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ご挨拶と恐怖



綺麗なドレスに着替えさせられて


王様の元へ向かった



王座の間に入ると王様と絨毯とシアンがいた



コト


王様と向かい合ってソファに座るとシアンにお茶を出された




――毒とか入ってないよね…


チラッとシアンを見るといつものキラキラ笑顔


――逆に怖い〜



「リコ、遊宴を随分楽しんだようだな」


ニッコリ笑う王様


――そ、それはどういう意味…でしょうか王様…

心なしか声が怒ってる気がするんですが…

まさかクロードと呑んでて酔っ払ってるとこ目撃されたとか!?



「はい、とても〜」


あはははと苦笑いで答えるリコ


「我はお前と話すのを楽しみにしてる者達と過ごせと言ったのに…クロードの後ろにくっついて、その次はシアン、アルと踊って、絨毯と消えたと聞いたぞ…」


絨毯がフワフワとリコのそばに来る

リコが絨毯を優しく撫でた


――よかった…酔っ払ってた事はバレてないみたい…



「全員王族で宮殿いるでわないか!そして、そんな面々と関わるリコは何者だと貴族達は大騒ぎしておったぞ」


「あ…そうなんですね…」


――確かに今考えると、右大臣、左大臣、近衛隊隊長、王にしか仕えない絨毯…

言われてみればすごいメンバーだった

けど、そんなの気にしてる余裕こちらにはなかったです王様…


「我もリコと遊宴を楽しみたかったぞ」


「王様〜!遊宴じゃなくてもいっぱい遊べばいいじゃないですか!」


拗ねる10歳の王様が可愛すぎてリコがメロメロになる



「リコ様、王は中身は19歳という事お忘れなく、失礼ですよ」


ソファの横に立っているシアンが笑顔で圧をかけてくる


――あ、そうだったそうだった、遊ぶという表現は失礼か



「別に良い、これからは週に一度姫たちと面会しようと思っている。そろそろ本格的に月の姫を探そうと思ってな」


「おー!いいですね!私も協力します!!」


ガッツポーズするリコにフワリと絨毯が肩にかかった


「私も本格的に王様の戻し方を探そうと思っていて!!」


――あとついでに元の世界に戻る方法を…従者の契りはシアン頼みにするとして…


「それは頼もしい」


優しく笑う王様



その後も絨毯に懐かれながら、楽しく王様とお話をして挨拶をしてから



王座の間を出ようとした…



「第五皇女を見送って参ります」


となぜかシアンも一緒について来た



パタン



ドアを閉めてから


無言で2人で歩き出し角を曲がった瞬間



「話したかったよ〜病み左大臣様〜」


「奇遇ですね、私もです。下劣姫」


2人とも笑顔で話す


――下劣とかほんとに失礼だな!!


「あの場でクロードの執事を辞めさせる事を話すとばかり思っていたのに」


笑顔だけど声が怖いシアン


「状況が変わってね…クロードは従者の契りがある限り自分より弱い人に護衛頼みたくないってさ」


シアンが驚いた顔をする


「まさか…そんな事はわかっていましたが、それよりも貴方の横にいる事の方が苦痛だと思っていたのに…」


「自分の命かかってるからアタシといるよりもそっちの方が嫌でしょ。その事について聞きたいんだけど、従者の契りの解き方知らない?」


リコが静かに聞く


「異世界から来たのでしょう?クロードとの契りを解くなんて正気ですか?何かあった時貴方を守る者は誰も居なくなるのですよ?それなのに自分から解きたいと…クロードを上手く利用する為に無理矢理結ばせたのではないのですか?」


驚くシアン


「無理矢理じゃなくて、訳もわからず結んだの!!確かに、クロードとの契りが無くなったら、いざって時に誰にも守って貰えないけど…アタシは元の世界に戻るし!どちらにしろ契りは解いて帰りたいから…」


――やっぱりシアンはアタシが異世界から来た事知ってるんだ…

それに、従者の契りをクロードと結べば怖いもんなしだし、賢い選択かもしれないけど、アタシはこんな命がけなの契りなんて交わしたくなかった。



「そうですか、では契りについては私も協力しましょう。」


いつもの笑顔になるシアン


「ホント!?ありがとう!!」


嬉しそうに笑うリコ


「貴方には警戒心というものがないのですね?首を絞められかけたのにそんな嬉しそうに笑うなんて…」


「アタシはシアンを使うだけですー」


ヘラヘラ笑うリコを見て



「やっぱり痛ぶってやりましょうか」


シアンが楽しそうに笑う



ドンっと壁に押し付けられるリコ


「いたっ…ここ廊下だけど誰かに見られても大丈夫なわけ?」


顔をしかめるリコ


「私はこの宮殿の事を知り尽くしています。この時間帯はこの廊下は人の出入りはありません。」


「変な事したら叫ぶ!!」


――ヤバいヤバいヤバい!!変なスイッチ入れちゃった!冗談通じないわけ!?


「2人っきりですね、リコ」


ふふふと笑いリコの首に手を回す


「クロードに言うから!!痛ぶったらクロードに言う!!」


シアンの手首を持って手を剥がそうと暴れるリコ


「どうぞ言って下さい、クロードは貴方になどまったく興味ありませんから…気にしてるのは貴方の生死だけです。それに貴方の言葉より私の言葉を信じます」


ニッコリ笑うシアン


「随分と信頼されてるわねシアン様…けどアタシとクロードも結構仲良しだからね!!」


グッとシアンの手に力が入る


――く、苦しい…



「クロードに馴れ馴れしくしないで下さい。遊宴の時、貴方の首をこうやって締めようとした事をクロードに言ったのでしょう?けど、私は何もクロードに言われていません。貴方の言葉を信じていないのでしょう。」


シアンは口元は笑っているのに目が怖い



――首が絞まる…息が…できない…



「言ってない…!別に…結局何もされ…なかったし……!」


シアンの手の力が緩む



「言わなかったのですか…?」


驚いてリコを見る


「言ったでしょ?シアンには良い駒になって貰うんだから…王様やクロードの裏でアタシと一緒に動いて貰うの…クロードに目をつけられてもらっちゃ困るんだよ」


涙目になって首を抑えて離れるリコ


「貴方は本当に姫なのですか?そんな…自力でなんとかしようとして…」


驚いてリコを見るシアン



「シアンはアタシに消えて欲しい、アタシはここから元の世界に戻りたい。利害一致でしょ?」


ふって鼻で笑うけど、首を絞められた事が怖くて少し声が震えていた




「何をしている」




――この声…


「クロード…」


リコが振り返ると不機嫌そうなクロードが歩いてくる

その姿を見て安心して泣きそうになるリコ



シアンがいつもの笑顔になりクロードの元へと歩み寄る


「何をしていた」


「姫が城内を迷われていたので…ご案内をしてました」


シアンが何もなかったかのように嘘をつく


「ほう…」


クロードがリコを見る


「シアン戻れ、王が探している」


「わかりました」


シアンはスタスタ歩いていなくなった



「城の中を迷うだと?」


クロードがリコに近づきじっーとリコを見る


「だって城の中なんて案内された事ないし…」


パッと目をそらし言うリコ


「シアンに何かされたのか」


眉間にシワを寄せて少し怒った声で言うクロード


「えっ!?何もされてないよ!」


慌てて両手を胸の前で左右に振るリコ


――もしかして…心配して来てくれたの…かな…



「じゃあ何をしていた」


ムッとして聞くクロード


「だから、道案内を…」


――なんでちょっと不機嫌なのよ…




「お前は色男だと誰にでも擦り寄るからな」



フンと腕を組んでリコ見下すクロード



「は……はい??」


ポカンと間抜けな顔をするリコ


――えっ、え…?アタシのさっきの『心配して来てくれたのかな…?』って言う乙女心返せこの馬鹿!

何を言いだすかと思ったら誰がいつすり寄ったよ!

てか、なんの話だよ!!


クロードがクルッとリコに背を向けて歩き出した



「ねえ、クロード!一体貴方はなんの話をしてるの?!」


早いスピードで歩くクロードの横に追いついて聞く


無視して歩くクロード


――何を考えてるのコイツは!!



ガチャ



いつのまにかリコの部屋に着いていて


無視するくせにいつも通りドアを開けてリコを先に部屋に入れた





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