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35本目

かろうじて博士とリルレはモード『ドラゴン』となったテトナの攻撃を避けたが、それがいつまで続くことやら…。


テトナが暴れてるせいで、計器類がめちゃくちゃである。


俺はすっかり逃げそびれてしまったが、ふたりを放っておくことも出来ず、何とか助けられないか案を練る。


オリエンスのときみたく、ウンコ噴出してもテトナには通じなそうだ。


命乞いしても無理だろう。


ふたりはあと3時間はパンドラロックを解除出来ないし、絶対絶命のピンチである。


「ふたりとも! 取り敢えずブリッジから出ろ!! 敵は今大きいのでブリッジから出ることは出来ない!!」


すると、テトナがブリッジの出入口の前に移動してしまう。


出入口近くにいた俺は慌てて逃げる。


「キャッキャッキャ、逃がすわけないだろぉ~~~」


ちくしょー。


何て性格の悪いヤツだ。


博士とリルレはレーザー攻撃をするが、テトナに全く効かない。


テトナがまた襲いかかり、腕を振るうが何とかふたりは避ける。


が、尻尾による攻撃をまともに受けてしまった。


壁に激突するふたり。


「や、止めろぉーーーッ!!」


「安心しなよぉ。このふたりを殺したら、お前も殺してあげるから。そんな醜い姿で生きててもしょうがないだろぉ~~~」


この野郎!


俺は確かにカッコ良くはないが、この体は大切な両親がくれたプレゼントだと思ってる。


「余計なお世話だぜ!! 少なくとも俺は仲間を裏切ったり殺したりはしないぞ!」


「裏切ったのは、こいつらなんだよぉッッッ!!!」


ドラゴンの空気が震えるほどの怒号。


しかし、博士とリルレの命がかかってる。


退くわけにはいかない。


何とか時間を稼いでこの状況を打破する方法を考えないといけない。


「博士はトオルを見殺しになんかするわけないだろ。博士はトオルの親なんだぞ! 俺は博士やリルレと知り合ってまだ日も浅いが、ふたりはそんな人間じゃないことはよくわかる。いい加減目を覚ませ!!」


ドラゴンが俺に近づいてくる。


あ、やべー。


これは殺されるかな。


漏らしそうになるのを必死に我慢する。


俺、とっとと逃げればいいのに、何でこんなムキになってふたりを守ろうとしてるんだ?


俺なんて超弱っちい、戦闘力5のハゲなのによ。


「ダメだサトル!! 逃げろッ!!!」


テトナがドラゴンの顔を近づける。


俺の目の前だ。


怖い。


マジで怖くて体の震えが止まらない。


「止めろ! 止めてくれ、テトナ!! サトルは見た目は違ってもわたしの大事な息子だ!!」


博士…俺のことそんな風に思っていてくれたなんて…。


「大事な息子だと? じゃあ何でトオルを見殺しにしたんだい?」


「見殺しになんかしてない! 魔王の強力な結界で我々は封じ込められパンドラロックをかけられてしまった。トオルが魔王と戦うのを助けることが出来なかったんだ!!」


「知らねーよぉッ!!! 知るかぁッ!! 結果トオルは死んだ! とにかくお前らを殺さなければ、あたしの気が済まないんだよぉッ!!!」


めちゃくちゃだな、こいつ。


「あー、めんどくさい。お前から殺す」


こうなったら俺もめちゃくちゃやってやるよ。


やるだけやってから死んでやる!!


「うぉおおお~~~ッ!!」


ぶりぶりぶりぶりぶりぃいいい~~~ッ!!!


俺は思いっきり糞を漏らし、その糞を掴んでドラゴンの顔に叩きつけた。


「ぐおッ!! 何だ、臭い臭い臭いぃ~~~ッ!!!」


バーカ、ざまあみろ。


「今だ! 逃げるぞ!!」


テトナが俺の糞を拭っている隙に俺たち3人は急いでブリッジを出た。


「待てぇ、ゴミどもぉッ!!!」


テトナの咆哮と暴れる音が聴こえた。


しかしもう遅い。


走って行くと、どんどん後ろからハッチが閉まっていく。


安心感半端ない。


「ヘルメス、メインブリッジを切り離せ!!」


「ヒュポスタシス・ネームをお願いします」


女性の機械音声が聴こえた。


第一世代(ドミニオンズ)ニヌ・セアルティエル!! 早くしろッ!」


「声紋、位格、霊紋照合。ドミニオンズ、ニヌ・セアルティエルを確認しました。メインブリッジを切り離します」


艦内に地響きのような音が聴こえる。


さっきまで俺たちがいたブリッジを切り離しているようだ。


「サブ・ブリッジに行くぞ!」


しばらく走ると、メイン・ブリッジよりは狭いが、計器類に囲まれたサブ・ブリッジにたどり着いた。


メインモニターに、切り離されたメイン・ブリッジが映される。


すると、メイン・ブリッジの中から閃光が走り、破壊された外壁からテトナが出てきた。


口を開け、中から何かエネルギーのようなものを撃とうとしている。


「バカめ。レーザー攻撃開始!!」


テトナに集中してレーザーによる放火が集中し、テトナはその攻撃で高速に回転しながら宇宙の彼方に飛ばされていった。


テトナは永久に宇宙を漂い続けることだろう。


哀れな最後だ。


「何かちょっと可哀想だな…」


「仕方ない。ああしなければ、我々の命はなかった」


俺たちはこうして第一世代(ドミニオンズ)テトナを倒すことに成功した。

ふう、またしてもウンコで勝ちました…。

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