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久しぶりの時間




ガタガタガタ…



静かな沈黙の中馬車の音が響く




――き、気まずい!!



外の無限に広がる砂漠を眺めるリコ



………そのリコをジッと見るクロード




次の日、クロードに朝早く起こされてすぐに馬車に乗って出発した




――なんでこんなガン見してんのクロード…

いつもみたいになんか嫌味の一つも言ってくれないと調子狂うんですけど…


そもそも昨日は色々考え過ぎて全然寝れなかった…

クロードが意味深なよくわからなことばっか言うから、こっちが変に意識してクロードを見れないし!



リコはざわつく心を落ち着かせるかのよつに外の景色を見る



「リコ」


クロードに不意に呼ばれて



ピクッと体が動くリコ



「は、はい…」


思わず敬語になる



「お前はこの1ヶ月間、ルージャルダで何をしていた」


まっすぐリコを見て聞く



――ルージャルダ…

アタシが住んでた海が見える一軒家がある地名だ…


絨毯が王様に全部話しててその話を聞いてないのかな?どこまで知ってるかわからない以上、ルイを巻き込む可能性があるからヘタな事は言えないし…


幸い、絨毯はルイと会ってないないからアタシが家出したことしか知らないし…


下手にルイの名前出して巻き込まない方がいい




「護衛を雇ってのんびり暮らしてました」



へへへと笑って答えるリコ



――アタシに一人暮らしなんて無理ってわかってると思うから、まぁ嘘はついてない

ルイは護衛もしてくれるって言ってたし



「ほう、あの家は誰の家だ」



「あそこも借りました…お金はたくさんもっていたので…」


苦しそうに嘘をつくリコ



――これはさすがに嘘!!お金なんてないけど、皇女だからお金くらい持ってるでしょ!!

クロードもそこはテキトーに思い込んで!!


それに月に願ったら一軒屋貰ったなんて信じるわけないし!そんな事言ったら馬鹿にされて恥をかくに決まってる!!



「……本当か?では住んでる間は何もなかったのか」


クロードが少し疑いながら真剣な声で聞く



「ないないなーい!ほぼ家の中にいたからさーのんびり平和に暮らしてたよー」


あはははとわざと笑って答えるリコ


――いや、めっちゃあったよね…

路地裏で具合悪そうなルイにあって、魔法道具で操られてて殺されたかけたけど、ルイが自分で操られてた魔法道具壊して…一緒に住む事になって…


まぁ、余計な事は言わないでおこう。

もしそんな事がバレて第五皇女殺人未遂とか大ごとになって、やっと軌道に乗り始めたルイの人生を壊したくないし…



「お前が何も問題を起こさず暮らせるわけないだろ」



眉間にシワを寄せて言うクロード


――アタシそんなトラブルメーカーなの!?



「いやーそれが何にもなかったんだよねー」


あはははと苦しそうに笑うリコ



「何もなかったからよかったの思うなよ、どれだけ心配をかければすむのだお前は」


怖い顔をしたクロードが怒る


「はい」


怒ったクロード声が怖くて思わず素直に返事をする



「次はない」


「………」


――クロードもすごい心配してくれたんだ…

アタシが一人で思い込んで暴走して勝手に出て行っただけだから、ほっといてもいいのに…

そんなわけにはいかないのかな…従者の契りもあるしね…


けど、これからもずっとお城の中にいてもなぁ…



とぼんやり考えていると



「返事」


怖い顔したクロードが低い声で言った


「は、はい!」


慌ててリコが返事をする




クロードはリコが嘘をついている事を全て見抜いていたが、無事な事にどうでもよくなり城に帰ってから詳しくその雇われていた『護衛』を調べる事にした

少し疲れていた事もあり、今はなにも聞かずリコとゆっくりしたかったのもあった





――暇だなぁ…



リコがぼーっと変わらない砂漠の景色を眺める




――クロードは難しそうな本と資料を読んだりしてるからきっと仕事ぽい事してるし…



てか、右大臣様のお仕事をする姿なんて初めて見たわー

随分と忙しそうだね、こんな時まで仕事するなんて…


チラッと盗み見したけど全然意味わからないし

まぁ、仕事の邪魔したくないし静かにしてよっと




膝に広げた本を乗せて資料見るクロード

伏せた目の綺麗な顔がサラリと落ちた黒髪を耳にかけた



――ぐっ…仕事姿まで綺麗だな…み、見惚れるなアタシ…



と言いつつ窓の縁に肘をついて景色を見てるフリして目だけクロードを見るリコ




「さっきからなんだ?」



クロードが資料に目を通しながらリコを見ないで聞く




「えっ!///なに!!」


リコはサッと視線を砂漠に戻す



「俺の顔ばかり見て」


「み、見てないんですけど!///」



――すごい集中して仕事してたじゃん!気づかないように見てたのに!!///



「ああ、そうか」


クロードがパサっと資料を置いてと本を閉じた



「な、なに…?」


嫌な予感しかしなくてリコはクロードを見ないで窓の縁に肘をついたまま聞く



「お前は俺の見た目が好きなんだもんな」



楽しそうに言うクロード



「はぁ!?!?」


リコは驚いてクロードを見る




――な、なにこのナルシスト発言は!!いつ誰がそんな事言ったよ!!///

いや、確かにす、好きだけどさ!!ずっと見てられるくらい綺麗だけども!!///


アタシの好きな黒髪碧眼だし…



ん?まさか…




『どんな男が来ても、黒髪碧眼男には敵わないよ』




ふと、前にクロードに言った言葉を思い出すリコ

その時はクロードはあまり意味を理解していなかったが…




「俺は黒髪碧眼だ」


サラリと自分の髪を触って意地悪く笑うクロード



「!?///」


――や、やっぱり!!///

あの時はクロードの様子が変で、元気が無かったら励ます為に言っただけで!こうなるから絶対言いたく無かったのに!!///



「タイプなだけで、別にクロードの見た目が好きとは言ってないし!///」


照れるのを隠すように悪態をつきそっぽを向くリコ



「そうか、それは残念だ」


クロードがまったく説得力のない顔が赤いリコを見てクスクス笑った




その後、休憩を挟みつつゆっくりと時間が流れた

リコは久しぶりのクロードとの時間に懐かしくも嬉しくなり終始機嫌が良かった

なぜかいつもよりクロードが優しくてドキドキして考えないようにしていた気持ちが大きくなるばかりだった…







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