表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/93

51本目

今回はちょっとほんわかした話です。

マミムも可愛いところありますね!

「これからこいつらに稽古つけてやるから、お前は帰れ」


動揺を悟られないように、なるべく普通にマミムに告げた。


これもヨガによる瞑想の成果か…。


「はあ? 嘘なのバレバレよ。稽古するのに何でわざわざ寝静まった夜を選ぶの? それにあんたたちから邪な波動を感じるのよね」


「波動…。気のせいだろ。夜を選んだのは誰にも邪魔されないためだ。ということで、お前は帰れ」


邪な波動ってさ…まさかこいつ、ヨガで霊子感じられるようになったって言ってたけど、あれホントだったのか?


いや、瞑想中もイビキかいて寝てるだけだったし、そんなわけない。


ハッタリだ!!


俺よ、自信を持て!


「稽古ならわたしも付き合ってあげるわよ。わたし、霊子感じられるようになってるし」


来るなよ!!


付き合わなくていいから!


「女がいると気が散る。男だけで集中してやりたいんだよ。いいから帰れよ。睡眠不足は美容に悪い。早く寝ろ。な!」


「ヨガのおかげか短時間で深い睡眠が出来るようになって、肌も調子いいのよね。心配いらないわ。それに、女がいる程度で気が散るなんて修行不足もいいところじゃない。かえってわたしがいた方が稽古になるんじゃない?」


何で今日はそんなに頭の回転がいいんだよ!


あと、何でお前はそんなにヨガをマスターしちゃってるわけ!?


寝てたじゃん!


イビキかいて寝てたじゃん!!


『はぁ~~~、お申し出はありがたいのですが、我々はまだまだ未熟…。男だけで修行したいと思ってます。もう少し修行の段階が進んだら、マミム様が是非稽古つけてください。よろしくお願いいたします』


おー、ナイス!!


ドゥイもやるじゃん。


口臭いけど。


「そぉ? ならまた今度にしようかしら…」


おぉ~~~、来た来た!!


これでやっとおっぱいに会えるぜ。


おっぱいおっぱい!!


「じゃ、そういうことでまた明日な!!」


ふ~~~、危なかった。


巨乳専科が俺たちを待っている。


巨乳専科は男の修行場だぜ!!


「あんまり遅くならないようにしなさいよー」


「「「はぁ~~~い♪」」」


俺たちはドゥイの案内で巨乳専科に向かった。


ふぅ、一時はどうなることかと思ったぜ。


あぁ~~~、今日はとうとう39年間守り続けた童貞を卒業出来る!!


初めては好きな人にって思ってたけど、そもそも好きな女なんかいないしな。


そのとき一瞬マミムの顔が浮かんだが、いやいや、あんなバカ女あり得ないだろ…。


あー、ワクワクするな。


2000年後の世界に来て、一番ワクワクしてるかも。


『師匠、ここです』


「こ、ここが…」


そこは中心地区から外れた、やや薄汚れた地区のビルだった。


『ここの地下に巨乳専科がございます。はぁ~~~!!』


いざ、おっぱいへ!!


「へー、巨乳専科ね。ここがあんたたちの修行場なわけか」


「ああ、そうだ。ここが俺たちの…。ッッッ!!?」


振り返るとそこにはマミムが腕を組んで立っていた。


「マ、マミム!! なぜここに!?」


「怪しいと思ったから付いて来たに決まってるじゃん」


「ち、違う! 違うんだ!! お、俺は知らなかった…知らなかったんだぁ~~~ッ!!」


「その割には道中ウッキウキだったわね」


「お前の勘違いなんだよ! あ、そうだ!! これは潜入捜査なんだ。違法に営業してる店があり、調べて欲しいって王様に依頼されたんだよ」


「へー、そっかそっか。じゃあ明日王様に訊いてみるね」


「秘密の捜査なんだ! お前が口を出すと、俺たちがお前に話したことがバレるだろ!! いいからお前は帰れよ!」


『ここは我々に任せて、マミム様はお帰りください、はぁ~~~ッ!!』


「くっさ!! あんた歯磨いてるの?」


『ッ!!』


「とにかく帰れ! お願いだから、帰ってください!!」


『見逃してください!! お願いします!』


「フンッ!!」


マミムの拳が俺の腹にめり込む。


「おっぼぉッ!!」


俺は倒れ、息苦しさにのたうち回り、胃の内容物を全て吐き出した。


『し、師匠が一発で!?』


「あんたたちさ、こんな貧弱なハゲに習っても仕方ないわよ。地道にエク先生のところで修行しなさい」


俺はマミムに頭を鷲掴みされ、引きずられて行った。


「お…おっぱい…」


俺のおっぱいが遠ざかって行く。


呆然とするドゥイたち。


こうして、俺たちの崇高なる作戦がマミムによって阻止されてしまった。


次の日、いつの間にか帰ってた自分の部屋で起きる。


タワーを出ると案の定ドゥイたちがいた。


今夜こそ…今夜こそは巨乳専科に行かねばなるまい。


「昨日は参ったな、ははは。今夜こそ俺たちのミッションを成し遂げようぜ!!」


『あー、もういいですわ』


テンションの低いドゥイたち。


「え、どしたの?」


『はぁ~~~、あんたさ、全然弱いじゃん。マミム様の方が余程強いわ。何か目が覚めたわ。俺たちはエク先生の元に戻るんで。じゃ』


去って行くドゥイたち。


えー、何これ?


大体さ、君たちの勘違いだったんだけど、何で俺が悪い感じになっちゃってるわけ?


しょんぼりして、タワーへ歩いてると肩を叩かれた。


「ププー、弱いクセに師匠面するからよ!」


「お前が余計なことするからだろが!!」


「いずれこうなるんだから、早めの方がいいでしょ」


「ぐっ…。くそう」


「だいたい近くにこんないい女がいるのにさ、あんな店に行くことないじゃないの」


マミムが照れ臭そうに笑う。


あ、久しぶりにマミムのこと可愛いと思ったわ。


やべ、いかんいかん!


俺はいつもこのバカのせいで酷い目に会ってばかりなんだから、騙されるな!!


「さ、朝食にしましょ」


マミムは嬉しそうに俺の腕を引っ張った。


まあ、いっか。


朝食は何かなーと、俺はぼんやり考えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ