57本目
皆様申し訳ございませぬ!!
今、自宅で仕事してて出かける機会がなかなかないので、小説書けないんですよね~。
いつも電車の中で書いてるので。
家にいると、仕事するかご飯食べるかになっちゃって…。
ノハの国葬はギュナイドゥンの惑星首都メルハバで盛大に行われ、俺たちも参列した。
どこを見てもモフモフの虫だらけである。
デカい虫たちが街中に溢れ出て、整然と並んでいる。
ギュナイドゥンには女王がいて、女王だけが卵を産むことが出来るらしい。
個体としての知能を持っているのは、女王と女王候補の雌、それと数少ない数十体の雄だけで、衛星ナスルスンにいたマッシャッラーもそのひとりで次期女王候補の最有力交尾権というのを持っている。
知能を持っている個体が、他のモフモフたちを操作するのだそうだ。
だから、作業を止めて全体で整然と並ぶということも苦もなく出来るのであろう。
普段は女王とは絶対に会うことは出来ないそうだが、今回は国の危機を救った英雄として、特別に謁見が許された。
ナスルスンから同行してきたマッシャッラーに案内され、女王の間に通される。
デカい。
4mくらいはある。
マッシャッラーのように上半身が起きてて、下半身…腹の部分が膨れてて3mくらいあって脈打ってる。
シロアリの女王アリを彷彿とさせて、正直ちょっと気持ち悪い。
まあ、向こうからしたらこっちが気持ち悪いのかもしれないが。
女王も多分に漏れず、モフモフで他の個体よりも毛が長く黄金色をしている。
どこか王としての威厳を感じる。
女王の両脇には、槍のような武器を持った恐らく戦闘用の個体が2匹両脇を固めていた。
『皆さん初めまして。わたしはギュナイドゥンを支配する女王ハヌメフェンディと申します。この度はお仲間であるノハ様のこと、大変残念でした。お悔やみ申し上げます』
「女王陛下ありがとうございます。ノハもきっと喜びます。ノハはこの宇宙を守る第一世代として、当然のことをしたまでです。隕石がこの星に落ちなくて本当に良かった」
博士が代表して女王と話す。
『本当ですね。ノハ様にはいくら感謝してもしきれないです。お礼と言っては何ですが、わたしから皆さんにお渡ししたいものがございます』
1匹のモフモフが、布を被せられた何かを持ってきた。
女王がみんなの前で布を取ると、それ布中はでっかい宝石だった。
青く輝いてて、透明感あって凄く綺麗だ。
これって国宝級の宝石じゃないか?
「これはもしや…。アルティメチウムの結晶ですか?」
『その通りです。最高級のブルー・アルティメチウムです。ギュナイドゥンの国宝ですが、これを差し上げましょう』
「ッ!! これひとつで宇宙連合の居住可能な惑星をいくつか買えるじゃないですか! こんな高価なものいただけません!!」
す、すげーーーッ!!
あれってそんな凄い価値のあるもんなんか?
確か、アルティメチウムってホワイトホールエンジンの制御に使うやつだよな。
あれだけあったら、どれだけのホワイトホールエンジンが作れるんだろうか…?
『いいのです。ノハ様の命に比べたら、こんなものは何の価値もありません。しかも、我々が持っていても飾っておくだけです。使うべき人たちにお渡しして、宇宙の役に立てることの方が余程大切です。どうか、お納めください。そして、皆さんの戦いにお役立てください』
「…わかりました。それではありがたく頂戴致しましょう」
すると、また別のモフモフが専用の金属製のケースを持ってきた。
女王がブルー・アルティメチウムをケースに入れ、博士に渡す。
博士は恭しく受け取った。
『さて、ささやかながら、おもてなしをさせていただきます。わたしはこの体なので動けないですからご一緒出来ませんが、マッシャッラーに頼んであります。ノハ様のことでそういう気分ではないかもしれませんが、この星を救ってくれた英雄である皆さんへのお礼だと思って受けてください』
「はい、ありがとうございます」
全員で礼をする。
俺たちは女王の間をあとにして、マッシャッラーに付いて行った。
「ねえねえ、馬とかあるかな? この星に来て果物ばかりで飽きちゃったのよねー」
何でこの人は馬食べたがるのかしら?
「あるわけねえだろ。黙って果物食ってろよ」
「虫でもいいわよ。あいつら果物ばかり食べてるから、きっと美味しいと思うわ」
そう言って、マッシャッラーを食べたそうな目で見るマミム。
マジヤベえなこいつ。
お世話してくれている人を食べようとしてるよ。
どういう脳の構造してるわけ?
多分こいつは脳が左右ではなく上下とかに分かれているに違いない。
左脳右脳じゃなく、上脳下脳だ。
それか、脳はなく何かの液体で満たされているだけとか…。
「ゴミはわたしのおっぱい以外いらないわよねー。わたしのおっぱいというものがありながら、他の食べ物にうつつを抜かしたら死ぬことになりますよ」
え?
おっぱいしゃぶっていいの?
マジでしゃぶるけど?
胸を強調するようにリルレが寄ってきた。
しかしすげえおっぱいだ。
めちゃくちゃ揉みたいし吸いたい。
しかし!!
寸でのところで踏みとどまる。
2回も騙されて手首潰されているし、さすがの俺も学んだ。
これは罠だ!!
あんな痛い目に会うのはこりごりである。
取りあえず理性を働かせ無視した。
「無視しても殺します。おっぱい吸わなくても殺します。むごたらしく」
何でだよ!
絶対吸おうとすると何かするだろ!?
「さん、にー、いち」
慌てて俺はリルレのおっぱいに口を近づ
「あぎゃばぁあああ~~~ッ!! 目が!! 目がぁーーーッ!!!」
俺の目にリルレの指が遠慮なく入ってくる。
「あー、ゴミには巨乳専科がありますものね。わたしのおっぱいなんか不要ですよね」
まだまだリルレの巨乳専科への恨みは晴れないようだ。
ひでえ!!
めちゃくちゃ痛えッ!!!
「目がぁ~~~!! 目がぁ~~~!!」
泣き叫ぶ俺。
『良かった! サトル様すっかり元気になられましたね!!』
姫さ、どう見えてるの!?
目が潰れて泣いてるんですけど!
「あんたまだノハのことでメソメソしてんの!? いい加減にしなさいよね!!」
マミムに首を掴まれ持ち上げられる。
ノハのことじゃなくて、目が潰れて泣いてるんだよ!!
どう見てもそうだろ!
「ぐ、ぐるじぃ…」
マミム往復ビンタが始まった。
「いだ!! ぶごぉッ! ちょ、ばびょ!! やめ…んがぁッ!!」
「いい加減!! 泣くのは!! やめて!! 前を向いて!! 歩きなさい!!」
「ご、ごめ!! んな!! さぃ!! だから!! やめ!!」
解放されたときには、俺は顔が倍に腫れ上がってた。
「お願い…もう…やめて…」
この親子俺を殺す気?
「ほら、何を遊んでるんだ? さ、行くぞ」
遊んでるんじゃなくて、殺されかけてるんですけど!?
目が見えなくて、しかもビンタされ過ぎて立てない俺をみんな放置して行ってしまった。
「え? ちょっと!! おーーーい!! おーーーい!!」
さすがに俺がいなければ心配して誰か来るだろうと思っていたが、30分くらいしても誰も来ない。
目が見えないので、歩くことも出来ない。
「誰か!! 誰か助けてぇーーーッ!! 誰かぁ~~~!!」
それから10分はド本気で泣きながら助けを呼んだ。
『こんなところにいい餌があるじゃない』
女性…雌の個体かな?
何かが近づいてきた。
「俺、地球から来たものなんですけど、目が見えなくて!! 仲間のところに連れていってくださいませんか!?」
必死で懇願する。
『たまには幼虫ちゃんたちに肉もあげないとって思ってたんだ。ラッキー』
え?
何言ってるの、この人?
俺助けてって言ってるんだけど、通じてないのかな?
「あの!! 俺の言ってることわかりませんか? 俺、地球人で仲間とはぐれちゃって、連れていってくださいませんか?」
『活きのいい餌ね。きっとみんな喜んでくれるわ~』
そう言って、俺を引きずりだした。
「ちょ! ま、待って!! 俺、この星を救った英雄のひとりなんですけど!?」
『あー、はいはい。そういうのいいから。餌は黙って食べられてくれるかな?』
チクリを痛みが走り、体を動かすこともしゃべることも出来なくなってしまう。
これって!!
これってめちゃくちゃピンチなんじゃ!?
マミム!!
博士!!
リルレ!!
誰か助けてくれぇ!!!
俺は引きずられながら、心で叫び続けていた。




