67本目
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『ブラックホールを強制的に蒸発させる。リルレ、ホワイトホールエンジンの力を全て私に譲渡してくれ』
「ブラックホールを蒸発…。なるほど、わかりました」
昔、興味本意で専門外だが宇宙のことを色々調べるのが好きだった。
その中でブラックホールとは永遠に物を吸い込み続け質量を増していくものではなく、吸い込みながらも極微量ながら放出し続けるので、10の100乗年とかいう途方もない時間はかかるが最終的には蒸発してしまうという理論があった。
それを博士の霊子力という現実の物理法則を越えた力でやるというのか!?
ヘルメスがロボットモードから戦艦モードへと戻り、ヘルメス自体の動力源は縮退炉エンジンへと切り替わるが、ホワイトホールエンジンは作動したままでそのエネルギーを博士へと転送する。
すると、博士が強く輝き出した。
『ブラックホールが発生した瞬間にホワイトホールを出現させ、グラヴィティ・プリズンにより空間を固定する。そしてプリズン内の時間を運命干渉装置…すなわちタイムマシンの原理で10の100乗年進めるのだ』
「そんなこと出来るのか!?」
『今のわたしなら可能だ』
実際には見えるわけではないが、フェンリルがマイクロブラックホールとなり、全ての…時…間が…。
「ッ!!!」
ブラックホールに近づくと観察者には時間が止まったかのように見えるという。
実際には知覚出来ないだろうが、ヨガで鍛えたことにより高まった俺の中の霊子力のせいか一瞬何かを感じた…気がした。
博士がブラックホールを中和するためのホワイトホールを形成し、グラヴィティ・プリズンにより空間を、一瞬で10の100乗年時間を飛ばしたことにより、まるで何事もなかったかのように宇宙は静かになった。
「え? 事態は収束したのか?」
『終わった。アリトンは消えた。そして…わたしもだ。もうこの次元にいるのは限界だ。皆さらばだ』
「は、博士ッ!!」
『サトル…お前に会えて良かった。愛してる。さようなら』
「博士ーーーッ!!!」
博士が宇宙の闇に溶けるように消えた。
「博士…そんな…」
ついさっきまで会話してたし、今日も側にいた。
博士と出会ってからまだ期間は短いが、毎日のように会っていた。
いつも冷静でみんなを支えてくれていた。
博士がいなかったら、みんなとここまで生きてこれなかっただろう。
博士に頼ってばかりだった。
そして…俺のこと愛してると言ってくれた。
前世は母親で、今は仲間とか恋人とかそんなのを越えた大切な…大切な存在。
博士は死んだわけじゃないけど、この次元に留まることは出来ずにもう会うことが出来ない。
それは永遠の別れだ。
俺は博士とキスをした自分の唇に触れた。
博士がいないという実感が湧かず、ただただ呆然としてしまう。
「サトル…」
リルレが俺のことを抱き締めてくれようとしたが、俺はやんわり拒否した。
「ごめん…少しひとりにしてくれ」
居住区の俺の部屋に向かった。
俺は博士のことが好きだったのかもしれない…。
俺はいつもそうだ。
好きなものを好きと言えず、いつも手に入らない。
だからいつまで経っても童貞なんだ。
無力なゴミだ。
何で俺はこんなにも役立たずで弱いんだろう…。
ベッドのシーツに博士の温もりを求めて、俺はひとりこれでもかというくらい泣いた。
「博士……博士…うぅっ……博士ぇえええーーーーーーーッ!!!」
「呼んだか?」
急に柔らかくて温かくていい匂いのものが俺を包んだ。
「へ?」
「サトル…お前がそんなにわたしのことを思ってくれていたとは…。ママうれちいでちゅよー」
顔をふたつの柔らかい大きな塊が圧迫しる。
「んぐっ! むご…んが……ぶはぁ!!」
圧迫から逃げると、そこには博士が満面の笑みで俺を抱き締めながら見ていた。
「は、博士ッ!!?」
「博士…じゃなくてママって呼んで。…いや、ニヌって呼んでもいいぞ」
いつもの通常モードじゃない。
仮面がないし、裸…生身の体だ。
「博士…一体!? 消えたんじゃなかったのか? それに…そ、そそそ、その体…!?」
ひぇ~~~。
おっぱい丸出しなんですけど!!
あっ、あっ、こ、股間が…。
「クスクス…。可愛いわねーぼくちんは。わたしの本体は今は高次元だ。この体は3次元用のアバターなので厳密にはわたしではないが、本体のわたしとリンクしているし、この体はわたしのDNAを元に作ったクローンなので、わたしそのものと言っても過言ではない。…それにこの体ならぼくちんと思う存分愛し合うことが出来まちゅよ~~~」
「は、はわわ…」
博士が今側にいてしかも生身の体だということへの混乱と興奮で、俺は何も出来ずにいた。
「童貞…食べちゃおうかな…」
耳元で博士が囁く。
「は、はわぁーーーッ!?」
博士が俺のビッグマグナム(豆鉄砲)を弄ろうと手を伸ばす…。
そのときガチャリとドアが開いた。
「やはりな。博士、サトルを慰めるのはわたしの役目だ。離れろ」
「チッ!!」
リルレがノックもなしに入ってきた。
つーか、この人たちノックなんかしたことないけどね。
「リルレ、お前のその体ではサトルと愛し合うことは出来ない。諦めて部屋から出ていけ」
「この体のままでもセックスは出来るのでお構いなく。博士こそ戦いで疲れているのだから休んだらどうだ? わたしにはサトルを慰める義務がある」
「何でお前にそんな義務がある? 根拠はなんだ?」
博士が俺から離れ立ち上がった。
あー、おっぱいがー。
「サトルとマミムはアダムとイブだ。マミムの母親はわたし。よって、まずは母親であるわたしがサトルの練習台となる。これが揺るがぬ根拠だ。サトルもわたしとセックスしたいと言ってた」
あれ?
そんなこと言ったかな…?
うん、言ったかもなー。
博士がテーブルを叩く。
あー、テーブルが真っ二つなんですけど。
生身でもやはり強いのね。
「わたしは前世のサトルの母親だ。ということは、わたしが親としての義務でセックスを教えなければならない。サトルはいつもママのわたしとセックスしたがってた」
リルレが壁を殴る。
おーい、穴空いちゃったよ。
俺の部屋、風通しよくなっちゃったよ。
「ちょ、ふたりともさ、落ち着けよ!! 喧嘩は止めようぜ! な!!」
博士が俺のハゲ頭を鷲掴みにし、持ち上げる。
痛い痛い痛い!!
頭割れちゃう~~~。
「ねえ、ぼくちん。ママとエッチしたいのよねーそう言わないと殺す」
「いだっ! いだだだだ…は、はい、ママと…」
リルレが俺の両足首を持ち、左右に引っ張った。
嫌な音が股間から鳴る。
「あぎゃーーーッ!!」
「ゴミ…わたしとですよね?」
「はい! そう!! リルレと…」
博士が俺を天井に投げつける。
落ちてくる俺をリルレが蹴り壁に激突した。
「オブルスァッ!!」
多分これ…あばら骨何本も折れてるし内臓破裂してますよね…。
「や…やめ……」
「「ねえ、どっち?」」
「ど、どっちって…えーと、えーと…う~~~ん…」
博士が俺を壁に投げつけ激突し、床に崩れ落ちるところをリルレが蹴り上げ天井に激突した。
「あびゃびゅッ!!!」
俺は瀕死の重傷を負い、股間の前と後ろに温かいものを感じながら気を失った。
コロナ騒ぎで自粛してる皆さんが、僕の小説で少しでも気を紛らわせて退屈をしのげることが出来たら嬉しいです!




