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56本目

シリアスな展開から、いつものペースへ…。

みんなめちゃくちゃです。

ところで!

今日は俺の誕生日ですぞ。

全然いらないですが、お祝いの言葉待ってますね!

無理しなくていいですが、待ってます!!

いらないですが!

お祝いの言葉待ってますね!!

ずっと!

結局、残りの隕石は無事博士が全て破壊し、惑星ギュナイドゥンの危機は去った。


ノハはロボット時代も、ギュナイドゥンへの兵器開発のための技術提供や、環境保全活動などをやって、元々かなりギュナイドゥンに貢献していたらしい。


後日、星を上げての国葬となった。


俺はというと、ホントに落ち込んでしまい、ギュナイドゥン本星の惑星首都メルハバで与えられた部屋に2日籠りっきりだった。


ノハとキスしないように出来たんじゃないかとか、俺に出来ることがまだあったんじゃないかとか、答えのない…意味のない問いをずっとしている。


そんなことしても、ノハは二度と帰っては来ないのだが。


あのとき、キスなんかしたから…。


あの柔らかな感触が、余計に悲しさを増させる。


ノックの音が聴こえた。


「ハゲ、食べ物持ってきたわよ。開けて」


「いらない…」


「落ち込んでる気持ちはわかるけど、何か食べないと体に悪いわよ」


実は腹が減ってるというのもあり、マミムの優しい声に引かれて俺はドアを開けた。


部屋に入ってくるマミム。


「ほら、いつまでもくよくよしてたってしょうがないでしょ。これでも食べて元気出しなさいよ」


「あぁ…」


ベッドに座り、マミムが持ってきてくれたフルーツを口に運ぶ。


マミムも隣に座って一緒に食べる。


…こんなときでも美味しいって感じるものなんだな。


ノハは二度とこんな美味しいものは食べられない。


どうしてもノハのことを考えてしまい、また涙が出てきた。


「あんたそんなに…。ノハのことは仕方なかったのよ。あれしか方法なかったし」


「仕方なかったで済むかよ!! ノハは二度と戻らねえんだぞ!」


思わず大きな声を出してしまい、一瞬怯えた顔をするマミム。


あぁ、やっちまった…。


俺は泣いてばかりだし、慰めに来てくれた女の子にも当たって最低だわ。


「すまん…」


優しく微笑むマミム。


こいつ、こんな顔出来たんだな…。


マミムがこんなに優しいやつだったなんて知らなかった。


マミムの温もりが欲しくて、俺はマミムに近づ


「オラァッ!!」


「ぶぼぇッ!!」


マミムのボディブローが深く俺の無防備な腹に食い込み、俺は食べたばかりのものを吐き出しながら床をのたうち回った。


「いつまでもメソメソしてんじゃないわよ!! あたしそういうの大嫌いなの。さ、みんなのところに行くわよ!」


マミムは俺のハゲ頭を鷲掴みし、ズルズルと引きずっていく。


一瞬でも優しいと思った俺が間違ってた。


いや、これもマミムなりの優しさ…なのかな?


こういう方が俺たちらしくていいか。


腹は痛いが気分的には楽になり、俺は密かにマミムに感謝した。


マミムに連れて行かれ、2日ぶりにみんなと会う。


俺たちは異星人向けのホテルのような施設に泊まってて、みんなロビーにいた。


何となく気まずい…。


『サトル様! もう大丈夫なんですか?』


パニ姫が心配そうな顔で訊いてきた。


「姫様、心配かけてごめん。みんなもすまん。もう大丈夫だ。俺が落ち込んでたってしょうがないもんな」


「ノハは昔から仲間思いのいいやつだった。ノハの死を無駄にしないためにも、魔王からこの宇宙を守らなければならない。だが、これから先死ぬことは許さない。それだけはみんな守ってくれ」


博士の言葉にみんな頷いた。


ジーンと来る。


またちょっと目に涙が浮かんでるのがわかる。


ちょっと恥ずかしい。


「会ったばかりのノハのためにあんなに落ち込んでくれて、わたしは逆に嬉しかったですよ。きっとわたしが死んだときも、サトルは悲しんでくれるから。…わたしのおっぱいで良ければ慰めてあげましょうか?」


リルレが俺に胸を強調して近付いて来る。


え、いいの?


ホントに触るけど、いいの?


何だかんだとリルレは優しいな。


確かにおっぱいで心が落ち着くかもしれない。


触れ合うことで、人間はオキシトシンという社会性や愛情を司るホルモンが分泌される。


俺はリルレの胸に両手を伸ば


「うぎゃぁあああ~~~ッ!!」


リルレの怪力で両手を掴まれる。


手首潰れてるよね、これ。


「な、なぜ…!?」


「あぁ、ゴミには巨乳専科がありますものね~。わたしのおっぱいなんか不要ですよね~」


まだ巨乳専科のこと根に持って…!?


「お願い…離して…」


パッと離され、床に崩れる。


「手首がぁ~~~!! 手首がぁ~~~!!」


泣き叫ぶ俺。


『良かった! サトル様すっかり元気になられましたね!!』


どこがぁ!?


手首潰れて泣いてるんですけど!


「あんたまだノハのことでメソメソしてんの!? いい加減にしなさいよね!!」


マミムに首を掴まれ持ち上げられる。


ノハのことじゃなくて、手首潰れて泣いてるんだよ!!


こいつ、ホントにサイボーグじゃないんだよね?


「ぐ、ぐるじぃ…」


マミム往復ビンタが始まった。


「いだ!! ぶごぉッ! ちょ、ばびょ!! やめ…んがぁッ!!」


「いい加減!! 泣くのは!! やめて!! 前を向いて!! 歩きなさい!!」


「ご、ごめ!! んな!! さぃ!! だから!! やめ!!」


解放されたときには、俺は顔が倍に腫れ上がってた。


「お願い…もう…やめて…」


「さ、話も終わったし、明日はノハの国葬だ。もう今日は休もう」


博士の言葉にそれぞれあてがわれた自分の部屋に戻る。


俺は孤独に、捨てられたボロ雑巾のようにそこで気絶し放置された。

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