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75本目

自粛解除ですな~。

今日は仕事で横浜の中華街に…。

小説もペースアップしていきたいところですがね~。

「一体何なの~?」


キクがのんびりとした口調で俺に訊く。


キクのそういったところが少し俺に余裕を与えてくれた。


「キク、他のふたりも聞いてくれ。あいつは魔人だ。限定的な条件により、人の記憶を変え操ってしまう。博士たちはまんまとやつの能力に嵌められてしまったわけだ」


「なるほど。だが、いざとなったらこちらの方が有利ではないですか? 我々第二世代(ヴァーチューズ)はチャクラに霊子力エンジンがあるので自力でパンドラロックを解除出来るし、キク様にはサトル殿がいる。向こうはパンドラロックを解除することは出来ません」


「いや、向こうには博士がいる。博士の本体は今は高次元体だ。自力で神にでもなられたらこちらがどうなるかわからん」


「とにかくツルリンを奪われたらめんどくさいことになるから、一旦引いた方がいいかしら~?」


出来ることならマルファスがみんなにどんなスケベなことをするかわからないので監視のためここにいたいが、作戦を練りたい。


「何をごちゃごちゃ言ってる」


リルレがキクに攻撃してきた。


続いてワヲンも。


「キク、目を覚ましなよ。そいつは魔人だよ?」


容赦ない攻撃だが、キクはかろうじてかわす。


「あらあら、それはこっちの台詞なんだけどな~~~」


博士までこちらに向かってきた。


エオカとシスが俺を守るように前に出る。


その様子を見て、マミムの小さなおっぱいを揉みながらニヤニヤするマルファス。


あの野郎絶対に殺す。


マミムのおっぱいは俺だって揉んだことはない。


あのクソムカつくニヤついた顔を、今すぐ握り潰してやりたくなる衝動に駆られる…。


たが、このままじゃマズい!!


「仕方ない。キク、引くぞ!!」


その煮えたぎるような気持ちを、グッと歯噛みして精神力で抑えて決断する。


「は~~~い」


俺たちは食堂から出て一目散にヘルメスに向かった。


向こうにヘルメスを押さえられたら、取り返しのつかないことになりかねない。


『オモイカネ内全職員に告ぐ。基地内に魔人が出現。全員第一ミーティングルームに至急来られたし』


博士の声だ。


やられた!!


博士の言うことに全員うまいこと言いくるめられたら大変だ。


しかし、全員が全員従うとも思えない。


そもそも、あのマルファスの洗脳にかかるのは俺のことが好きなやつだけだ。


あいつを見たら、全員女である地球人は少なくとも不審に思うだろう。


「やっかいなことになったわね~」


「あのマルファスを見たら、みんな博士の言うことを信じるかな?」


「マルファスってあの魔人? だって博士がみんなに話すときは、魔人は隠れていればいいわけでしょ~?」


「ッ!! …そうか。くそっ!」


取りあえず、俺たちはヘルメスに無事たどり着き、ブリッジに入った。


外から見た感じではあるが、ヘルメスは8割方修復が終わっている感じだ。


キクが艦長席に座る。


「ヘルメス、全セキュリティを作動。今後許可なしに、わたしたち以外を中に入れないこと」


「ヒュポスタシス・ネームをお願いします」


例の女性の機械音声。


第一世代(ドミニオンズ)キク・イェグディエル」


「声紋、位格、霊紋照合。ドミニオンズ、キク・イェグディエルを確認しました。艦内セキュリティ作動します」


キクがマルファスに洗脳されなくて本当に良かった。


ヘルメスは第一世代(ドミニオンズ)しか操れない。


これで少し一息つけるか。


こちらの戦力は、第一世代(ドミニオンズ)のキク、第二世代(ヴァーチューズ)のエオカとシス、そして惑星間機動戦艦ヘルメスだけだ。


戦艦があるとはいえ、サイボーグである地球人たちの力は絶大である。


下手すると第二世代(ヴァーチューズ)単体でもヘルメスより強いかもしれない。


こちらの優位点は、俺がいるのでキクをパンドラロックから解放出来ることくらいだ。


だが、いくら解放された第一世代(ドミニオンズ)だろうと、第二世代(ヴァーチューズ)たちが束になってかかればひとたまりもないだろう。


『皆さん、どうしたんですか? 何か博士からのよくわからない放送がありましたが…』


ブリッジにパニ姫と、ホント死んでて構わないどうでもいい存在の…いやむしろ死んで欲しいサイボーグ鳥のフェニが入ってきた。


あー、そういや姫いなかったな。


ヘルメス内の自室に籠っていたのか。


姫は俺に怒っていたので、ちょっと気まずい。


「あー、姫さ…。まだ怒ってる?」


『え? そういえば、わたしは何であんなに怒ってたんでしょう…? 急に胸の中にドロドロとした感情が膨れ上がって抑えることが出来なかったんですよ』


『どうやら何らかの能力で、記憶操作されていたみたいだ。オレ様のスーパーパワーの前には無意味だがな。そこのハゲと違って俺様は有能だからよ』


フェニが偉そうに言う。


記憶操作か…。


だからみんな妙に俺に対して怒っていたわけだな。


あれはマルファスの小手調べといったところか。


あのケツメド野郎…。


「え、何? お前にそんな能力あったの?」


『おうよ! オレ様は真実の鏡になって過去を投影したり、パンドラロックを解除すると未来予知が出来たりするが、霊子を使って空間に記憶されているアカシックレコードにアクセス出来るんだ。だから、姫の歪んだ記憶なんて簡単に修正出来るぜ』


こいつ…初めて役に立ったんじゃないか?


そういえば忘れていたけど、こいつは元々高次元生命体のフェニックスなんだ。


フェニの力があれば、一気に形勢逆転出来るな。


あのケツメド野郎に一泡吹かせてやれそうだ。


「フェニ…博士やマミムたちが魔人に操られてる。元に戻せるか?」


『はぁ? お前誰に物言ってんだ? オレ様に不可能はねえ。出来るに決まってんだろ』


「おー、じゃあ!!」


希望が見えてきたぜ!


『だが断る』


「へ?」


『普段ちやほやされてるハゲにはいい薬だぜ。せいぜい苦しむんだな』


「ちやほや…。は? お前何言ってんだよ!! ふざけんな!」


『あー、それが人に物を頼む態度か? 土下座したら考えてやってもいいぜ。あくまで考えるだけだがな~』


「このクソ鳥が!!」


『ケケケ、バーカ』


『一体フェニと何を話してるんですか?』


姫や他の人間には、なぜかフェニの言葉がわからない。


あ、そうだ!


姫に頼んでもらうか。


フェニの飼い主みたいなものだしな。


「なあ姫。実は博士たちは魔人に洗脳されてしまったんだ。それを解除するのにフェニの力が必要で…。姫からもフェニに頼んでくれないかな?」


『洗脳!? 魔人がここにいるんですか?』


「そうなんだよ。今、このオモイカネは結構危機なんだ。このままだと、あの魔人の支配下となってしまう」


『わかりました! …フェニちゃんお願い。サトル様の言うこと聞いて! ね』


姫がフェニを優しく諭す。


フェニが姫の肩に乗り、キュイキュイ鳴きながら耳を舐める。


『オレ様に命令してんじゃねえよ、このメス豚が~。オラオラ、ここが弱いんだよな、お前は』


『あん! ダメよフェニちゃん。ふざけないで』


喘いでる姫を見て、不覚にも股間が…。


ダメだ、話しにならん。


『ヘルメス内にいる魔人よ、大人しく出てこい。出て来なかった場合は攻撃する』


ヘルメス艦内に博士の放送が流れる。


「クソッ! どうすりゃいいんだ!? 俺は魔人じゃないっつーの」


モニターで艦外の様子を見ると、博士がパンドラロックを解除済みの第二世代(ヴァーチューズ)たちを率いていた。

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