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78本目

マイペースで更新中です!

なかなか更新出来ずに申し訳ないです!!

「エク先生にコサさん!! 何でここに!?」


『地球がなくなってしまったのはペッボレゲセでも確認済みですよ。なので、我々が確認に太陽系に来たのです』


相変わらず穏やかな雰囲気で、エク先生の思念を感じるだけでとても癒される。


エク先生はヨガの達人で、本来一般的な地球人よりもはるかに弱いペッボレゲセ人にも関わらずヨガで鍛えた感覚により霊子の流れを読むことに長け、例え第一世代(ドミニオンズ)でも格闘なら負けることはない。


「しかし、この基地内は一体どうしてしまったのでしょう…? 基地内に魔人の霊子を感じますわ」


コサさんは現在生き残っている第一世代(ドミニオンズ)で唯一ふたつ名を持っていて、それは「淑女」だ。


エク先生に負けず劣らず非常に穏やかな性格で、背が高く肉感的、そしてキメ細やかな黒い肌にチリチリパーマが特徴の非常に美しい女性である。


パワーは第一世代(ドミニオンズ)ナンバーワン。


たまに俺に接するときに力をコントロール出来ず、酷い目に合うときがあるので気を付けなければならない。


何にせよ、このふたりが来てくれたからには100人…いや1000人力だ。


「実は…」


俺はことの顛末を話した。


現在、博士、リルレ、マミムが敵の能力により洗脳され敵対し、基地を掌握されてしまっていること。


また、敵の能力は俺に好意のある女性の気持ちが反転してしまい、同時に記憶が改竄されてしまうことを伝える。


「何ということでしょう…。でも、わたくしたちが来たからには安心してください。わたくしたちはサトル様には全く好意を寄せておりませんので!! ねえ先生」


え、それ本人の前で言っていいの?


コサさんは力も加減出来ないけど、言葉も加減出来ないらしい。


ちょっと…いや、かなり俺のガラスのハートにヒビが入っちゃってるんですけど。


『ええ、その点は安心ですね。良かったですねサトル様。わたしたちがサトル様に全く好意を寄せてなくて!!』


眩しいくらいの素敵な笑顔で毒…致死性の高い猛毒を吐くエク先生。


ガラスのハート粉々に砕けちゃったよ、おい。


俺のハート修復不可能なんですけど…。


「う、うん…。良かっ…た…。ホントに…ホントに良かった…」


目から塩水が噴出して俺は止める術を知らなかった。


『けけけ、バーカ。俺は高みの見物をさせて貰うぜ。あー、いい気味だわ、このハゲ』


捌いて燻製にして食べても全く心が痛まない…むしろ即実行に移したくなるようなことをフェニが言う。


そもそも、お前が協力してくれたら全て解決なんだよ、このクソ鳥が!!


「あれ、キクや姫は?」


「ふたりとも見つかりませんでしたわ」


嫌な予感がする。


キクはともかく、姫があのケツメド野郎の毒牙にかかっている可能性がある。


「おい、クソ鳥!! お前姫と一緒じゃなかったのか?」


『…起きたらいなかった』


「バカヤロー!! てめえ、何やってんだ!?」


『うるせー!! 俺は寝てときどき高次元に霊体を移さないといけないんだ! 気付くか!』


「知るか! ボディガードにもならないし、ホント役立たずだな、お前は」


『けっ、ハゲに言われたくねーぜ。今回の事件はある意味お前のせいだ。魔王たちと戦うパーティなのに、恋愛ごっこにうつつを抜かすからこんなことになるんだぜ。これに懲りたら、女は全部俺に寄越しな。俺は恋愛なんかしねえ。ただの性欲処理にしか使わねえからな』


誇らしげにとんでもないことを言うクソ鳥。


見た目が鶏みたいで可愛く、なぜか他の人間にはキュイキュイ鳴いてるようにしか聴こえないので姫は可愛がってるが、中身はゴミ屑だ。


『あら、君はそんなこと考えてたんですね。思考を霊子でブロックしてもわたしには無駄ですよ』


『ッッッ!!?』


クソ鳥がめちゃくちゃ驚いてる。


とぼけてキュイキュイ可愛く鳴いて先生に近づくが、首根っこ掴まれて持ち上げられる。


『可愛く鳴いても無駄ですよー。あなたの思考はわたしには駄々漏れです』


『ッ!!!』


またもや驚きうなだれるフェニ。


「バーカ、先生はヨガの達人で霊子を読むことに関しては一流だ。お前の浅はかな考えなんかお見通しなんだよ」


『うるせー!! クソハゲがぁ~~~!』


「これに懲りたら、まっとうに生きろ!!」


『けッ! 死ね!!』


あー、いい気味。


これからはこいつの好きにはさせないぜ。


「こいつの力があれば、みんなの洗脳が解けるみたいなのですが、全然協力してくれないんですよ。先生からも言ってやってください」


『どうして協力しないんですか?』


『どうしてって…このハゲが嫌いだから』


子供みたいなことを言うフェニ。


『サトル様が嫌いだと、みんなが困っているのに協力しないんですか?』


『そ、それは…』


エク先生にかかるとフェニもたじたじだ。


『訊いてます。別に怒ってるわけではないですよ。ただ、理由が知りたいのです。サトル様が嫌いだと、なぜみんなが困っているのに協力しないんですか?』


な、何かこえーな。


しつこいっつーか。


『いや…その…ごめんなさい』


フェニも顔が青い。


『いえ、別に謝って欲しいんじゃないんです。どうして協力しないのか理由を訊いてます』


も、もうわかったから止めてあげて!!


『え…と…特にその…理由は…ホントにごめんなさい…』


フェニ涙目。


なぜか俺も。


『理由…あるのでしょ? 理由を訊いてるんです。答えてくださいね』


どこまでもどこまでも優しく訊くエク先生。


その笑顔はまるでヒマワリだ。


まるで赤子に話しかける母親のごとく慈愛に満ちている。


でもね、めちゃくちゃ怖い。


『あの…ホントにごめんなさい!! 協力します! させてください、お願いします!! お願いしますから!』


お願いしますから!!


俺からもお願いしますから!


『いえ、それはいいんですけど、理由は何ですか? 知りたいのです』


『り、理由…理由……り………』


フェニは泡を吹いて気絶してしまった。


俺も恐怖で失神寸前である。


『あら? どうしたんでしょう? 動かなくなってしまいました』


そう言って、誰もが見惚れてしまうような素敵な笑顔を俺に向けてきた。


エク先生めちゃくちゃ怖いな…。


俺も気を付けないと。


まあ、とにかくフェニが能力を発揮してくれれば、あのクソ野郎の呪縛からみんなを解放出来る。


今回の事件はどうにかなりそうだな。


少し肩の荷が降りた気がした。

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