表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/93

69本目

またしばらく更新出来ないかもです…。

お願いだから、見捨てないで!!

窓の外は暴風が吹き荒れる地獄だ。


これが木星内部か…。


木星の大気圏内に入った俺たちは、ほどなくして木星内対魔王戦略基地オモイカネに着いた。


でかい…。


小惑星ほどあり、空中に浮いていた。


もっとも、木星には地表がないので仕方がないか。


木星に着くと、そこには驚くべき人物たちが待っていた。


何と、死んだと思っていた第二世代(ヴァーチューズ)のシスとエオカがいたのである。


基地内のドックにヘルメスを停め、降りるとふたりは迎えに来てくれてた。


勘違いして俺たちに牙を剥いたイウは、確かにシスとエオカが死んだと言っていたが、どういうことだ!?


「お前たち、生きていたのか?」


博士が問う。


「もちろんです。なのに、イウは魔王に洗脳されあんな風に…」


エオカが答える。


シスは相変わらず大人しい感じだ。


「やはりそうか。とにかく生きてて良かった。キクとワヲンは?」


「ここにいます。皆さんを迎えるために食事の準備をしてます」


「それはありがたい。一旦ここの医療チームにマミムを預けてから向かおう」


博士が先導し、俺と姫がマミムの入ったカプセルを押して行く。


マミムに暫定的処置として、サイボーグの手足を付けるための手術をするので、医療チームにマミムを一旦預けた。


俺は博士に促され、医療チーム全員のパンドラロックを血により解除する。


本当は博士がまた神になり、その力でマミムの手足を戻せるそうなのだが、戦闘以外で神になってしまうと霊子の流れを読まれ魔王に居場所がバレてしまう可能性があるので、しばらくはマミムにはサイボーグの手足で我慢してもらうことにした。


何にせよ、マミムが復活するのは嬉しい。


エオカに案内されて食堂に行くと、そこにはワヲンとキクが待っていた。


短髪でスラッとしてるワヲンとぽっちゃりのキクが対照的だ。


「わ~ツルリン、お久しぶり~」


相変わらずおっとりとした口調だが、油断していると殺されかねない危険な性格をしている。


正直キクは怖くて苦手だ。


「あ、あぁ…。キクも生きてて良かったよ」


それは本心だ。


「サトル…いや、ウンコくんも息災なようで何よりだな!!」


そう言ってワヲンは俺に抱きついて頬擦りしてきた。


…何でウンコくんに言い直した?


食事しながら、地球に何があったのか訊くことにした。


食事は簡素なものだが、贅沢は言ってられない。


「急に北極方面の宇宙空間に巨大な魔法陣が現れて、それが地球を飲み込み始めました。私たちはちょうどそのときに、戦艦プロメテウスのメンテナンスしていたので、地球を脱出することが出来たのです」


エオカが経緯を説明してくれている。


「そんなこと出来るのは魔王しかいない。やはりやつは復活していたか…。イウはどうしてあんなことに?」


博士が問う。


「地球が飲み込まれるのを阻止しようと飛び出して行ってしまったのです。そこで恐らく魔王に洗脳され、我々もイウの攻撃を受けました。仕方ないので、プロメテウスで木星まで逃げて態勢を整えることにしたのです」


「なるほど…。プロメテウスはもう使えるのか?」


「あとは、サトル殿の血があればフル稼働出来ます」


「よし。ヘルメスの修理を急いでくれ。ヘルメスとプロメテウスがあれば、相当心強い」


エオカが頷く。


「戦力を増やそう。今日はもう休むとして、明日になったらサトルはこの基地にいる第二世代(ヴァーチューズ)たちを片っ端から解放してくれ」


「わかった!」


「そしたら、今日はもう休もう。わたしはこれからマミムの手術を行う」


本当は心配で付き添いたいが、俺が行っても何の役にも立たない。


ここは体を休めることにした。


…。


……。


………。


「ハゲ! 起きなさいよ!! ハゲったら!」


まだ眠いのに誰かが俺を起こそうとしている…。


「ハゲ! ハゲったらハゲ!!」


ムカつくなぁ。


誰だよ!?


「ねぇ、ハゲったら!!」


「うるせぇなッ!! 疲れてんだ、もう少し寝かせて…」


起きるとそこにはマミムの…マミムの元気な姿があった。


俺は思わずマミムを抱き締める。


「マミム!! 良かった…」


「ちょ、ハゲ! …もう。バカ…」


マミムも優しく俺を抱き返す。


「お帰り、マミム」


「ただいま、サトル」


珍しくマミムが俺の名前を呼んだ。


思わず涙ぐんでしまう。


ギュナイドゥンで女王に食べかけられて以来だ。


本当に死んでしまうかと思い心配したが、こうして元気な姿をまた見れて俺は心底ホッとした。


「い、いい加減離しなさいよ、ハゲ!!」


「おぼぁッ!!」


俺は突き飛ばされ壁に激突した。


「いててて…ひでぇなぁ」


「ふん、調子に乗るからよ」


いつものスーツを着ているので手足が元に戻ったかのようだが、生体ではなく機械なのだろう。


まあ、そのうち博士が何とかしてくれるはずだ。


「さ、みんなもう起きて待ってるわよ。行きましょ」


「あぁ」


俺はマミムに助けられながら起き上がった。

やっとマミムが復活です!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ