46本目
『あ、あの…わたしもそのテスト受けないとなりませんか?』
パニ姫が恐る恐る言う。
「姫は戦うわけじゃないから、いいんじゃない?」
『そうですね。しかし、もし姫殿下がサトル様たちと今後旅をしたいと思うなら、多少の技術は身に付けた方がいいかもしれませんね』
え?
姫ずっと付いて来るつもりなの?
俺は大歓迎だぜ!!
『わ、わかりました! わたしもテストお願いします!!』
『姫殿下可愛いですね~』
エク先生がにこやかに言う。
顔を赤くしながらエク先生に近づく姫。
『え、えい!!』
ショボいチョップを先生に放つ。
先生は触角も短いし、見た目も普通だからフェニックスの影響で進化はしてないから、単純なパワーだけだったら姫の方があるかもしれない。
すぐに痛くないように投げられる姫。
『あわわわわ…』
ガクブルの姫も可愛い!!
『姫殿下は意外にも[火]ですね。戦闘タイプではないですが、秘めた情熱に従い行動するのが吉ですよ。恋愛もね! 触角の感覚が鋭いですから、鍛えることによって未来予知が出来るようになるかもしれませんね』
先生がウインクして話す。
『はう~~~、ありがとうございました』
ペコリと可愛くお辞儀をして戻って来た。
あー、これだよこれ!
俺が求めてたのは。
マミムとか、あいつ何なの?
バールとかあり得ねえだろ!!
「さ、とうとう俺か…」
さて、どうするかな。
まあ、あんな達人誰も勝てないだろうから、テキトーにやって痛くないように投げてもらうか。
チン毛の部分が痒いので、かきながら近づく。
『え、ちょっと…』
「? どうかしましたか?」
エク先生の様子が変だ。
俺は投げてもらうために、ゆっくり手を伸ばす。
「せいやー」
『うわっ!』
なぜか投げてくれずに避ける先生。
一体どうしたってんだ?
早く…早く投げてよぉ。
「とうりゃあ」
また手を出すが、先生は避けることしかしてくれません。
何で?
焦らしプレイ?
あー、しかし今日はチンコ痒いわ。
ロッククライミングで汗かいたからかな。
ポリポリとまたチン毛の部分をかく。
『サ、サトル様!!』
「どうしましたか? では行きますよー」
顔をまた狙う。
『キャッ!』
かろうじて避けられた。
あー、よく見ると結構エク先生も可愛いかもなー。
俺の手を凝視している。
「早く投げてくださいよー。早くぅ早くぅ」
今度は抱きつこうとするが、何か必死に先生は俺に触れるのを嫌がる。
何で?
俺が裸だからかな…?
でも、会って握手したときも普通だったんだけどなー。
しかしチンコ痒い。
またかく。
毛ジラミでもいるのかな?
「さあ、行きますよー」
先生は俺から距離を取り近づけさせない。
周りからもどよめきが走る。
一体どうしたんだろ?
もしかして…俺には何か他のやつらとは違う隠された能力があり、それが発現したとでもいうのだろうか。
あの先生の慌てふためきよう…どうもおかしい。
しかし痒いなぁ、イライラするわ。
思わずチン毛をむしる。
あー、気持ちいいわ。
『ちょ、あ、あなたね!!』
さて、そんなことよりも集中集中!
エク先生に何とか近づかないと…。
そこで、ロッククライミングで疲れていた俺は、足がもつれ転んでしまう。
「うわっと! いてて…」
『だ、大丈夫ですか?』
先生が心配して俺を起こそうと近づいてきた。
肩を借りようとするが、また痒いのでチンコかいてから先生の手を掴む。
『ぎゃぁーーーッ!!』
なぜか叫ぶ先生。
こ、これは一体…?
「いい加減にしなさいよ!!」
「ぶぐほぉッ!!」
頭に衝撃が走り、俺は昏倒した。
マミムがバールで俺を殴ったらしい。
「な、何で……?」
俺は気絶する寸前、股間の前と後ろに漏れ出していく温かいものを感じた。
…。
……。
…………。
「ハゲ! ねえハゲったら!! いい加減起きなさいよ! ハゲったら!!」
何かムカつく声が聴こえてくる。
俺はどうやら、地面に横たわっていたようだ。
「う……ん、あれ? 俺、一体どうしたんだ…?」
「どうもこうも、何やってんのよあんたは!! あんたのせいで先生寝込んじゃったわよ」
「え? 何で?」
「あんな汚い手を使うなんて、さすがのわたしもドン引きよ!! あと、そのままだと汚いから体洗って来なさいよね」
「あ、あぁ…わかった」
起き上がり、俺は取りあえず近くの川に行き、体を洗う。
服着てないと便利だよなー。
しかし、俺はマミムと違って正々堂々と戦ったはずなのに、何で怒られなきゃならないんだ?
…そういや、勝負の最中にマミムの介入で俺は気絶したんだった。
頭がまだズキズキする。
他人が介入したんだから、一応俺の勝ちでいいんだよな?
体を洗い終わった俺は道場に入ろうとすると、玄関の前でふたりの修行者に止められた。
ひとりはペッボレゲセ人の中年親父、ひとりは子供くらいの大きさの爬虫類型の異星人だ。
『おい、ちょっと待てチンコ野郎』
ペッボレゲセ人の方が意識に語りかけてきた。
「え、どこどこ? チンコ野郎どこにいるの?」
『お前だよお前! このハゲチンコが』
ハゲチンコ!!
パワーワードいただきました!
「わはははは、ハゲチンコ!! お前面白いこと言うなぁ。俺はサトル。よろしくな!」
そう言って手を差し出すと、ふたりとも飛び退いた。
え?
何なの、この反応。
『お前さ、チンコ臭い手で触んじゃねーよ!!』
「え? 洗ったから臭くないよ?」
『うっせー! 二度と先生に近づくな!!』
何なに?
どうしちゃったの、こいつ?
「@$♀☆‰◯≡∃∀!!」
爬虫類の方も、何か俺に言ってる。
異星人の言葉だから全然わからないわ。
とにかく、どうやらこいつらは俺に喧嘩売ってるらしい。
どうも俺は異星人たちとは相性が悪いようだ。
何を怒ってるのか全然わからない。
「なぁ、一体何だってんだ? 何怒ってるんだよ?」
『知らばっくれてんじゃねーよ!! 地球人だか何だか知らねーが、先生の仇だ。これでも食らえ!!』
ペッボレゲセ人が、殴ってきた。
うん、全然痛くない。
幼児のパンチ食らった感じだ。
平然としている俺を見て、中年のペッボレゲセ人がめちゃくちゃビビってる。
『バ、バカなッ!? 俺の究極奥義、グレート・ワンダフル・スーパー・サンダー・ハリケーンを食らって平然としてるだと!!?』
「◯≡♀∑!!」
爬虫類の方が棒を使って攻撃してきた。
「うわッ!!」
思わず軽く横に手を払うと、爬虫類はふっ飛んで気絶してしまう。
えー。
マジで?
『ッッッ!!! こ、こいつ間違いない…。ま、魔王だ!! み、みんなぁ~~~ッ!! 魔王が出たぞぉーーーッ!!!』
すると、ぞろぞろペッボレゲセ人たちが手に武器を持って出てきた。
「ちょ、誤解だよ! 俺は魔王なんかじゃない!! 普通の地球人なんだ!!」
何人かのペッボレゲセ人たちが、モジャ首相が以前俺に使ったアンテナ銃を撃ってきた。
あー、気持ちいい~~~。
何ともない俺を見て、全員絶望的な顔で俺を見る。
つーかさ、こいつらヨガとかやって精神修行してるクセに全然ダメダメじゃん。
『バカどもが、どけ!!』
すると、ひとりのブサイクマッチョなペッボレゲセ人がかき分けて出てきた。
『エク先生の一番弟子のドゥイ様が相手してやる。雑魚どもは下がってな!! はぁ~~~!』
何だこいつ、超偉そうだな。
『魔王だか何だか知らねーが、俺様がブチ殺してやるぜ、はっはぁ~~~!!』
凄まじい殺気で、確かに今までのペッボレゲセ人と違うようだ。
ちっとヤベーことになってしまった。
みんな何やってんだ?
助けに来てくれよ!!
汚い話でごめんなさい!!
お願いだから、読むのを止めないでください…。




