甘く酔う主人
――バレた…手に取った時はわからなかったけど飲んだらジュースでラッキーと思ってたのに…
意地悪く笑うクロードを見て眉間にシワを寄せるリコ
「けどクロード…そろそろ戻ろうよ…誰かにこんなところ見られたらどうすんの」
――クロードの膝の上にどれだけいるのよ…こんなところ誰かに見られたら大変…にしてもクロードは足痛くないわけ…
キョロキョロするリコ
「皆、遊宴を楽しんでいる。わざわざ宮殿のこんなところ来るのは飛べるも者位だ」
「………確かに…。」
――ここのバルコニーに出るのは宮殿に入ってわざわざ上の階に移動して…って考えただけでめんどくさい…
けど、本当にそろそろ限界です…眠くなってきた…
「まさか、あんなに話して来いと言ったくせに居なくなったらなったで寂しがってたとは随分可愛い主人だな」
クロードがわざとらしく笑ってリコの頭優しく撫でる
「うるさい…寂しがってないし…それにクロードは…第四皇女の方がいいって…」
リコが睡魔に襲われ始めてクロードに寄りかかりうとうとし始める
「ほう、いつ第四皇女の方がいいと言った」
「クロードとすごくお似合いって…」
「誰に何を言われたか知らないが、聞きたい事があれば直接聞けばいいだろ」
クロードが少し強い声で言う
――じゃあ聞いちゃうからね…
「さっき第四皇女と話した時…婚約する話ししたの…?」
リコが寂しそうに半分寝ぼけながら言う
「余計な事を…誰だ話した奴は。何を聞いた」
少しイラっとするクロード
「元婚約者って事しか知らない…」
目をゆっくりパチパチさせて眠そうなリコ
「婚約などしてない。はっきりさせて来ただけだ。リコが無理矢理俺を置いて行ったおかげでラナにちゃんと全部話せたから結果感謝してる」
クロードがリコの頭を優しく撫でた
――そっか…婚約する話じゃなかったんだ…よかった…
リコは酔いと眠気でフワフワした気分になっていた
「そっか…じゃあまだアタシの面倒見てくれるの…?邪魔者じゃない…?」
リコがふふと笑ってゆっくり目を閉じて言う
「ああ、俺は今主人に夢中だからな…邪魔者はむしろラナだろ」
嬉しそうな顔して眠るリコを見て、はぁ…とため息を吐くクロード
クイッとリコの顎を持ち上げる
「こんなとこで寝るな」
「だってアタシにとってはここが一番安全だよ…」
――主人にとって従者のそばが一番安全だもんね…
クロードの手から逃げてぴったりクロードにくっついて眠ろうとするリコ
「随分と舐められたものだ」
くっついて来たリコの頭を優しく撫でる
クロードが満足そうに自分の胸で眠るリコ見てお酒を飲んだ
「何されても知らないからな…」
楽しそうな声で言うクロード
リコを抱き上げて立ち上がり、転がっているリコが外した冠を持ち翼を広げてバルコニーから飛び去った
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月明かりが差す薄暗い部屋
ドサッ
クロードは自分のベッドにリコを下ろす
ギシッ
クロードがベッドに座り、気持ち良さそうに眠るリコ
を見る
踊り子の格好で露出されたお腹をツーっと指でなぞる
「んっ…」
嫌がる顔をするリコ
「なぜこんな女に夢中などと…」
ボソッと呟く
屈んでリコの顔見るとクロードの長い髪がサラリと顔にかかった
「お前はいつか元の世界に戻るのだろ…」
寂しげの表情で眠るリコを見るクロード
ピンと思いついたようにクロードが立ち上がる
久しぶりに遊宴に出たのに全然楽しめていなかったのとまだ遊宴に残ってる女を引っ掛けて久しぶりに夜を楽しもうと考えながら腕を組む
だいぶ夜は更けていたが遊宴に戻ろうとクロードはドアに向かうとすると…
「クロード…」
小さい寝言を言うリコ
ピタっとクロードの足が止まる
ゆっくり振り返って眠るリコを見る
寝返りを打って背中を向けて眠る後ろ姿を見て
自然と足がベッドの方に向かうクロード
気持ち良さそうに眠るリコ
「お前は夢の中でも俺といるのか?」
優しく頭を撫でるとリコが嬉しそうにする
「はぁ………」
深く深くため息をつき、リコの幸せそうな寝顔を見てクロードは遊びに行く気が失せたので、お風呂場に向かった
お風呂から上がりさっぱりしたクロードが部屋に戻ると
「クロード…」
静かな部屋でリコの寝言が聞こえた
寝間着のズボンだけ履いて上半身裸のクロードが上の寝間着を手に持ってベッドに座る
「お前は何度俺の名を呼ぶ」
スッと手の甲でリコの頬を撫でる
「どんな夢を見ているのだ?」
幸せそうなリコの寝顔を見て
とても優しいクロードの声が静かに響いた
ふとある事に気づいたクロード
ベッドの下にリコがさっきまで着ていた踊りこの衣装が上下とも落ちていた
まさか…と思いガバッと布団をめくると
真っ白の下着姿で眠るリコ
リコはクロードがお風呂に入っている間に寝づらくなって着ていた衣装を寝ぼけながら脱ぎ捨てていた
リコの下着は踊り子の衣装用で衣装の下に着ても見えないように作られている為、かなりギリギリの面積で作られていた
その姿でぐっすり眠るリコを見て
「これは少し反省させるか」
クロードが上の寝間着を着ないでそのままベッドに入り
リコを引き寄せて自分の腕に寝かせた
「んっ…」
無理矢理引き寄せた為嫌がるリコ
少し頭を撫でるとまた気持ち良さそうに眠った
「普通なら襲われているぞ我が主人…俺が寝込みを襲うほど女に困ってなくてよかったな」
イラっとした声で眠るリコに言うクロード
リコを抱き寄せて無理矢理目を閉じてクロードも眠りにつく…
はずだったが、
もぞもぞとリコが動くので中々寝付くのに時間がかかったのと
「クロード…」
また寝ぼけてリコが自分の名前を呼ぶのでこのまま襲ってやろうかと思うクロード
・
・
・
「んっ…」
目が覚めてゆっくり目を開けるリコ
――痛てててて…頭がガンガンする…昨日飲み過ぎた…
頭の痛みとに耐えてボヤーっと目の前の視界がだんだんはっきりすると…
「っ!?!?!?!?」
声にならない声を出して固まる
――ちょ、ちょちょちょっと待って…どどどどどういこと!?!?
目の前の美し過ぎる寝顔を見てフリーズするリコ
伏せられた長い睫毛に整ったパーツ
肌なんて女顔負けなくらい綺麗で…
サラサラな黒髪が少し顔にかかっていて色っぽかった
――な、なんでクロードと一緒に寝てるの!?!?てかここどこ!?誰の部屋!?クロードの部屋!?
し、しかも枕が…枕じゃない!!///
リコはクロードの逞しい腕枕の上でボッ顔を赤くする
――ヤバいヤバいヤバいヤバい!///
全然記憶にないし…飲み過ぎて頭がガンガンするし…思い出したいけど思い出せない…
うぅ〜と痛みに耐えるリコ
――えっ…ちょっと待ってよ…
目の前に眠るクロードの肉体美に目を見開くリコ
――なんで…服を着てないんですか…
そして…アタシもなんで下着だけになってるんですか…
えっ…嘘だよね…?アタシまさか酔った勢いでクロードと…
え!?!?嘘だよね!?!?
日本にいた時ですらこんな朝迎えた事ないのに!!そんな事出来るような根性なかったのに!!しかも記憶にないって…
えっ!?どうしよう!!!
クロードを起こさないように固まっていたけど頭の中は大パニックなっていた




