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23本目

ヘルメスってのは地下にあるそうで、博士の研究所の地下へ行くための外装が曲面のガラスのような透明な素材で覆われたカプセル状のリニアカー的なものにみんなで乗り込む。


大きめのバンくらいの大きさで、全員座れた。


周りが全員美女でしょ。


サイボーグのラインってピッタリしててエロいんだよ。


あぁ~、さっき中途半端に終わらせたから、俺の股間の豆鉄砲が膨張しだしてるんですけど…。


「ママー、博士ママー」


「ッッッ!!!」


後ろに座った博士が俺の耳元で囁く。


や、止め、止めろぉおおお~~~ッ!!


死にたい。


つーか、あんなことやらなければ良かった…。


俺は股間を抑えながら身悶えしていると、透明な筒状のレールの中をカプセルが進み出し、暗いトンネルを抜けると見えてきた光景に驚愕した。


「な、何だこれ…。すげぇ……すげぇえええ~~~ッ!!」


「さっきのぼくちんより凄くないけどな。ぼくちんいっちゃうのーって」


「ッッッ!!!」


この人俺を自殺に追い込む気!?


「何なの、これ? 博士の家の地下がこんな風になってるなんて!」


マミムも同様に驚いてる。


地下には未来的な都市が拡がっていたのだ。


無機的で丸みを帯びたビル群が建ち並び、俺たちが乗っている移動用カプセルのための筒状レールがあちこちから伸びている。


夢のような未来都市じゃん!!


未来っつったらこれだよこれ。


これがパンゲアの本当の姿か。


「ようこそ、地球最後の人類国家パンゲア合衆国の対魔王戦略地下都市イザナミへ」


「イザナミ…」


地下だというのに昼間のように明るく、ビル群の外壁が照らされて白く輝いている。


地上にある村はダミーで、実際にはほとんどのサイボーグたちはここで生活しているわけだ。


ブリキのロボットみたいなサイボーグたちがあちこちにいて、何やら作業したりしている。


都市が科学の粋を集めたような偉容を誇っているが、サイボーグたちはまだ俺がパンドラロックを解除していないので、レトロな見た目でギャップがあるな。


俺たちのカプセルは基地のような建造物の地下に吸い込まれていった。


「着いたぞ」


カプセルから降りたが、暗くて周りがよく見えない。


俺たちの目の前の10m上のところにふたつの赤い光が灯った。


あれは…目か?


「ここは侵入禁止区域です。1分以内に立ち去らない場合は排除します。入域権のある方はヒュポスタシス・ネームをお願いします」


威圧的な野太い声で英語しゃべってるよ。


ヒュポスタシスって何だ?


よく見ると目の前にでっかいロボットいるじゃん、こえー…。


「わたしは第一世代(ドミニオンズ)ニヌ・セアルティエルだ」


「声紋、位格、霊紋照合。ドミニオンズ、ニヌ・セアルティエルを確認しました」


へー、博士ってそんな名前なんだカッコいいねーでも俺のこといじめるの止めてねー。


急に俺たちのいる部屋が明るくなる。


うわっ、こ、こえ~~~ッ!!


ロボットでかいし、黒々としていて圧が半端ねえ!


ん?


何か俺のこと見てない?


「ゾンビ発見。消去開始します」


え、どこどこ?


どこにゾンビがいるの?


巨大な鉄の拳が轟音とともに俺に迫る。


お、俺かい!!


「あびゃぁーーーーッ!!!」


間一髪、俺の前に現れたリルレが片手で止めてくれた。


もうね、ションベンで俺の足下ビッチャビチャですよ。


何なら、おっきい方も出ちゃってる。


あー、やっぱり俺には服はいらないわー。


第一世代(ドミニオンズ)リルレ・ガブリエルだ。このゴミは救世主トオルだ。手出しならん」


「リルレ・ガブリエルを確認しました。上書き完了。救世主トオルを承認」


た、助かった…。


つーか、俺の情報国民に通知したんじゃなかったっけ?


「あぁ、すまん。セキュリティシステムにぼくちんを登録しておくの忘れた」


「ぼ、ぼくちんは止めて…」


「うっわ、こいつクソ漏らしてるじゃん。きったね~」


イウが俺のことを汚物でも見るような目で言う。


や、やめろー!


そんな目で俺を見ないで!!


「ちょっと止めなよ。ハゲは元々汚いんだから仕方ないじゃん。ハゲだしさ」


え、それフォロー?


ハゲ2回言う必要ある?


「さすがゴミ。人前でウンコを平気で漏らせるその勇気、高潔なわたしをどこまで汚せば気が済むのかしら」


この人何なの?


どこに向かおうとしてるの?


「洗浄システム作動」


博士が言うと、床と壁の隙間から平たい円状のロボットが何体も出てきて、俺に放水したり床を掃除してくれた。


すっきりしたところで俺たちは移動し、広いところに出ると、そこには、全長1000mはあるであろう惑星間機動戦艦ヘルメスが収納されていた。


俺掃除ロボットに洗われてビッチョビチョなんだけど、誰かタオル持ってない?


「来い」


タオルかな?


博士のあとを付いていくと、何やら胸くらいの高さの機械の台座のようなものがあり、その前に立たされた。


あー、これ未来の乾燥装置だわきっと。


台座の天板がバクンと開く。


ふむふむ、博士がガシッと俺の頭を掴んで何でだろ勢いよく顔面をそこに叩き付け…。


「オブルスァッ!!」


鼻が潰れてめちゃくちゃ血が出てるんですけど何で俺がこんな目に…!?


「惑星間機動戦艦ヘルメスのパンドラロックを解除します」


綺麗な女性の声でそうアナウンスされた。


あー、なるほどね。


俺の血ね。


意識か切れる前に納得した。

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