこに呆れたオベロンとアリエルの顔がある。



「嬢ちゃん...もっとしっかりしてもらわねーと、俺ら国民は怖くて一晩も寝てられねーよ」


「えーそんなこといわないでよー、私だって少しだけど国についての勉強もしてるよー?」


「じゃあカリストの盟約全部言える?」


「そんな高難易度の問題解けないよー?」


「盟約は勉強以前に当たり前にしってることだろ...。てか、どんなの勉強してんの」


「んー、なにしてるっけ?」



オベロンに急に話題をふり、あたふたするオベロン。それを見たアリエルは呆れて



「なにしてるか分からなくなるくらい難しい事を勉強してるか、それとも単純に左耳と右耳が空洞か...まあ前半はまずないな」


「いや、後半の方がありえないでしょ」


「比喩だよ、バーカ」


「ねえオベロン、比喩ってなに?」


「ニアはもう少し自分で調べるという事をしたほうがいいよ」



呆れてものも言えないとはまさにこの事だと実感した2人だった。



「___ん?誰か走ってきやがんな」


「えーと、あれは...騎士?」


「お嬢様!」


「んー!なーにー!」


「よかっ___はぁ はぁ あの はぁ」


「うん、とりあえず落ち着きなよ」



────────────────────────




「では改めまして、お嬢様ご無事で何よりです。オベロン様も。...それで、そちらの方は...」


「んあ?あぁ 俺?アリエル」


「アリエル...何か聞き覚えのある名前だな...あっ!もしかして...騎士団団長の師匠!?」


「あぁ?そーいやなんかいたな...あいつそんな大層な肩書きもってんのか...こっちにきて初めてあったやつだよな確か...えっと名前は」


「テレス・クロナ」


「あぁ!それだ!確かあいつなんかの使徒だったよな」



「はい」



────「破壊の使徒です」────





────────────────────────


※ここあとがきです



いやぁ、なんか最近新キャラの名前にスゲー困ってんですわ(笑) なんかいいのあったらTwitterで教えてくだせぇ

てかラスト 破壊の使徒 あれーなんか聞いたことあるなぁって人

そういえば、テが最初でタが最後の人って何の使徒でしたっけ?

まぁ、また会おう



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