22本目
今回はストーリーを重視してギャグが少ないですが、なかなか面白い展開になってきたのではと作者は思ってます…。
まだまだぺーぺーですが、皆さんに楽しんでもらえるよう頑張りますね!
感想とかいただけたりすると嬉しいです!!
「あらゴミ。来ましたか」
他の住居よりもやや広めの博士の研究所兼住居に着くと、そこには既に到着していたリルレとマミム、他に3人の俺が既にパンドラロックを解除したサイボーグが待っていた。
サイボーグたちはもちろん全員女だ。
美女たちとハゲた裸の男が一匹…。
「ちょ、あんたそれ、あたしのパンツじゃないの!」
そう言って俺の頭からパンティを奪う。
し、しまったぁ!!
急いで来たので取るの忘れてた!
俺がこれを被ってナニしてたことがバレてしまう…。
「ち、違う! 違うんだぁ~~~ッ!!」
だから何が違うのかわからないが、とにかく俺は「違う」という否定語を連呼する。
「頭剃って寒いなら言ってよ。今度帽子くらいあげるから…」
へ?
よ、良かったぁ~~~!
マミムがバカでホントに良かった!!
「そんなことよりもお前たち、緊急に魔人対策をしなければならない。これを見てくれ」
博士は何事もなかったかのように振る舞っている。
あれ、もしかしてさっきの俺の痴態はなかったことにしてくれるのかな?
空中に地球が投影され、いくつかの地域が赤く点滅している。
博士が空中で何やら手を動かし操作すると、俺たちがいるらしき大陸全土がクローズアップされた。
異世界の霊子とやらの影響から守るためにドームに囲まれていると言っていたが、確かに大陸の4分の1ほどが半球状のバリアのようなものに覆われているのがわかる。
つーか、この大陸ってユーラシア大陸?
日本列島は水没しちゃったようで、いくつかの島のようなものしか見当たらない。
物悲しいが感傷に浸っている暇はない。
ユーラシア大陸自体も俺の知ってる沿岸部が大きく異なり、相当変わり果ててしまったようだ。
ドームがあるのは、俺のいた時代でいう中国あたりだ。
他の大陸はどうなったんだろうか…?
あとで訊いてみるか。
今はそれどころではない。
「魔人は恐らく空間転移でドームまで接近し侵入。西の方の都市州がいくつか壊滅してしまってるようで、既に連絡が取れないところがある。魔人はたったひとりだが、バスターデーモンが数十体確認されている。モード『デストロイ』までしか解放出来ない同胞たちでは対処出来ないだろう」
「魔人が空間転移を使えるようになるほど、魔王の力が戻ってきてるのね。我々はどれくらいやられたのかしら?」
確か、イウとかいう名のサイボーグが言った。
イウは背が小さく華奢で、燃えるような赤いボディに顔の下半分が仮面のパーツで隠れている。
黒髪ショートカットの活発な東南アジア系の美少女といった感じだが、実際には1000年以上生きているのだろう。
リルレと博士は第一世代というらしく、世界で7人しか生き残っていないそうで、2000年近く生きていると聴いたから、もしかしたら世代的には俺と100年とかそれくらいしか変わらないのかもしれない。
この村…というか都市州にはリルレと博士しかドミニオンズがいないようで、俺はまだ残りの5人には会っていない。
ドミニオンズは、まだ実験段階だったせいか、力は単体で惑星を破壊するほど圧倒的だったらしいが、力のコントロールが難しく戦略的に使えないらしい。
イウは第二世代で、そこまでの力はないが制御しやすく安定しているそうだ。
いずれも、俺の血で本来の姿に解放したとしても、まだ封印の影響があり短い時間で100分の1ほどの力しか発揮出来ない上、まだまだ安定してずっと本来の姿のままいられない。
「1万ほどやられた」
「1万!? 魔人ってそんなに強いのか?」
いくら、モード『デストロイ』とはいえ、異星人のテクノロジーが使われているわけだから、そのままでも相当強いはず。
リルレがモード『デストロイ』のときは、少なくともゾンビたちを圧倒していたし、もしかしたらバスターデーモンにも勝てるかもしれないくらいに感じた。
「こいつは名のある魔人であることが確認されている。極炎のオリエンス。魔王直下最強の4魔人のひとりで、33人いたドミニオンズのうち11人はこいつに殺されてしまった」
え?
ドミニオンズってリルレや博士と同じで惑星も破壊出来るほど強いんだろ?
「あのゴミ生きてたのねぶっ殺す」
やはりリルレも知ってるようで、何やら因縁めいたものを感じる。
「極炎…あんなのに勝てるわけないじゃない…」
イウが真っ青な顔でそう呟いた。
え?
やっぱめちゃくちゃそいつ強いのね。
まあ、俺は当然戦いには参加しないので、みんな大変だなーくらいにしか感じない。
「やつも魔王の力を逆利用したトオルによるパンドラロックの封印が施されているので、昔ほどの力はないはずだ。こちらにはドミニオンズの中でも最強七人がまだ残っている。直線的に向かっても、道中ふたりのドミニオンズと接触出来る。ふたりのパンドラロックを解除して、オリエンスにはわたしも含め4人のドミニオンズで対処しよう。ここにいるヴァーチューズの3人も着いてきてくれ。お前らは後方支援として、そう危険な目に会わせないから安心しろ。ここにいないヴァーチューズたちには万が一のことを考えてここに残ってもらう。完全体ではないにしろ、相当な戦力であることには間違いない」
「博士、移動手段はどうするのかしら?」
リルレが訊いた。
「惑星間機動戦艦ヘルメスの封印を解く」
「「「ヘルメス!!!」」」
みんな一様に驚いている。
何かそれってラノベオタクの俺には燃える展開に感じられた。
かっけえ!!
とにかく戦いに参加しない俺には他人ごとだけど、みんな頑張ってくれよな。
あ、みんな出かけたらまた儀式しよっと!
今度はリルレをママにしようかな~。
オラ、何だかワクワクしてきたぞ!!




