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新しい自分



「きっとこれも何かの縁だし!アタシがルイを変えてあげるよ!!そのかわりアタシの護衛をお願いしたい!」


ルイを励ますように言うリコ



「リコ様…」



「それにアタシは最近ここに来たから、ルイの事を怖いと思わない唯一の人物だよ!だからもう大丈夫だよ」


フッと優しく笑うリコ


――きっと、やりたくてやってきたわけじゃないけど、人を傷つけてきた事は事実だ…だから、ルイは自分を責めてる…本人自体は優しい性格だもん…その分、本当は…人に優しくあげたいのに…


人を苦しめる事しかできなくて…今までなんて苦しい思いをしてきたんだろう…



「…っ、ありがとうございます…」


苦しそうな嬉しそうな声を出すルイ



「明日からルイの改造計画をスタートしよ!新しい自分はきっともっと好きなれるよ」


リコも胸が苦しくなって涙目になって笑う



それから、リコは明るく振舞ってご飯を食べた

ルイは苦しくなるくらい暖かい胸を押さえていたら、自分の分は作ったつもりはなかったのに、食べきれないから食べろとリコに怒られたので感謝して一緒に夕食を食べた







それから寝る支度をした



「ごめん、ルイ。うちの家ベッド1つしかないの」


リコがベッドに座って言う


「では、私は外で…」


ルイがリコの前に立ち当然のように言う


「いやいや、おかしいから。ソファでもいい?」


リコはツッコミを入れてから大きいソファを指差した



「えっ……」


驚くルイ



「そのかわり、絶対に襲ってきたりしないでよ?」


念のため釘をさすリコ



「リコ様が嫌がる事は絶対にしません。やはり外で…」


「だから、外じゃなくていいから!そして大変申し訳ない事に…布団がないので明日買いに行こう…」


申し訳なそうに言うリコ


――このベッドにある布団1つしかない…貸してあげたいけど…アタシ布団なしで寝れる自信ないんだよな…



「いえ、なくて大丈夫です!!」


慌てるルイ



「ごめんね、今日は我慢してね」


眠くなってきたのかあくびして言うリコ



「おやすみ…ルイ」


布団に潜るリコ



「おやすみなさい。リコ様…」


布団で目を閉じるその姿を見て微笑むルイ


その場にそっと跪き


ルイはリコの寝息がするまで見守り眠ったのを確認してからソファに向かった







日差しが眩しくて



「ん…」


リコが寝返りをうって少し目を開けると



ルイがベッドの横に跪いていて…




ガバッと起き上がるリコ



「びっくりするじゃん!!何してんのそんなとこで!!」


ルイに向かって怒るリコ



「申し訳ありません!リコ様が起きるのを待っていました」


少し嬉しそうなルイ



「いやいや、いつから!?めっちゃ日が昇ってるじゃん!起こしてよ!!」


青空に輝く太陽を見てルイに言うリコ



「いつからでしょう…」


考え込むルイ



――まさか何時間とか言わないよね!?怖いからこれ以上追求するのはやめておこう…



「明日からは昼間前には起こして!!」


「かしこまりました」


リコがベッドから出る



「朝ごはんをお持ちしますね」


ルイがサッとキッチンに向かった


いつリコが起きてもいいようにいつのまにか朝ご飯を準備していた






「今日はルイ!昨日言ってた生まれ変わり計画を実行するよ!!」



朝ごはんを食べ終わったリコが楽しそうにテーブルに両手をついて言う



「えっ…そこまでしてもらうわけにわ…」


片付けをしてるルイが申し訳なさそうに言う



「出世払いね〜」


――こんなイケメンの原石そのままにしておく方がもったいないわ!!



それからリコとルイは街に出た



昨日ついでに買った家着にも外でも着れそうな服を無理矢理ルイに着せたが…すっごいキツそうだった


クリーム色の麻のような素材のシンプルな長袖長ズボン

手首と足首の鉄の輪をつけていた跡は隠れたが、首は隠せなかったのでスカーフを首に巻いてあげた



――これなら街の人もルイを見て怖がらないでしょ…今までの姿と違うし…


リコは相変わらず肌を隠すように深くフードを被って長いロングワンピースを着ていた



街に出るとルイは首輪や手錠はしてないし、ジャージルの横にいなかったからか街の人に警戒をされなかった




「まずは髪の毛だよ!!その長い前髪掻っ切ってくれるわ!!」


はっはっはー!!と高笑いするリコ


「リコ様の望むままに」


リコとかなり温度差でお辞儀をするルイ



髪を切ってくれるところでリコが細かくこだわりを店員に伝えてそれ通りに切っていく



リコは座って待っていると



「リコ様お待たせしました」


嬉しそうに近づいてくるルイ



その姿に



「この褐色肌イケメンが!!」


グッと目をつぶって耐えるリコ



?を浮かべて不思議そうに見るルイは


長かった柔らかいウェーブのかかった黒に近い焦茶色の髪を綺麗に整えて

エメラルドのような綺麗なグリーンの瞳がよく見えるようになった

鼻筋が通っていて優しい表情のルイは


近くにいた女性定員を虜にしていた



次は洋服!と思って歩き出すと…



出店にゴールドやらシルバーのアクセサリーが並ぶ出店が目に止まった


「ルイ!すごくいいもの見つけたよ!」


リコは出店に向かって走り出す


「リコ様!走っては危険です!」


アワアワして言うルイ



「おお!嬢ちゃんなんか探し物かい?」


金歯の太ったいかにも商人ぽいおじさんが話しかけて来た


「首飾り!大きめの首飾りが欲しいんです!男性用の!あと手首にも!毎日つけれるような!」


リコはルイの首や手首に残った痣を隠すにはアクセサリーがいいと思って出店を見つけた時喜んだ



「おーそれならこれがいいかもしれねえなぁ」


綺麗な金色のシンプルな丸い輪の首飾りとバングルを見せてくれた

しっかり厚さもあったので痣がしっかり隠れそうだった


「これは錆びにくい素材で軽いしちょうどいいんじゃねえか?」


「これなら色々な洋服に合わせても合うかも!」


おお!と喜ぶリコ


「なんだー嬢ちゃんの旦那はお洒落さんなんだな…」


ニヤニヤして笑う出店の店主


「だ、旦那…///ではありません!///滅相もないです!こんな女神のような女性の横を歩くことすらおこがましいです!///私のような者が…」


いつのまにか横にいたルイが恥ずかしそうに饒舌で喋るので


「ルイ…落ち着いて、逆にそれアタシが恥ずかしいから…」


ソッとルイの肩に手を置き静かに止めた



首飾りとバングルはカチッと金具を止める動かないデザインになっていて痣を綺麗に隠してくれた



「これ買います!!」


「毎度あり〜」


嬉しそうに出店の店主が笑った


足のアクセサリーまではないと言われてしまったので、足は裾の長い服を着せて隠そうとリコは考えていた


アクセサリーで首と手首の痣を隠したルイと





「次こそ洋服!!」



リコが前に衣類を買い占めたこの街だと大きい店構えの洋服屋に向かった


リコの事を覚えていたのか喜んで定員が擦り寄って来た



リコの後ろを歩くルイを見て…


「な、なんと…お客様はこんな美男子を飼っていらっしゃるのですか?!///」


ルイの振る舞いを見てマダムの定員が大興奮して言う




「はい、リコ様に可愛がって頂いてます」


嬉しそうに笑うルイの優しい笑顔にやられるマダム



「ちょっ!!誤解を招くような事言うのやめてくれる!?飼ってないし!!」


リコがマダムとルイに一喝した


オススメとルイが着れそうな服を持って来てほしいとリコがお願いすると



たくさんの種類の男性用の服を持ってきてくれた


リコがルイに似合いそうな服をそこから選び試着室で着替えさせると…



「ボタンが…閉められません」



肩幅は広く筋肉質の為か前のボタンが全開の状態で試着室から出てきて…


引き締まった胸と綺麗に割れた腹筋を露わにして困った顔をしているルイ



「ま、まぁ…///似ているデザインでもう少し大きいサイズがあるのでお持ちしますね…///」


マダムはルイの体に釘付けでうっとりと見惚れて片手を頬に当てて言う


と言ったくせに…



「これは腕も通りませんでした…」



セットアップになっていた下のズボンは腰骨まで見えるぐらいスレスレで…上半身裸のルイが困った顔をして出てきた


マダムは顔を赤くしてルイに釘付けになっていた



「いやいや…絶対わざと小さいサイズ持ってきたじゃん…」


マダムを呆れて見るリコ



――しかもアタシ余計な事言ったわ…


ルイがさっき試着室から出てきた時に足首の痣が見えてたから、見えないように少しズボンを下げて履きなってこっそりアドバイスしたらこんなエロい事になって…マダムの加勢をしてしまった…


リコはソッと目を瞑りおでこに手をあてて自分にも呆れた



いつのまにかマダム以外の店員も遠くから見ていたり、集まってきていてルイの姿にコソコソ小さな悲鳴をあげていた



リコはルイが似合いそうな服を選ぶ



――アイツを思い出すから本当はものすごく嫌だけど…ルイは胸のがっつり開いた服じゃないと着れないかもね…さっきから前が閉められてないし…


シアンみたいな首が詰まってるのが良かったのにな…

あの学ランみたいな襟の民族衣装個人的に好きなんだよね、ルイなら似合いそうだし


黒とか薄いクリーム色はアイツっぽいからやめて…

真っ白はシアンぽいし…


てか、セットアップみたいのとか下にズボン履くのが多い…王宮の時はみんな裾が長くて足は出さないし、下にズボンなんて履いてなかった…


「裾の長い服は無いんですね?」


不思議そうにリコがマダムに聞く


「うちのお店では取り扱ってませんね…あっても売れませんし…お客様が言う裾の長い服は中に何層も布をあてたり、長さがあるので多く布を使う分高価なんですよ。なので貴族や王族しか着ませんね、普通は上下分かれていて動きやすいズボンのスタイルが人気ですよ」


「へぇ…そうなんだ…」


――思い返せば、私の周りは生地がしっかりした高そうな服ばっかり着てたわ…そういえば…みんな裾が長かったしね…



リコがルイに似合いそうな服を探す


「あっ!!これいじゃん!!」


上は白にグレーの縁取りがされて膝丈くらいまであり、ボタンではなく腰のところで紐を結ぶようになっていて、チャイナ服のように両サイドにスリットが入っていた。下に黒いズボンを履くように着る組み合わせになっていた

襟のところもチャイナ服みたいに少し詰まっていてリコ好みだった



「ルイ!これなら着れるかも!」


服を渡して試着室にルイを入れると



「動きやすくて品があるので、最近は若者に人気なのですが…お客様のお連れ様には似合わないかと…」


マダムが渋々言う



――いや、絶対露出少ないからだろ…



「これは着れました!」


嬉しそうに試着室から出てくるルイ



「すごい似合うよルイ!!」


見事に着こなしているルイに駆け寄るリコ


「これ腰に布巻いたらもっとかっこいいかも!!なんかいい感じに腰巻ける布ありませんか!?」


マダムに聞くと何種類か持ってきてくれたので、リコが深いブルーの布を腰に巻きつけて縛った



「すごいかっこいいよルイ!!」



見違えたルイをキラキラした目で見るリコ




「リコ様が見立ててくれたおかげです…///」



嬉しそうに照れて笑うルイの綺麗な笑顔に…



周りにいた従業員達が心臓を鷲掴みにされて、おでこや目頭に手を耐えていた…




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