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81本目

今、過去の投稿を読み直してるんですけど、結構忘れちゃってる設定とか矛盾点ありますね~。

まあ、天才の荒木先生が描くジョジョだっておかしい点とかあるし、別にいいですよね!!

気にしない気にしない!

フェニが輝き出す。


『トオルのDNAコードを確認。パンドラロック解錠。モード『フェニックス』解放。再構成開始』


フェニがペッボレゲセでの理不尽な裁判以来、久しぶりにモード『フェニックス』となった。


1mほどの、黄金色に輝く美しいサイボーグ鳥だ。


「な、何だこいつは!?」


マルファスは動揺を隠しきれない。


「マルファス、もうお前の茶番は終わりだ。こいつはフェニックス。宇宙の記憶にアクセスすることの出来る、高次元生命体だ」


「何だとッ!?」


『過去のアカシックレコードにアクセス。全員の記憶を元に戻す』


フェニがみんなに向かってひと羽ばたきすると、博士たちの体が光のカプセルに包まれる。


『真実はひとつ!!』


カプセルが弾けた。


「うおッ!!?」


全員キョトンとしている。


「我々は一体…?」


『サービスで、ここんとこのみんなの記憶は消しておいたぜ。それに伴い肉体の時間も戻しておいた。みんな前のまんまだ。サトル、よく頑張ったな』


ということは、マミムや姫もマルファスに汚される前に戻ったってことか。


良かった…。


本当に良かった!!


意外なフェニの優しい言葉に一瞬感動しかけたが、そもそもお前が協力しなかったからここまで拗れたんだろうが!!


『ついでに、お前』


「な、何だ!?」


マルファスが後ずさりする。


『お前の能力は、自分の都合のいい小さな内的平行宇宙を創り、そこの記憶を植え付けるものだ。スケベだから女にしか効かない。あれはお前の願望が産み出した浅ましい能力だ。俺の力で2度と使えなくした。これでお前は言い訳出来なくなった。望んでたように素のままで生きろ。最も、生きてここを出られたらな』


「え? 俺のあの忌々しい能力がなくなった…?」


『お前は本当はあの能力を忌々しいなんて思ってやしない。自信のない自分への言い訳にして、散々今まで女たちを弄んできたわけだ』


「ち、違う!! 違う違う違う!!! 俺は…俺は……」


「サトル、こいつは何だ?」


正気に戻った博士が訝しむ。


「あぁ、ただの雑魚い魔人だよ」


「サトル、貴様ぁ~~~」


ギリギリと歯噛みするマルファス。


「マルファス、お前はやってはいけないことをやった。俺の大切なものを踏みにじったんだ。覚悟は出来ているだろうな?」


「ニヌ! リルレ! ワヲン!! もう構わん。こいつを殺せ!! 殺せぇ!!!」


「? 何を言ってるんだ、こいつは?」


リルレが冷たく言い放つ。


「ッ!!!」


汗だくで目を見開き、口から涎が出てる。


こうなるとイケメン台無しだな。


「サトルぅ、俺はお前がやれなかったことをこいつらとヤリまくったぜぇ。みんなヒーヒー言って喜んでさ。マミムなんて処女奪ったときに、嬉しさのあまり泣いて抱き付いてきたぜ。ざまあ見ろ!! お前は一生童貞だぁ! はぁ~っはっはっは!!」


「…バカめ。お前のことは誰の記憶にも残ってないし、もはやお前がしたことの痕跡もない。お前はその辺に落ちている石と同じように忘れ去られて死ね」


「ふざけんなぁッ!!」


マルファスが俺に殴りかかる。


こいつのフィジカルは俺よりちょっと上くらいで更に今は動揺している。


動きが大きく丸わかりだ。


ひょいと避けて、手はぐちゃぐちゃのままだから、カウンターで肘をマルファスのあばらに打ち付けた。


「ぐほぉッ!!」


「弱いなお前は」


以前言われたことを返す。


倒れないように俺の肩を掴むマルファス。


その顔には不敵な笑みが浮かんでいた。


「くくく、バカめ。俺には切り札がある…」


「何?」


「キク!! こいつを斬り裂けぇ!」


マルファスがキクに命令した。


そうか!!


キクには洗脳用の球体が埋め込まれているので、フェニの浄化が効かないかもしれない。


「はぁ~~~い」


キクの両手の手甲からは、いつの間にかキクの武器である超振動分子分断ブレードが生えていた。


キクは、かつて極炎のオリエンスを傷付けたように×状に斬りかかってくる。


「ぐはぁッ!!? バ…バカな…」


斬りつけられたのは、もちろんマルファスだ。


「お前さあ、あの球体でちゃちい能力を増大させてたんだろうけど、そもそもお前は能力を失ってるんだよ、バーカ」


「ちっくしょぉ~~~ッ!!!」


俺は側にあった椅子を痛みを堪えながらぐちゃぐちゃ手で持ち、渾身の力で向かってくるマルファスの頭に叩き付けた。


倒れるマルファス。


見たら、マルファスの頭は陥没して絶命していた。


死んだため霊子を保持できずマルファスは蒸発していく。


俺とフェニ以外、こいつのことは覚えてない。


人間が生きた証とは、残されたものたちの中の記憶だ。


こいつはそれを残すことも出来ず消える。


自業自得とはいえ哀れなものだ。


こいつの魂はどうなるのだろう…?


とにかく、みんな元通り。


本当に良かった!!


「ハゲ、あんた一体どうしたの!?」


両耳がなく血塗れで、手がぐちゃぐちゃな俺を見てマミムが驚いた。


「なーに、これは俺のお前らへの愛さ」


そう言って、俺は安心した瞬間気を失ってしまった。


『お疲れさん』


遠くでフェニの声が聴こえた気がした。


…。


……。


………。


目を覚ますと、俺は基地内であてがわれた自分の部屋のベッドの上だった。


側には椅子に座ったままマミムが寝ている。


マルファスがこいつにしたことを考えると腸が煮えくり返るが、フェニが元に戻してくれたようで、まあ何もなかったことにして、俺も忘れることにしようと思う。


「マミム、起きろ。マミム!」


「う…ん……誰だ? わたしの眠りを妨げる愚か者は…」


お前は1000年の眠りから覚めるドラゴンかよ!!


「おい、マミム! 起きろ!!」


「ん~~~…あぁ、ハゲ。おはよー」


「ずっと側にいてくれたのか? ありがとうな」


すると、マミムは俺に抱き付いてきた。


マミムの甘い匂いと体温を感じる。


「わたしたちには記憶がないけど、何かハゲに随分と苦労かけた気がする…。ありがとう」


そう言ってぎゅっと抱き付いた腕に力を入れてきた。


まだ完治していない耳が痛かったが我慢した。


「ふっ、別に苦労なんかしてねーが、まあ、たまには殊勝なお前も可愛いな」


「バーカ」


「さ、飯でも食うか」


「うん!」


俺は涙が流れる顔を見られないように、マミムの手を掴んでみんなの待つ食堂へと向かった。

とうとうマルファス編終わりました!

あー、今回は自分的にもキツい話でしたねー。

でも、一件落着ということで、また次回からも頑張りますわ!!

ところで、今回でなんと!

ハゲルマドン20万文字超えました~。

わー、どんどんぱふぱふ。

今日は祝杯です!!

…毎日飲んでるけど。

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