37本目
昨日更新しなくて申し訳ないです!
日々の生活が…生活がぁ~~~ッ!!
惑星ペッボレゲセ。
公転周期452日、自転周期37時間の地球よりやや大きめの全体的に砂漠が多く乾燥した星だ。
海は存在せず、巨大な塩湖がいくつかと多数の中小規模の淡水湖が散在し、淡水湖の周りだけ緑があり都市が建設されている。
赤道付近の地表は日中の平均気温が80℃を越えるため、特殊な生物以外存在しない。
人口2億人で、大きく分けて2人種いて、肌や髪の色がピンクと青で区別されているようだ。
確かに姫はピンクで大臣は青味がかっている。
これは強い紫外線から身を守るための色素で、食事から取り込んでるようだ。
蟹や海老が赤いのも、アスタキサンチンという色素を含んだ藻を食べるからなのだが、それと同じ原理だろう。
この辺は地球人と大きく違うところだな。
地球人も植物の色素を抗酸化物質として取り込むが、肌を守るための色素はメラノサイトという細胞から作られる。
ペッボレゲセ人はメラノサイトが存在せずに、その代わり植物の色素を皮膚に取り込んでいるということか。
さて、だいぶ大きく惑星ペッボレゲセが見えてきた。
地球に似てるが、砂漠が多いのがわかる。
すげー…。
俺、マジで別の惑星に来ちゃったよ。
人生でこんな体験出来るやつ、そうそういないだろって言うか、ひとりもいないだろ!
「おいマミム! 俺たちとうとう別の宇宙人たちのいる星に来ちゃったぞ!!」
「ぷぷっ、騒いじゃってみっともなー。子供ねー。クールなわたしを見なさいよ、わたしを」
…さっきまで喜びのあまりスキップしてたろ、お前は。
ヘルメスが大気圏に突入し、降下していく。
博士が気を効かせて床のモニター機能をオンにする。
「おぉ~~~ッ! すっげー景色!! おい、マミム、これ…」
「うぎゃーーーッ!! 凄い凄い凄い凄いぃいいい~~~ッ!!! しゅごいのぉ!! んほぉおおお~~~ッ!!! うぎゃーーーッ!! ぎゃぁあああ~~~ッ!!!」
…クールのマミムさんはどこに行ったの?
ここまで騒がれると逆に引いちゃうんですが…。
でも、確かに凄い!
眼下に一大パノラマが広がっている。
広大な砂漠に湖、連なる山脈!!
地球のどこかだって言われても信じちゃうような景色だな。
でも、確実に違う地球型惑星だ。
『ようこちょ、惑星ペッボレゲセへ』
思わず身震いしてしまう。
オラ、何だかワクワクしてきたぞ!
ヘルメスがひとつの都市に近づいて行く。
惑星首都レブデンだ。
雲を突くような超高層タワーが見える。
かっけぇ!!
都市の周りをぐるりと塀で囲ってあるのだが、何やら群がってる人が見える。
あれは…。
『ゾンビでちゅ』
「「「ッ!!」」」
「レーザー攻撃開始」
「ヒュポスタシス・ネームをお願いします」
「第一世代ニヌ・セアルティエル。蹂躙せよ」
「声紋、位格、霊紋照合。ドミニオンズ、ニヌ・セアルティエルを確認しました。ゾンビにレーザー攻撃を開始します」
以前のようにエオカのようなオペレーターがいないと、いちいちAIが確認を取るようだ。
めんどくさいな、これ。
塀の周りのゾンビたちは一瞬で蒸発した。
が、どこからかまたわらわらとゾンビが湧いてくる。
きりがないな。
「一旦大気圏外に出る。どこかにゾンビを召喚する魔法陣を作っている超高度軌道兵器コカビエルがいるはずだ」
せっかく降下したのだが、浮上するヘルメス。
「エーテル・ピンガーを放て」
すると、サブ・ブリッジにも中央部に機械式のテーブルがあるのだが、その上に惑星ペッボレゲセとヘルメスの立体映像が浮かぶ。
ヘルメスとは星を挟んだ反対側の衛星軌道上に、3つ赤い点が現れた。
これがコカビエルなのだろう。
「ホワイトホール・エンジン作動。トランスフォーメーション」
「ヒュポスタシス・ネームをお願いします」
「第一世代ニヌ・セアルティエル」
「声紋、位格、霊紋照合。ドミニオンズ、ニヌ・セアルティエルを確認しました。ホワイトホール・エンジン作動。トランスフォーメーションを開始します」
艦内に振動が響き渡る。
ヘルメスがロボットに変形しているんだ!
博士の艦長席もヘッドギアやコンソール類が出てくる。
「荷電粒子カッターで挟撃して殲滅してやる」
博士が何やら操作すると、ヘルメスが両腕を水平に広げ、左右に凄まじい威力の荷電粒子カッターを放つ。
次の瞬間、亜光速の荷電粒子カッターが惑星の両側から回り込み、裏側にいるコカビエル3機を切断、破壊に成功した。
「やったぜ!!」
それにしても凄い威力だ。
だって、惑星の反対側にいる敵を殲滅だよ?
しかも一瞬で。
ヘルメスは通常モードに戻り、再び降下を開始した。
惑星首都レブデンにまた近付くと、既にゾンビたちはいない。
ゾンビは魔法陣を通した平行宇宙の霊子の供給がなければ、存在出来ないのだ。
レブデン内にヘルメスほどの大きな戦艦を収納出来るドックがないとのことなので、塀の外に一旦停める。
降りるとレブデン市民たちが、俺たちを出迎え、歓迎してくれた。
すると、その中からブリキのロボットが近づいてくる。
サイボーグだ。
ペッボレゲセにひとり駐在しているという第一世代か。
「待ってマシタ、救世主」
こいつはまともなやつなんだろうな~?
俺は訝しんだ。




